営業推進部総合朝礼

この記事は、当ブログの1992本目の記事です。
6月1日、の朝、サンレー本社で総合朝礼が行われました。ラジオ体操、社歌斉唱に続いて、社長訓示を行いました。わたしは、先日の中国視察で訪れた兵馬俑の話題に触れ、「老いる覚悟」と「死ぬ覚悟」が人生を美しく修める真髄であるという話をしました。


拍手の中を入場しました

営業推進部総合朝礼のようす(一同礼!)

全員で社歌を斉唱♪



総合朝礼の後は、北九州本部会議が開催されました。
そして、13時半から松柏園ホテルで開催された営業推進部の総合朝礼に参加。全員で社歌を斉唱し、経営理念を唱和した後で、社長訓話を行いました。第二創業期を迎えての重要なメッセージを営業員のみなさんに伝えなければいけません。


社長訓話を行いました



ブログ「新年祝賀式典」で紹介した社長訓示でも話した内容を繰り返しました。
サンレーグループは冠婚葬祭業です。結婚式と葬儀は人生の二大儀礼であるとされますが、結婚式とは新郎新婦の魂を結ぶ「結魂式」、葬儀は故人の魂を永遠の世界へと送る「送魂式」です。冠婚葬祭業とは「魂のお世話業」なのです。この世に賤しい仕事つまり賤業というものはないはずですが、聖なる仕事つまり聖業というものは確実に存在します。そして、魂のお世話というわたしたちの仕事が聖業でなくて、何が聖業でしょうか?
この上ない聖業に従事するにあたって、わたしたちは「儀式によって人々を幸せにする」という高い志を抱いています。こんな会社が他にあるでしょうか?


儀式によって人々を幸せにする!



昨年、わが社の志は冠婚葬祭互助会業界全体に広く届きました。
ブログ「不滅の業界」で紹介したように、全国の多くの互助会さんから拙著『儀式論』(弘文堂)をご購入いただいたのです。同書でも力説しましたが、わたしは儀式を行うことは人類の本能ではないかと考えます。ネアンデルタール人の骨からは、葬儀の風習とともに身体障害者をサポートした形跡が見られます。儀式を行うことと相互扶助は、人間の本能なのです。この本能がなければ、人類はとうの昔に滅亡していたはず。それは先日訪問した中国でも痛感しましたが、その本能をサポートするのものこそ互助会です。


互助会は「修活クラブ」である!



それから、わたしは「互助会は『修活クラブ』である」と述べました。
現在、世の中には「終活ブーム」の風が吹き荒れています。
しかし、もともと「終活」という言葉は就職活動を意味する「就活」をもじったもので、「終末活動」の略語だとされています。正直に言って、わたしは「終末」という言葉には違和感を覚えます。そこで、「終末」の代わりに「修生」、「終活」の代わりに「修活」という言葉を提案しました。「修生」とは文字通り、「人生を修める」という意味です。


「修める」覚悟を忘れるな!



よく考えれば、「就活」も「婚活」も広い意味での「修活」であるという見方ができます。学生時代の自分を修めることが就活であり、独身時代の自分を修めることが婚活だからです。そして、人生の集大成としての「修生活動」があるわけです。かつての日本人は、「修業」「修養」「修身」「修学」という言葉で象徴される「修める」ということを深く意識していました。これは一種の覚悟です。いま、多くの日本人はこの「修める」覚悟を忘れてしまったように思います。


人は必ず老い、そして死ぬ



ずいぶん以前から「高齢化社会」と言われ、世界各国で高齢者が増えてきています。各国政府の対策の遅れもあって、人類そのものが「老い」を持て余しているのです。特に、日本は世界一高齢化が進んでいる国とされています。しかし、この国には、高齢化が進行することを否定的にとらえたり、高齢者が多いことを恥じる風潮があるようです。それゆえ、高齢者にとって「老い」は「負い」となっているのが現状です。人は必ず老い、そして死にます。「老い」や「死」が不幸であれば、人生はそのまま不幸ということになります。これでは、はじめから負け戦に出るのと同じではないですか。


葬儀とは「人生の卒業式」



そもそも、老いない人間、死なない人間はいません。
死とは、人生を卒業することであり、葬儀とは「人生の卒業式」にほかなりません。老い支度、死に支度をして自らの人生を修める。この覚悟が人生を美しくするのではないでしょうか。そして、互助会とは、会員様が美しく人生を修めるための大いなる「修活クラブ」です。わが社の「サンクスフェスタ」「ともいき倶楽部」「隣人祭り」・・・・・・その他、多くのイベントや行事によって、さまざまな体験をし、新しい仲間を得て、豊かな人生を送っていただくお手伝いをしたいものです。何よりもサンレーに入会することによって、自らの葬儀に備えることが非常に重要です。そのとき、会員様は「人生を卒業する覚悟」を自然に抱くからです。


この仕事に最高の誇りを・・・



この秋には松柏園ホテルの新館である「VILLA LUCE」がオープンします。まったく新しい結婚式場として、北九州のブライダル・シーンに一大旋風を起こすはずです。紫雲閣もどんどん建設する予定です。さらには、セレモニーホールの新ブランドである三禮庵がもうすぐオープンします。第二創業期を迎えて、サンレーグループはさらに新たなチャレンジを続けます!
最後に、わたしは「互助会営業は『人の道』という最高に価値のあるものを売る仕事です。この仕事は単なる生活の糧を得る仕事でなく、『人助け』であり『世直し』そのものです。どうか、この最高の仕事に誇りをもって下さい!」と述べました。営業員さんたちから盛大な拍手を頂戴し、わたしの胸は熱くなりました。


決意表明を笑顔で聴く

応援団長によるエール?

シュプレヒコールではありません!

安心して下さい、やりますよ!

決意表明を真剣に聴く

太鼓で盛り上がりました

エイエイオー!!

決意表明の後で講評を述べました



社長訓話の後は、各営業所長およびブロック長による決意表明が行われました。北九州だけで3ブロック・17営業所あるのですが、それぞれに趣向を凝らした決意表明でした。
営業所長の音頭に合わせて、営業員さんたちが声を揃えたり、拳を突き出したり、「完達」などと書かれた団扇を振ったりしました。なんと、太鼓を持ち出して所員を鼓舞する営業所長もいました。すべての決意表明が終わった後、わたしは「素晴らしい決意表明でした。なによりも明るいのがいい。新体制になって営業推進部が明るくなったようですね。営業に限らず、仕事というのは『嫌だ』『面倒臭い』『やりたくない』などとネガティブに考えると、どんどん悪い方向に転がるものですが、何事も陽にとらえて、前向きに明るくしていれば必ず好転します。みなさんは明るくて素晴らしい! 必ず、やれます!」と講評を行いました。


和のこえ」を行いました

拍手の中を退場しました



その後は、玉中取締役の音頭で「和のこえ」を行いました。
わたしたちは、手をつないで「ガンバロー!」と3回唱和しました。
わたしは、「この勢いがあれば、第二創業期は必ず飛躍できる!」と思いました。
ブログ「金沢営業所訪問」で紹介したように、3日前にはサンレー北陸の金沢営業所を訪問し、営業所長や営業員さんたちと語り合いました。今後も、各地の営業所や相談室をガンガン回ろうと思っています。これまではブログなどを介して社員のみなさんとコミュニケーションを図ってきましたが、これからは社長が直接みなさんのもとを訪れます。どうぞ、よろしく!



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2017年6月1日 佐久間庸和