オークション入門


今日の北九州は気温が16度もあり、大変暖かかったです。
長期の出張から戻ったばかりで忙しいですが、今日は金曜日、つまりロータリーの日です。
小倉ロータリークラブの会員であるわたしは、いつものように例会に参加しました。


本日の例会のようす
幹事報告する松本幹事(左)と二村会長(右)



最初に二村会長が挨拶しましたが、「毎日、寒いですね。こんなとき、わたしは何をしたらいいのでしょうか? 自分で考えろよ、ということですね。終わります!」と、ロータリーの歴史に残るようなショート・スピーチでした。続いて松本篤幹事による幹事報告がありましたが、松本幹事も「二村会長のようなインパクトのある話はできません」と、相当に動揺されている様子でした。本当に、このお二人は名コンビだと思いました。



今日の卓話者は、RI第2700地区第2グループの八木ガバナー補佐でした。
八木ガバナー補佐は、小倉南ロータリークラブの会長をされた方で、わたしも南クラブ時代には大変お世話になりました。ブログ「競馬に行きました」に書いたように、小倉競馬場での「楽馬会」では馬券の買い方を教えていただきました。競馬をはじめ多趣味な方ですが、今日の卓話ではオークションのお話をしていただきました。



八木ガバナー補佐の卓話はユーモア満点で、会場は笑いが絶えませんでした。
また、オークションについても話はとても興味深いものでした。
オークションといえば、サザビーズやクリスティーズが有名ですが、一般人にはなかなか敷居が高いイメージです。しかし、八木ガバナー補佐によれば、ニューヨークでもロンドンでもオークション会場に行って申し込みさえすれば、基本的に誰でも無条件で参加できるそうです。パスポートやクレジットカードの提示も必要ないとか。
八木ガバナー補佐ご自身も、4回ほどロンドンのクリスティーズに参加されたそうです。



八木ガバナー補佐の父上は日本刀をコレクションしておられましたが、ご自身は刀の鍔を集めていらっしゃいます。クリスティーズには日本美術専門、中国美術専門などの部会があり、そこでは「外国人好み」のする美術品が売買されています。
骨董品は買うときはいいですが、売るときは難しいもの。特に、焼き物や掛け軸などは売りにくく、専門業者に安く買い叩かれるのがオチ。その意味で、オークションならば、そのジャンルに興味を持っている人々が集まるわけですから、多少は高めで売れるそうです。
クリスティーズでのオークションの最低金額は10万円で、外人は値段にシビアで一定のライン以上はなかなか手を挙げませんが、日本人はバンバン手を挙げるそうです。


クリスティーズの日本美術カタログ



最近のオークションのトレンドでは、中国製品が高値で売買されているそうです。
なんでも、毛沢東の時代に国外に流出してしまい、中国国内には良いものが残っていないとか。いま、中国の硯などを持っている人は、ぜひオークションに出品したほうがいいそうです。卓話中にクリスティーズの日本美術カタログが回覧され、わたしも拝見しましたが、さまざまな美術品に混じって刀剣や甲冑などが出品されていました。
日本美術の最大の功労者は岡倉天心です。「このままでは日本美術がなくなる!」という危機感を抱いた天心の働きによって、ボストン美術館などに日本美術が大量に収蔵され、現在も世界の美術界で1つのジャンルを築いているそうです。


カタログの中の刀剣コーナー

なんと、甲冑も売られていました!



もちろん、八木ガバナー補佐は翌日開催されるIM(インターシティミーティング)をはじめ、ロータリー関連のお話もいろいろとされました。でも、オークションの話は面白かったです。ブログ「鑑定士と顔のない依頼人」で紹介した映画を観たばかりで、オークションの世界に興味を抱いていたところなので、今日の卓話は非常に勉強になりました。
八木ガバナー補佐、興味深いお話をどうもありがとうございました。



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2014年1月24日 佐久間庸和