黒土始氏叙勲祝賀会


7月31日の午後、わたしは東京から北九州に戻ってきました。
18時から小倉で開かれる「黒土始氏旭日中綬章受章祝賀会」に参加するためです。
黒土始氏は、小倉に本社のある第一交通産業株式会社の会長さんです。


祝賀会の入口で佐久間会長と(撮影:松下和臣)

非常に盛大な祝賀会でした(撮影:神谷辰生)



会場の「リーガロイヤルホテル小倉」に到着すると、多くの方々が入場していました。
ちょうど入口のところに立っていたら、佐久間進 サンレーグループ会長に会いました。
佐久間会長は現在、第一交通産業さんの監査役を務めています。
それで、この日は主催者側の1人として来場者への挨拶などをしていました。


安倍首相のビデオメッセージが流れました

主役の黒土会長が入場されました



祝賀会は大変な人の数で、ものすごい熱気でした。わたしが思うに、今年で20周年を迎えるリーガロイヤルホテル小倉の開業以来の大規模なパーティーではないでしょうか。
最初に、安倍晋三首相からの祝福のビデオメッセージが流れました。
それから主役である黒土会長が入場されると、盛大な拍手が巻き起こりました。


壇上に立つ発起人の方々

麻生副総理が祝辞を述べられました

国会議員の方々もたくさん来ていました

壇上で祝辞を聞かれる黒土会長



その後、祝賀会の発起人の方々が壇上に上がられました。
そして、発起人を代表して麻生太郎副総理がお祝いの挨拶をされました。
まさか、この直前に例の問題発言をしていたとは夢にも思いませんでしたが・・・・・。
会場には多くの国会議員の方々も来られていました。そういえば、わたしが乗ってきたスターフライヤーにも何人かの議員の先生方が同乗されていましたが、みなさん会場にいらっしゃいました。麻生副総理が祝辞を述べられている間、黒土会長は椅子に座られ、じっと挨拶を聞かれていました。91歳とは思えないほど、お元気な姿を見せて下さいました。


謝辞を述べられる黒土会長



それから、3人の方々の挨拶を経て、黒土会長が謝辞を述べられました。
黒土会長は、「終戦後、アメリカからマッカーサー憲法を押し付けられ、日本には労働運動の嵐が吹き荒れました。わたしも組合には手を焼きましたが、3ヶ月間、労働問題を猛勉強して、この問題については日本でも第一人者になったという自信を得ました。これまで夢中で仕事をし、おかげさまで会社も発展してきました。いま、わが社の売上は約800億、経常利益は約60億です。これを3年以内には必ず売上1000億、経常利益100億をた達成したいと考えております」と言われました。また、「これまでは仕事一本の人生でしたので、これからは社会のお役に立ちたいと思っております」とも言われていました。


黒土会長の力強い言葉に感動しました



91歳の黒土会長の力強い言葉に、わたしは非常に感動しました。
黒土会長は、昭和35年に第一交通産業さんを創業されました。今や、タクシー7418台、約15000人の従業員を有する日本一のタクシー会社に成長されました。
その他にもバスを1000台所有しており、関連会社もたくさんあります。



じつは、第一交通さんのタクシーを最初に利用したのが、わが松柏園ホテルなのです。
わたしの母方の祖父で、松柏園を開業した栗田光十郎が富野にあった第一タクシーを愛用して、何かといえば「第一タクシーを呼びなさい」と言っていたそうです。
そんなご縁もあって、わたしは幼少の頃から黒土会長には本当に可愛がっていただきました。わたしが大学に合格したときも、いの一番にお電話を下さり、「庸和君、おめでとう! 早稲田の政経に入るんだったら、君は政治家になりなさいよ」と言われたことを思い出します。



その後、サンレーファミリー会の会長も務めていただき、ひとかたならぬお世話になりました。ブログ「孔子文化賞受賞祝賀会」、ブログ「世界平和パゴダ再開披露パーティー」で紹介した会にもわざわざお越しになって下さいました。
本当に、黒土会長には心より感謝しております。


感無量といった表情の田中社長



黒土会長は麻生副総理の前に立たれて、「これからは、しばらく自民党の時代です。3年は続くという人もいますが、わたしは10年続くと思う。いや、続かなきゃいかん。日本では、10年というのがひとつのスパンです」と堂々と言われました。
わたしが第一交通産業田中亮一郎社長に「黒土会長は10年後を見られているのですね」と申し上げると、田中社長は「いや、30年後の話をするんですよ。『30年後は、俺はいくつになる?』と会長から訊かれましたよ」と言っていました。
驚くべき話ですが、黒土会長ならば121歳までお元気のような気がします。


盛大な鏡開きのようす

ようやく乾杯となりました

花柳三五郎さんによる「黒田節」



鏡開きの後、乾杯となり、ようやく祝宴がスタートしました。さまざまなアトラクションが披露されましたが、メインはサンレーでもお馴染みの花柳三五郎さんの「黒田節」でした。
花柳さんの踊りも、いつも以上に気合が入っている印象でした。


岡野会長、森田社長と(撮影:神谷辰生)



会場には知り合いの方々がたくさんいて、いろんな方と話をさせていただきました。
岡野バルブ製造の岡野正敏会長、シャボン玉石けんの森田隼人社長にもお会いしました。
ハローデイの加治敬通社長にも久々に会いました。加治社長は中学の同級生です。じつはこの日の昼間、小倉南区貫にあるハローデイの真向かいの土地を紫雲閣の建設用地として購入契約を結びました。それで加治社長と話したかったのですが、忙しかったらしく、すぐ帰られました。日を改めて、加治社長に会って挨拶をしたいと思います。


西蓮寺の黒田住職と(撮影:橋本洋介)



また、わたしは以前、小倉南ロータリークラブに所属していたのですが、長老が黒土会長でした。この日は小倉南クラブのみなさんもたくさん来られており、非常に懐かしかったです。小倉高校、早稲田大学を通しての先輩である黒田幸裕・西蓮寺住職ともお会いしました。
また、わたしが現在所属している小倉ロータリークラブ のみなさんもたくさん来られていました。この夜は、わたしの知り合いだけで100人以上にお会いしたような気がします。
さらに初対面の方で、「いつも新聞のコラムを楽しみにしています」とか「ご著書を読ませていただきました」などと話しかけて下さる方も多くいました。まことに嬉しいですね。


会場内に展示された旭日中綬章と賞状

引出物の菊の御紋入り高級置時計



黒土会長、このたびは誠におめでとうございました!
本当に、素晴らしい祝賀会で、大変勉強になりました。
黒土会長は小倉が生んだ最高の事業家であり、わたしたちの誇りです。
どうか、いつまでもお元気で御指導よろしくお願いいたします。
帰宅して引出物開封してみると、中から菊の御紋入りの置時計が出てきました。



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2013年8月1日 佐久間庸和