師弟からの贈り物

ブログ「マリア様からのクリスマス・プレゼント」で素敵な贈り物が届いたことを書きましたが、クリスマスから2日が過ぎた27日の午後にも、素敵な贈り物がわたし宛に届きました。
送り主は、東北大学大学院教授の江藤裕之君です。わたしの中学の同級生です。


江藤君から贈られた本



ブログ「中学の同窓会」に書いたように、11月9日、中学の同窓会で30年以上ぶりで江藤君に再会しました。また、ブログ「同級生からの手紙」に書いたように、江藤君から便箋で3枚に及ぶ手紙が届きました。そこにはわたしとの思い出や恩師・渡部昇一先生のことなどが書かれていました。手紙と一緒に江藤君の著書も同封されていました。『看護・ことば・コンセプト』、『Multiple Perspectives on English Philology and History of Linguistics』の2冊です。後者は英語の本で、渡部先生が80歳になられたことを記念して、教え子から贈られた英語学および言語学の記念論文集だそうです。
そして本日、なんと渡部先生と江藤君の師弟による共著が送られてきました。
『聖書の言葉・詩歌の言葉〜なぜ人々の心に響くのか?』(PHP研究所)という本です。



同書のカバーには美しいステンドグラスの写真が使われ、帯には「耳を澄ませば、聴こえてくる!」というキャッチコピーに続いて、「人は心が内側に向かう時、もう一つの声を聴く/言葉は調べをもった時、魂が宿る/詩人は天空から吹き込まれた言葉を口ずさむ/神は人間の言葉を通して語りかける・・・・・など、エンゼル・フォーラムで縦横無尽に語られた『人間と言葉の本質』の数々。読み応えのある一冊」と書かれています。
わたしは当ブログで「心に残る名言」を書き続けているほど、名言というものを大切に思っている人間なので、なんとも興味深い本を送っていただき、嬉しかったです。


渡部昇一・江藤裕之両氏のサイン入りでした



しかし、同書を開いてみて、さらに嬉しいことがありました。なんと、扉に渡部先生と江藤君の連名の署名があったのです。わたしが「現代の賢人」と尊敬してやまない憧れの渡部先生と、中学時代の親友である江藤君の名前が並んでいる!
この事実に、わたしはもう言葉にできないくらいの大きな感動をおぼえました。
毛筆で書かれた渡部先生の書の横に、遠慮がちにペンで書かれた江藤君のサイン。
眺めていると、とても温かい気持ちになることができました。
そうです、こんな心の状態を「ハートフル」というのです。



本には手紙が同封されていました。読むと、江藤君は月例の勉強会で渡部先生に会われたそうです。その際、わたしとの再会を報告したところ、渡部先生はよくわたしのことを憶えておられたそうです。そして、近く一席設けて、渡部先生、江藤君、わたしの3人で会おうと書かれていました。そのときは、渡部先生の書庫を見せていただくようにお願いしてくれるそうです。わたしは、もう感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。
手紙の日付を見ると、「2013・12・24」と書かれています。この手紙はクリスマス・イヴに書かれたのでした。そう、『聖書の言葉・詩歌の言葉』はクリスマス・プレゼントだったのです!
江藤君、これ以上ない最高のクリスマスの贈り物を本当にありがとう。
そして、渡部先生の温かいお心遣いに深く感謝いたします。
お二人は、言葉によって人々の魂を高き場所に導くという志を共有されています。
この素晴らしき師弟と3人でお会いできる日を心から楽しみにしています。



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2013年12月28日 佐久間庸和