『ギリシャ神話』


21日は朝から会社の定期健康診断を受けます。
胃集団検診も受けるため、前日は軽めの夕食で、今朝も何も食べていません。
大変お腹が空きました。検診終了後の初の食事となるランチが楽しみです!
さて、「朝日新聞」朝刊に第9回目の「こころの世界遺産」が掲載されました。
今回は、ヨーロッパ人の精神的ルーツといえる『ギリシャ神話』を紹介しました。


朝日新聞」9月21日朝刊



人間は神話を必要とする動物です。神話とは宇宙の中に人間を位置づけることではないでしょうか。世界中の民族や国家は自らのアイデンティティーを確立するために神話を持っています。そして、世界中の神話の中でも最も有名なのが『ギリシャ神話』です。ヨーロッパ人の「こころ」は『聖書』と『ギリシャ神話』から出来ていると言ってもよいでしょう。



ギリシャ神話は、古代ギリシャの諸民族によって紀元前15世紀頃に誕生したとされます。古代ギリシャ人はヨーロッパの中でもとりわけ素晴らしい神話を創造しました。そして、神々や英雄や人間や動物についての驚くばかりの物語を指すときに現在用いられている「神話」という呼び名を生み出したのも、古代ギリシャ人です。



その影響力は現代人の心の奥底の無意識にまで及んでいます。神話は架空の物語ではあっても、明らかに真実を描き出しているからです。ローマ人は、ギリシャ神話をそっくり借用し、自分たちのイタリアの神をギリシャの神と同一視することが多かったとされます。ギリシャ神話とローマ神話の融合は進み、紀元前2世紀にはそのプロセスが完了したといいます。 



ギリシャ神話には「オリュンポス十二神」が登場します。
主神ゼウスをはじめ、結婚の女神ヘラ、海の神ポセイドン、愛の女神アフロディテ、酒の神ディオニュソス、鍛冶の神へパイストス、戦の神アレス、豊饒の女神デメテル、純血の女神アルテミス、戦の女神アテナ、幸運の神ヘルメス、音楽の神アポロンがその顔ぶれです。
小倉にある松柏園ホテルのガーデンには、その等身大像が一同に並んでいます。十二神すべてが等身大で揃うことは日本では初めてとのことで、大きな話題となりました。



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2016年9月21日 佐久間庸和