若者に「働く場所」を!


ブログ「助け合い日本一の街」に書いたように、北九州市は「助け合い都市」を目指しています。その崇高な理想にふさわしいイベントが今月25日に開催されます。
場所は、北九州市戸畑区の「ウェルとばた」の多目的ホールです。


社会的就労シンポジウムのチラシ



北九州における社会的就労(中間的就労)を考えるシンポジウムで、「若者に働くための『働く場所』を!」と銘打たれています。主催は、「隣人愛の実践者」こと奥田知志さんが理事長を務める特定非営利活動法人・北九州ホームレス支援機構です。
同機構では、2011年度より「若年者に対する伴走型就労支援事業」の取り組みを始めました。その趣旨に賛同したため、わが社も協力させていただいてきました。
奥田理事長らとともに、北九州市庁舎で記者会見に臨んだこともあります。
詳しくは、ブログ「就労支援記者会見」およびブログ「脱生活保護へ・・・」をお読み下さい。



奥田理事長によれば、今回の就労支援を実施する中で、若い生活保護受給世帯が抱える就労困難要件は、「仕事がない」ことのみではないそうです。
就労以前の「生活自立」や「社会的自立」にあることが明らかとなってきたというのです。
そもそも経済的困窮が社会的孤立を生み、そのような中で「働く意義」や「生きる意味」などを見失いつつある、大変深刻な事態が彼らを通して見えています。また、貧困のスパイラル(連鎖)という現実もあり、保護世帯の25%が親の世帯も保護世帯であったことが判明しています。このような現状においては、従来のハローワークで求職活動をし、一般就労を目指すという枠組みでは、解決できないケースが多く見受けられる事態となっているのです。


パネルディスカッションが開催されます



今回のシンポジウムのテーマは「若者に働くための『働く場所』を!」です。
主催者は、一般就労へと向かうための「手前の就労」の構築を議論し、模索する場としたいとのこと。この2年間の事業の中で見えてきた現実を踏まえ、今後北九州市においてどのような就労支援の体制が必要であるかを検討していきます。
本事業に当初から協力させていただいたわたしもパネリストとしてシンポジウムのパネルディカッションに参加することになりました。当日は、わたしの思いや考えを述べるつもりです。
なお、他のパネリストは、安郄知憲氏(北九州市保険福祉局 地域支援部長)、平野健二氏(サンキュードラッグ社長)、行岡みち子(グリーンコープ連合 常務理事)、稲月正氏(北九州市立大学基盤教育センター教授)といった方々です。コーディネーターは奥田理事長が務められます。シンポジウムの日時や場所などは、下記の通りです。



日時  2013年3月25日(月)10時〜13時
場所  ウェルとばた・多目的ホール

        
〈連絡先〉
〒805ー0015 北九州市八幡東区荒生田2−1−32
北九州ホームレス支援機構
TEL 093(571)1009



入場無料です。北九州市および周辺にお住まいの方は、奮ってご参加を!



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2013年3月10日 佐久間庸和