江藤君との再会

いま、羽田空港のラウンジです。これからスターフライヤーに乗って北九州に帰ります。
今日の昼は、中学の同級生と再会して、ランチタイムを共にしました。
東北大学大学院教授の江藤裕之君です。紀尾井町にあるホテルニューオータニエスニックレストラン「トレーダーヴィックス」で会いました。上智大学出身の江藤君は四谷からニューオータニまで歩いてきたそうで、「母校の前を通り、なつかしかった」と言っていました。


同級生の江藤裕之君と



ブログ「中学の同窓会」に書いたように、昨年11月9日、中学の同窓会で30年以上ぶりで江藤君に再会しました。また、ブログ「同級生からの手紙」に書いたように、同窓会の少し後に、江藤君から便箋で3枚に及ぶ手紙が届きました。そこにはわたしとの思い出や恩師・渡部昇一先生のことなどが書かれていました。手紙と一緒に江藤君の著書も同封されていました。『看護・ことば・コンセプト』、『Multiple Perspectives on English Philology and History of Linguistics』の2冊です。後者は英語の本で、渡部先生が80歳になられたことを記念して、教え子から贈られた英語学および言語学の記念論文集だそうです。
さらには、ブログ「師弟からの贈り物」に書いたように、昨年12月28日には、なんと渡部先生と江藤君の師弟による共著『聖書の言葉・詩歌の言葉〜なぜ人々の心に響くのか?』(PHP研究所)が送られてきました。わたしにとって最高のクリスマス・プレゼントとなりました。わたしは、現代日本の「知の巨人」である渡部先生をこよなく尊敬しているからです。



江藤君とは、中学時代の思い出から、最近の北九州の様子、お互いの近況報告に至るまで、いろいろな話をしました。江藤君は門司港の出身で、世界平和パゴダのこともよく知っていました。国立大学の教授だけあって、江藤君の話は教養に溢れていて勉強になります。とはいえ、けっして権威的ではなく、純粋に学問を愛する人の真摯さや好奇心が温かさをもって伝わってきました。本物の教養人とは、きっと江藤君のような人なのでしょう。



もちろん、渡部先生の話もしました。明日、彼は渡部先生のご自宅で開かれる定例の勉強会に出席されるそうです。彼のスマホに収められている渡部先生の書斎や書庫の写真も見せてもらいました。およそ15万冊の膨大な蔵書が収められているという渡部先生の書斎と書庫は、まさに「知の楽園」です。英語で書かれた稀覯本もたくさん写っていました。わたしは、一度でいいから、渡部先生のご自宅を訪問し、書斎や書庫を拝見したいと心から思いました。



その思いを江藤君に告げると、「渡部先生は佐久間のことをよく憶えていらっしゃるので、大丈夫だと思うよ。明日、自分から先生に話してみる」と言ってくれました。もし実現したら、最高に嬉しいです。中学1年のときに読んだ渡部先生の大ベストセラー『知的生活の方法』(講談社現代新書)は、わたしの人生を決定づけた恩書であり、渡部先生は恩人です。


「トレーダーヴィックス」の入口で



約2時間近くも「トレーダーヴィックス」で語り合ったわたしたちは、これからも時々会うことを約束し、固い握手をして別れました。今度、江藤君と一緒に「知の楽園」を訪れることを夢見ながら、羽田空港のラウンジこのブログを書きました。それでは、これから飛行機に乗ります。今日の東京は素晴らしい快晴です。今回の東京出張は収穫が大きかったなあ!


羽田空港のラウンジにて・・・・・・



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2014年6月14日 佐久間庸和