サン・ライフに学ぶ


18日の夜、東京に入りました。
19日の朝、起きたら、雪がものすごく降っていて驚きました。
雪の舞う東京駅前からバスに乗り、神奈川県の平塚市へ・・・・・。


雪の舞うホテルサンライフガーデンにて



今日は、わたしが委員長を務める(社)全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)・事業継承委員会主催の「第13回事業継承セミナー」が平塚の互助会で開催されるのです。
セミナー会場である「ホテルサンライフガーデン」に到着し、ラウンジでコーヒーを頂戴してから、委員会のメンバーと打ち合わせを済ませました。


最初に、北村副会長が挨拶されました

続いて、委員長のわたしが挨拶しました



14時にセミナーが開催されました。第一講座は、公開企業である(株)サン・ライフメンバーズの竹内惠司会長による講演で、テーマは「お客様の人生全般のお手伝い」です。講演に先立って、全互協の北村芳明副会長(アークベル社長)が挨拶をされました。
続いて、わたしが挨拶に立ち、「今日は、わたし自身が非常にワクワクしています。トータルライフ・サービスとか人生産業を謳う企業は多いですが、それを真に実現されているのはサン・ライフメンバーズさんを置いて他にはありません。竹内会長は、1級葬祭ディレクター試験の産みの親でもあり、これから業界の明日を担う方々への熱いメッセージが聴けることを期待しています」と言いました。多くの方々が来られて、セミナー会場は満員になりました。


サン・ライフメンバーズ竹内会長の講演



竹内会長は、わたしが心から尊敬する業界の大先輩です。
20年ぐらい前、竹内会長とともにヨーロッパ視察に行き、会長からエンバーミング導入や葬祭ディレクター試験の構想などをお聞きした記憶があります。あの頃、竹内会長が描かれていたプランがすべて実現したわけで、本当に素晴らしいことです。
ブログ「全互協総会」に書いたように、昨年、竹内会長は協会から表彰を受けられました。
永年にわたって、1級葬祭ディレクター試験のお世話をされたことに対しての表彰でした。
その竹内会長の講演は、深い人生哲学に支えられた素晴らしい内容で、わたしは心からの感動をおぼえました。外は雪が降っていて寒かったですが、わたしのハートはホットでした。


認可保育園サンキッズ湘南



その後、施設見学ということで、サン・ライフメンバーズさんが運営される「認可保育園サンキッズ湘南」を見学しました。園児のみんなの「こんにちわ!」の挨拶が元気いっぱいでした。
続いて、「ケアハウス サンステージ湘南」を見学。
全室に温泉が備わっており、非常に快適な施設でした。
何よりも感心したのは、保育園とケアハウスが隣接しており、互いに行き交えることでした。
これは、以前からわたしが構想していた幼児と老人の一体型施設です。


ケアハウス サンステージ湘南



日本を代表する宗教哲学者である鎌田東二先生は名著『翁童論〜子どもと老人の精神誌』(新曜社)の中で、幼児と老人は、その身体性と霊性において共通していると指摘します。
その共通点とは身体性の局面からいえば以下の通りです。
第1に、保護ないし介護が必要な点。
第2に、その身体的な機能の制約によって行動範囲が狭い点。
第3に、言動に繰り返しが多い点。
第4に、霊性の局面からいえば、生の境界に位置している点。
第5に、古代から子どもと老人は神に最も近い存在として聖性を持つと考えられてきており、時には神の依り代ともなった点。「七歳までは神の内」とか「六十で先祖に還る」という言葉は、翁と童が「死」と「誕生」という生死の両極にありながらも、両者ともに神仏の世界を媒介し体現する神人的存在として表わされてきたことを意味しています。
第6に、日本では沖縄やアイヌ、またアフリカの部族やオーストラリアの先住民族アボリジニでは、今でも祖父母の名前を孫に付ける習慣が保持されていて、祖父母すなわち老人と孫すなわち子どもとの霊的かつ身体的つながりの強さが示されている点。


保育園とケアハウスがつながっている!



そのような共通点において、鎌田先生は、老人施設と子どもの施設の一体化・結合・連携の必要を強調してきました。同様に、わたしも以前より児童施設と老人施設が一体となった「幼老院」の建設を主張してきたのです。
その長年夢見ていた「幼老院」がまさに平塚にありました。
幼児と老人はとても相性が良く、お互いの存在によって元気づけられているそうです。
また、保育園にもケアハウスにも両方の施設に雛人形の七段飾りがあり、年中行事を大事にされている点も感銘を受けました。冠婚葬祭も年中行事も、ともに日本人の「こころ」の「かたち」であると思います。ここには日本人の「こころ」があります!


日本ヒューマンセレモニー専門学校での記念写真

サン・ライフ・サカエヤホールで説明を受ける



それから、冠婚葬祭やエンバーミングを学ぶ「日本ヒューマンセレモニー専門学校」、「サン・ライフ・サカエヤホール(斎場)」などを見学させていただきました。
日本ヒューマンセレモニー専門学校では、全互協の会長も務められた武田七郎顧問が出迎えて下さり、同校の紹介ビデオも見せていただきました。
その後、武田顧問を囲んで記念写真を撮影しました。
保育園にケアハウスに専門学校に斎場、それからホテル・・・・・ここには、人生のすべてをお世話できる施設が揃っています。まさに「揺りかごから墓場まで」を実現するトータルライフ・サービスが整っており、大変勉強になりました。
わが社も、少しでも見習っていきたいものです。


大聖堂で講演する比企社長



そして、ホテルに戻って、第二講座「上場企業としての互助会経営」が行われました。
会場は、なんと大聖堂の中です。同社の株主総会もここで開かれるとのことでした。
講師は、(株)サン・ライフメンバーズの比企武社長です。比企社長とは東アジア冠婚葬祭業国際交流研究会のメンバー同士ということもあり、日頃から親しくお付き合いいただいています。韓国や台湾にも一緒に行きましたが、スマートでさり気ない気遣いをされる方です。上場企業の経営者としての視点で語る比企社長のお話も大変参考になりました。


カンパイ!



講演終了後は「情報交歓会」が開催されました。
竹内会長の挨拶の後、全互協の山下裕史副会長(117社長)が乾杯の音頭を取られました。それから、業界の仲間たちと大いに懇親を深めました。
特に、わたしのテーブルには竹内会長や北村社長もおられましたので、大先輩たちから多くの貴重なアドバイスを頂戴しました。とても勉強になりました。


あいネット静岡の杉山社長による中締め

大変お世話になった竹内会長と



最後は、次回の事業継承セミナーで講演していただく“あいネット静岡”の杉山茂之社長が中締めの挨拶の後、一本締めをされました。
おかげさまで大雪にもかかわらず、全国から多くの業界の仲間たちが平塚に駆けつけてくれました。非常に内容の濃い充実したセミナーであったと自負しています。竹内会長、比企社長をはじめ、サン・ライフメンバーズの皆様には心より御礼申し上げます。


わたしの写真がボブ・マーリーの横に!

もちろん今夜も歌いました♪



情報交換会が終了すると、わたしたちはバスに乗り、平塚から東京駅まで送っていただきました。わたしは東京駅から赤坂見附に向かい、セミナー参加者数人を連れて「東京の止まり木」ことカラオケスナックDANを久々に訪れました。すると、わたしが白のスーツで矢沢永吉のナンバーを歌っている写真が何枚もボードに貼られて飾られていてビックリしました。しかも、「レゲエの神様」と呼ばれるボブ・マーリーの写真の横だったので、さらにビックリ!
わたしは思わず、「ビックリしたなあ、もう!」と言いました。
その後は、もちろん狂ったように永ちゃんの名曲の数々を歌いましたとも!



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2013年2月19日 佐久間庸和