足利の旅

22日の朝、わたしは赤坂見附のホテルから東京駅に向かいました。
前日の湯島聖堂訪問と同様に、サンレーの西課長が同行しました。じつは、西課長は「平成の寺子屋」をめざす天道館の企画開発を担当しています。このたび、湯島聖堂足利学校にある楷の木(孔子の木)を植樹することになり、わたしと一緒に同行した次第です。


東京駅へ向かいました

東京駅丸の内側の前で

新幹線やまびこで栃木に向かう



東京駅から新幹線“やまびこ207号”に乗って小山へ、そこからJR両毛線に乗り換えて足利までやって来ました。人口約15万人の足利市は栃木県の南西部にあり、古くは足利庄が栄えて清和源氏義家流・足利氏発祥の地としても知られます。また、フランシスコ・ザビエルが「坂東の大学」と呼んだ日本最古の学校である「足利学校」があります。


足利駅のホームで

「本物の出会い 栃木」の旗



足利市は、「歴史都市宣言」を行っています。下野国足利荘は、清和源氏義家流四男・義国からの足利氏ゆかりの地です。平安時代末期には足利義兼が源頼朝の縁戚として鎌倉幕府創設に尽力し、有力御家人の本貫地として発展しました。鎌倉時代足利尊氏後醍醐天皇の討幕運動に参加し、室町時代には足利将軍家となりました。足利義康の時代から絹の産地として知られています。「足利」という名前の由来は駅夫(駅から駅へと町の情報を伝える人)が足利きだったことに由来するとか。


歴史都市宣言のまち足利

足利駅前で



わたしが足利駅に着いたのは、ちょうど昼時でした。
昼食を取ることにしましたが、駅の周辺には飲食店らしきものが見当たりません。ようやくラーメン店を1つ発見しました。本当はラーメンなどよりも足利の名物という釜飯などが食べたかったのですが、どうにもそのような店は見当たりません・結局わたしは「ここでラーメンを食べないと、昼飯を食いそびれるかも・・・」と危惧し、「松」という名のラーメン店に入りました。(実際、足利市滞在中、この店以外に開いている飲食店を見つけることはできませんでした)


「松」のカレーつけ麺と肉めし

いただきます!



「松」はけっこう混んでいました。わたしたちは、「カレーつけ麺」を注文しました。ふと気づくと、西課長が「肉めし」というメニュー札をじっと凝視していました。わたしは彼はきっと肉めしも食べたいのだろうと思い、サイドメニューとして注文しました。かなり時間がかかり、店名の「松」が「待つ」の間違いではないかと思えてきましたが、運ばれてきた「カレーつけ麺」と「肉めし」は旨かったです。


ほめる店? 18時からほめ出す?

日本一の入口!!

男気サワー、飲んでみたい・・・



食後は足利学校まで歩きましたが、途中で不思議な店を発見しました。
どうも焼肉店のようですが、「お客様のいい所をほめる店」という看板が出ているのです。また、「18時〜ほめ出します」とも書かれています。他にも「日本一への入口」とか「売り物は笑顔 お持ち帰りは元気」「男気ランキング」「男気サワー」などと書かれていました。ほめてもらいたいとは思いませんが、男気サワーというのは興味ありますね。


元祖 ソヲスカツ丼の店

まさに何でもあり!

「ワールドカッパ」に「集丼的自営権」(笑)

このセンスは、すごい!



さらに、しばらく歩くと「元祖 ソヲスカツ丼の店」というのがありました。わたしはソースカツ丼が好物なので、「しまった。ラーメンではなく、ここでソースカツ丼を食べるべきだった!」と思いましたが、店は閉まっていました。このお店、とにかくダジャレ好きの店主が経営しているらしく、ダジャレの魂が炸裂していました。「ドライブスルー」ならぬ「ドライブヨル〜」とか、「情熱大陸」ならぬ「情熱大肉」とか、「ワールドカップ」ならぬ「ワールドカッパ」とか・・・・・・一番笑ったのは「集団的自衛権」をもじった「集丼的自営権」というものでした。(笑)
どうやら、足利市の飲食業界には独特のユーモア・センスがある人が多いようですね。


足利学校の前で

孔子像の前で

足利学校から鑁阿寺

鑁阿寺の前で

弘法大師像の前で




「元祖 ソヲスカツ丼の店」を通り過ぎて行くと、足利学校に到着しました。
その後は、足利氏の氏寺である鑁阿寺(ばんなじ)も訪れました。
そして、太平記館を覗いた後、再び歩いて足利駅へ・・・・・・。


足利駅に戻ってきました

エレベーター音楽を聴きながら東京へ帰る



来たときとは逆コースで、足利からJR両毛線に乗って小山へ、小山から新幹線“なすの278号”に乗って東京駅まで戻りました。車中では、ブログ『女のいない男たち』で紹介したフランシス・レイのエレベーター音楽などを聴きました。短い時間ではありましたが、足利市はわたしに強烈なインパクトを残したのでありました。なお、訪問先の詳しい内容については、ブログ「足利学校」ブログ「鑁阿寺」をお読み下さい。



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2014年5月23日 佐久間庸和