盲導犬マイル君

30日、九州北部は活発な雨雲がかかり、非常に激しい雨が降りました。
北陸の石川県ではもっと激しい雨が降ったそうで、心配しています。
北九州もかなりの雨が降りましたが、31日には台風15号が接近するそうです。
長女の帰京は本来31日でしたが、急遽1日に延期になりました。


小倉ロータリークラブ夜間例会のようす



こんな悪天候の中、小倉ロータリークラブの夜間例会が開催されました。
会場は、リーガロイヤルホテル小倉の最上階のバンケットでした。今回はクラブフォーラムということで、「ロータリー・ファミリーを通じたネットワークの強化」などが話し合われました。夕食を取りながらのクラブフォーラムでしたが、わたしの前の席にはキャロル・カウンセリング治療院の木曽長院長が座られました。木曽院長は、いつも盲導犬のマイル君を連れて来られます。今夜も、マイル君と一緒に大雨の中を夜間例会にお越しになりました。


木曽院長とマイル君



わたしは、木曽院長といろいろお話をさせていただきました。
木曽院長がマイル君を自らの分身のように思っておられることがよくわかりました。
「一緒に、何マイルも走り回れるように」という願いを込めて、名づけられたそうです。
3年前の夏に、わたしは愛犬ハリーを亡くしました。
ハリーを失ってからの喪失感は、思った以上にこたえました。
わたしにとって、どれだけ大切な存在であったかを思い知らされました。
人類にとって最初の友は犬だったそうです。「GOD」を逆にすると「DOG」になります。
犬とは、神から遣わされた人間の友なのかもしれません。わたしは、そう思います。


木曽院長&マイル君と




聞けば、現在、北九州には9頭の盲導犬がいるそうです。日本全国では1013頭が活躍しているそうですが、それ例外にも盲導犬を必要としている方が全国で4000人以上いるとか。
厳しい訓練を経て盲導犬になったマイル君は本当に賢くて、ご主人さまのために自分を滅して尽くす姿を見ていると、なんだか涙が出てきます。
日頃から酷使していることもあり、わたしも目が良いほうではないので(その関係で、よくサングラスをかけるのです。けっしてファッションではありません。ある目の症状のために、極力、直射日光を避ける必要があるのです)、いつか盲導犬のお世話になるかもしれません。
世間では盲導犬が信号待ちをしていたりするとき、なんと面白半分にタバコの火を押し付けて悪戯する馬鹿もいるそうです。そんな人間失格の馬鹿どもを決して許すことはできませんが、どんなに辛い目に遭っても盲導犬はけっして鳴き声もあげず、その場を動いたりもしないそうです。そんな話を聞くと、本当に泣きたくなってきます。



木曽院長はわたしの著書なども愛読して下さっているように、まったく目が不自由というわけではありません。でも幼少の頃から目が弱かったために、いじめにも遭われたそうです。それで今では、木曽院長は各地の小学校などにマイル君を連れて行き、「いじめ」をテーマにした講演活動をされているとか。木曽院長いわく、まだまだ現代日本では盲導犬に対する意識が低く、入店拒否はしょっちゅうで、タクシーの乗車拒否も珍しくないそうです。それでも、マイル君と一緒にどこでも積極的に出掛けて行かれる木曽院長はご立派だと思います。また、リーガロイヤルホテル小倉さんをはじめ、盲導犬を受け入れておられるお店も素晴らしい。


マイル君は賢くて可愛い!



わたしもサービス業を生業としていますが、ホテルや結婚式場や葬祭会館などの公共性の高い施設で盲導犬を拒否することなど絶対にあってはならないと思います。国はそういった施設こそ厳しくチェックして、守っていない場合は行政指導するべきでしょう。もちろん、タクシー会社もしかりです。ぜひ、厚生労働省でやっていただきたい。毎週、マイル君という盲導犬が参加する小倉ロータリークラブを、わたしは会員の1人として心から誇りに思います。
また、せっかくそのようなクラブに在籍させていただいているわけですから、これからも木曽院長とマイル君から多くのことを学ばせていただきたいと願っています。
わたしたちの社会を、盲導犬が行動しやすい社会にしなければいけません。


木曽院長から頂いたマイル君のエンブレム



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2013年8月31日 佐久間庸和