ミャンマー3日目

ミャンマーに来て、3日目です。
今朝も、鳥のさえずりで目が覚めました。
寝ぼけた頭で、「ああ、自分は南の国に来ているのだ」と思い出しました。


托鉢する少年僧侶の後ろ姿



今日は、最初に日本人墓地を訪れる予定です。
迎えの車に乗って走っていると、托鉢をしている少年僧侶の姿が目につきました。大人も子どもも托鉢をする僧はミャンマー中にいますが、最近ではニセの僧侶や少年僧侶もいるそうです。それを聞くと、非常にやりきれない思いがしました。


ヤンゴン市内を走るバス

今日も、バスから人が溢れていました



今日も、ヤンゴン市内を多くのバスが走っています。
ほとんどが日本の中古バスですが、どれも相当に古いです。
見ると、どのバスもドアを開けたまま、ボンネットも開いたままで走行しています。これはオーバーヒートしないためだそうですが、こんな状態で走って危険ではないのでしょうか。バスの最後部に人が溢れている光景も何度も見ました。


サイドカー付き自転車をよく見かけます

2人乗りもよく見かけます



あと、ミャンマーには人力車がよく走っています。
人力車といっても、自転車にサイドカーを付けたものですが。
主にパゴダの周辺や観光地が多く、タクシーみたいな感じで流しています。
1人乗りだけでなく、2人乗りもあります。


黄金の大仏の前で

ヤンゴン市の火葬場にて



しばらく走っていると、チェイン・ティッサー・パゴダの前を通りました。
このパゴダは「座像のパゴダ」の名で知られ、黄金の大仏があります。
ちょっとキッチュな印象の大仏ですが、大きさはなかなかのものです。
さらに行くと、火葬場がありました。ちょうど、2件の葬儀が行われているところでしたが、母親の死に泣き崩れる娘さんと気絶した息子さんの姿を見てしまいました。どの国でも、どの民族でも、愛する人を亡くした人の悲しみは同じです。わたしは、持参していた数珠をもって合掌し、お二人の故人の御冥福をお祈りしました。
火葬場を後にするとき、煙突から黒い煙が出ていました。


ビルマ平和記念碑」の前で



目的地である「ビルマ日本人墓地」は、火葬場のすぐ近くでした。
ここには太平洋戦争のビルマ戦線で亡くなった方々の墓地が並んでいます。
それらを眺めながら、わたしは「こんなに遠い異国の地まで日本からはるばる来て、帰国できなかったのはさぞ辛かったであろう」と思いました。
厚生労働省が建立したという「ビルマ平和記念碑」の前で、わたしは数珠を持って合掌しながら、「でも、このビルマの地は、お釈迦様の生誕地に近く、また尊い教えにも近い上座部仏教の国ですよ。あの戦争は、もう68年前に終わりました。みなさん、この南の楽園で、どうか、安らかにお眠り下さい」と心からの祈りを捧げました。そして、次の歌を詠みました。
「ふるさとを遠く離れて眠る地は 仏陀に近き南方楽土」


聖洞窟パゴダにて

ミャンマー民族村にて



それから、聖洞窟公園にあるパゴダを見学しました。
「ガバーエー・ライン・グードゥー」というパゴダです。
本物の洞窟かと思ったら、洞窟をイメージしているとのこと。
例によって裸足で中に入り、平和の祈りを捧げました。
その後は、45分ほど車で走って「ミャンマー民族村」を見学しました。ミャンマーの各民族の住居や各地の建造物などのミニチュアが並んでいます。首長族のモニュメントもありました。


スーレーパゴダを背景に

ミャンマー独立記念塔の前で

ミャンマー最高裁判所を背景に

ヤンゴン市役所を背景に



民族村を出た後は、中華料理店で昼食です。
今日は、コーンスープ、焼きそば、シューマイ、春巻きなどを食べました。
昼食後は、ヤンゴン都心部を簡単に回りました。
ヤンゴの中心には、スーレーパゴダが位置しています。
そのスーレーパゴダを中心として、放射線状に街が形成されているのです。
周辺には、ミャンマー独立記念塔、最高裁判所、そしてヤンゴン市役所などが建っています。市役所の前には、明日の「水祭り」のための観覧席が組まれていました。


ヤンゴンイスラム教寺院



ヤンゴン都心部には、宗教施設が多かったです。上座部仏教のパゴダを中心に、イスラム教のモスク、イギリス国教会の教会、さらには中国の道教寺院までありました。心配していた宗教抗争はヤンゴンまで波及しておらず、大丈夫でした。ひと安心です。


アウンサウン・マーケットでロンジーを買いました



その後、アウンサウン・マーケットを散策しました。
いろいろと珍しいものが売られていました。
やはり、その土地のマーケットを見ると、土地の人々の暮らしぶりがよくわかりますね。
わたしは、Tシャツやロンジーを購入しました。
ミャンマーの巻きスカートであるロンジーは男性も着用します。わたしはディープ・パープルのロンジーを求め、そのままそれを着用してホテルまで帰りました。



今日の夕食はホテルで取り、明日の「水祭り」に備えて、部屋でゆっくりしました。
なお、それぞれの訪問場所について詳しく知りたい方は、ブログ「ヤンゴン市火葬場」ブログ「ビルマ日本人墓地」ブログ「洞窟パゴダ」ブログ「ミャンマー民族村」ブログ「アウンサウン・マーケット」をお読み下さい。



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2013年4月13日 佐久間庸和