スペースワールド閉園

沖縄に来ています。今日はサンレー沖縄で非常に重要な時間を過ごしました。今夜は、沖縄本部会議のメンバーでささやかな忘年会を開く予定です。
さて、ヤフー・ニュースのTOP画面に「スペースワールドが閉園へ」という見出しを見つけ、大変驚きました。本日の「西日本新聞」の夕刊に大きく報道されているそうです。


西日本新聞」2016年12月16日夕刊



記事は「経営難理由か、来年末」の見出しで以下のように書かれています。
北九州市八幡東区東田地区にあるテーマパーク『スペースワールド』が、2017年12月末で閉園することが16日、西日本新聞の取材で分かった。経営難が理由とみられる。同園が同日午後にもホームページ上で発表する。新日本製鉄八幡製鉄所(現・新日鉄住金八幡製鉄所)の遊休地に1990年に開業し、九州を代表するテーマパークの一つだった同園は、営業開始から四半世紀超で幕を閉じることになる。関係者によると、同園は15日に従業員らへの説明を終えた」


ヤフー・ニュースより



また、「100人以上いた正社員を一気に半減」として、以下のように書かれています。
「総面積24万平方メートルでヤフオクドーム(福岡市)3個分超の同園は約300億円を投じて、宇宙をテーマにしたレジャー施設として90年4月22日にオープン。宇宙体験学習施設や“絶叫マシン”と言われる大型アトラクションが人気を集め、ピーク時の97年度には、年間216万人の入場者数を記録した。98年からは北九州市の成人式も行われた。その後は、他のテーマパークとの競争激化などで、徐々に客足が遠のき、親会社の新日鉄は2005年5月、民事再生法の適用を申請。同年7月に加森観光(札幌市)に営業譲渡し、同社が運営を継続してきた」



続けて、記事には以下のように書かれています。
加森観光は08年春、大人1万4700円の年間フリーパスを5千円以上値下げ。収益構造を抜本的に改善するため、100人以上いた正社員を一気に半減させた。前後して集客力向上に向けた冬場のアイススケート場や夏場のプールなどを計20億円近くかけて相次いで整備していた。12年度の入場者数は約164万人。近年は入場者数を公表していなかった。今年11月には、魚など5千匹を氷漬けにしたスケートリンクを来場者に滑らせる企画にインターネット上で『残酷』などと批判が相次ぎ、中止していた。同社は『今は回答を控えたい』としている」


スペースワールド公式サイトより



わたしは北九州市に住んでいるので、スペースワールドを何度も訪れています。2人の娘たちも何度も連れて行きました。開園したときはオープニング・セレモニーにも招待されましたし、当時はリゾート・プランナーをやっていたこともあり、テレビや新聞の取材も受けました。何より、わたしは北九州市観光協会の理事であり、北九州商工会議所の観光・サービス部会の副部会長ですので、スペースワールドの閉園というバッド・ニュースに心を痛めています。



まあ、魚の氷漬けスケートリンクが話題になったあたりから、「ちょっと変だな」とは思っていましたが、いろいろな所で綻びが生じていたのかもしれません。長崎のハウステンボスもHISの経営になってから初の業績悪化ということですが、九州のテーマパーク時代の終焉を感じます。結局、東京ディズニーリゾートとUSJだけが勝ち組ということでしょうか。
しかし、テーマパークに限らず、すべてのビジネスに栄枯盛衰があるのは世の常です。
おかげさまで、創立50周年を無事に迎えたわが社の業績は好調ですが、決して油断せず、気を引き締めて、お客様目線の経営に努めたいと思います。



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2016年12月16日 佐久間庸和