『人生の修活ノート』のすすめ 

サンデー毎日」2017年1月22日号が発売されました。
今年最初の「サンデー毎日」ですが、表紙がまたしてもネットで黒塗りです。
正体は、ジャニーズ事務所にまだ所属している元SMAP草なぎ剛です。
わたしは同誌にコラム「一条真也の人生の四季」を連載しています。
第63回目のタイトルは、「『人生の修活ノート』のすすめ」です。


サンデー毎日」1月22日号



前回、「終末」の代わりに「修生」、「終活」の代わりに「修活」という言葉を提案しました。「修生」とは文字通り、「人生を修める」という意味で、その活動が「修活」なのです。
このたび、『人生の修活ノート』(現代書林)というものを上梓しました。いわゆる「エンディングノート」のイノベーションをめざしました。超高齢社会を迎えた日本では、エンディングノートの必要性が増しています。



エンディングノートを遺言だと思っている方がいますが、それは違います。
遺言というのは、法的な拘束性がありますし、財産の分配などを記載します。自分がどのような最期を迎えたいか、どのような旅立ちをしたいか・・・・・・そんな旅立つ当人の想いを綴るのが、エンディングノートです。



まず、エンディングノートには「残された人たちを迷わせない」という大きな役割があります。どんな葬儀やお墓を希望するかといった問題はもちろん、病気の告知や延命治療などのデリケートな問題も書き込めます。本人も迷うでしょうが、傍らにいる家族や知人はもっと迷い、悩んでいるのです。そんなときにエンディングノートに本人の意志が書かれていれば、どれだけ救われることでしょうか。



またエンディングノートには、もう1つ大きな役割があります。 それは、自分が生きてきた道を振り返る作業でもあることです。最近は自分史を残すことが流行していますが、エンディングノートはその機能も果たしてくれるのです。気に入った写真を残す、楽しかった旅の思い出を書く、そんなことで十分なのです。



最後に、愛する人へのメッセージを書き添えることもできます。残された人たちは、きっと故人のその言葉で救われ、愛する人を亡くした悲しみにも耐えていけることでしょう。
思い出ノート』(現代書林)というエンディングノートを刊行しましたが、今回の『人生の修活ノート』はそのアップデート版です。ぜひ、ご照覧あれ!


サンデー毎日」1月22日号の表紙



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2017年1月10日 佐久間庸和