佐久間進(1)

何事も陽にとらえる


言葉は、人生をも変えうる力を持っています。
今回の名言は、サンレーグループ佐久間進会長の言葉です。ブログ「創業守礼と天下布礼」にも書いたように、これからの企業には「アップデート」とともに「初期設定」というものが求められます。47年前、佐久間進会長は万人に太陽の光のように等しく冠婚葬祭のサービスを提供したいと願って、サンレーを創業しました。佐久間会長こそは、わが社の「初期設定」を行った本人です。わが社の「初期設定」を確認する上でも、これから数々の佐久間会長の言葉を紹介したいと思います。最初は、佐久間会長の最近の口癖でもある「何事も陽にとらえる」です。


「2014年 年頭所感」の会長メッセージ



佐久間会長は、昭和41年(1966年)に北九州市冠婚葬祭互助会の看板を掲げ、冠婚葬祭互助会事業を起こしました。今日に至るまで幾度の試練をこの言葉で乗り越え、「人間尊重」の経営を実践し続けています。
昭和48年(1973年)には、社団法人・全日本冠婚葬祭互助協会(全互協、現在は一般社団法人)の初代会長に就任し、互助会事業法制化に尽力し、過渡期の互助会業界を軌道業界発展の礎を築き上げました。
平成13年(2001年)にサンレーグループ会長に就任し、社業に留まらず、地域社会の発展のために精力的に活動してきました。その奮闘の歴史は、『太陽を追う男』山崎匠著(スポーツ報知西部本社)に詳しくまとめられています。


佐久間会長の陽転思考人生を綴った『太陽を追う男』



その佐久間会長が創業以来、基本思想として持ち続けてきたのが「陽転思考」。まさに「サンレー」の社名に通じる太陽の思想ともいえる陽転思考とは、「何事も陽にとらえて、明るく、楽しく、いきいきと生きる」ということです。良い事、悪い事、どんな事が起きたとしても、ありのままに受け止めて、そこから様々な可能性を見出していく姿勢です。佐久間会長は「陽転思考」について、ただ前向きに「やるぞー!」と意気込むことではないと述べています。起きた出来事、その結果をありのままに受け入れることが大切で、それをプラス思考で捉えることによって、陽転思考の本髄、本当の力が生まれ、新しい道が開かれると説きます。


天道館で卓話する佐久間会長



歴史上の名立たる人物は、押し並べてプラス思考だったとされています。その上で、佐久間会長は読書がプラス思考・陽転思考の大切さを早く感じ取ることができると語っています。読書とは、まさに歴史上の人物に学ぶことです。
自らが経験することから学ぶことも大事ですが、読書によって人生の要諦を学ぶことで、難局を切り抜けていく思考や姿勢が身につくのです。マイナス思考からは何も生まれません。陽転思考を発動して、プラス思考になることで、希望が1つひとつカタチになっていくことを佐久間会長は自らの人生を通じて見事に証明してきました。



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2014年1月29日 佐久間庸和