北九州の百貨店の変遷


本日9日9日は、SMAPのデビュー25周年の日ですね。
本当は記念コンサートを盛大に行うべきでしたが、残念でした。
一部のメンバーも子どもじみた意地を張らずに大晦日のNHK紅白歌合戦には全員で出演して、有終の美を飾ってほしいもの。それが長年応援してくれたファンへの義務だと思います。
さて、ブログ「日銀支店長ヒアリング」で紹介したように、9日は10時から日本銀行北九州支店の福本智之支店長をサンレー本社にお迎えいたしました。


本日の例会のようす



その後、わたしリーガロイヤルホテル小倉で開かれた小倉ロータリークラブの例会に参加しました。さっきお会いしたばかりの福本支店長にもまたお会いしました。久々の例会出席でしたが、出迎えてくれる親睦交流委員の方々が知らない人ばかりだったので、少し戸惑いました。



「ニコニコ献金」では、わたしは以下の内容で貧者の一灯をニコニコしました。
「読書の秋です! 今月1日より、ブックセンター・クエストで、わたしがセレクトした100冊の名著をご紹介し、販売もしています。30日までです。17日には『読書の楽しみ』をテーマに講演いたします。よろしければクエストに遊びに来られて下さい!」


本日の昼食はカレーでした



さて、本日の昼食はリーガロイヤルホテル小倉特製のビーフカレーでした。
じつは、わたしはカレーが大好物です。9月1日のサンレー本部会議の後に松柏園ホテルビーフカレーを食べて以来、カレーを口にしておらず、「今日のランチはカレーが出ないかなあ」と思っていたので嬉しかったです。ということで、今日は楽しい「カレーの日」でした!


卓話する赤坂会員

貴重な写真がたくさん紹介されました



本日の卓話は、(株)井筒屋の専務である赤坂会員による「写真で見る北九州の百貨店の変遷」でした。貴重な写真を紹介しながら、北九州に存在した百貨店の歴史を追っていく内容でした。わたしも知らなかったのですが、これまで北九州には20もの百貨店が存在したそうです。以下の通りです。
1.「兵庫屋」(1916年〜1920年)
2.「かねやす百貨店」(1920年〜1954年)
3.4.「平井屋」から「山城屋」へ(1931年〜2001年)
5.6.「九州百貨店」から「八幡丸物」へ(1932年〜1971年)
7.「九軌百貨店戸畑支店」(1933年〜1937年)
8.「井筒屋」(1936年〜)
9.10.「菊屋百貨店」から「小倉玉屋」へ(1937年〜2002年)


小倉井筒屋と小倉玉屋の開店記念ハガキ

小倉そごうオープンのチラシ



11.12.「丸柏百貨店」から「若松井筒屋」へ(1938年〜1995年)
13.14.「八幡井筒屋」から「黒崎井筒屋」「ANNEX1」へ(1959年〜)
15.「戸畑岩田屋」(1965年〜1982年)
16.「黒崎そごう」(1979年〜2000年)
17.「本城井筒屋」(1981年〜1984年)
18.「小倉そごう」(1993年〜2000年)
19.「小倉伊勢丹」(2004年〜2008年)
20.「コレット井筒屋」(2008年〜)


なつかしい街並み



今日は赤坂会員のお話を聴きながら、昔の街並みの写真などを見て、とても懐かしい思いがしました。百貨店はまさに街づくりの中核施設であると実感しました。「ホテルと百貨店は資本主義の華 西武とダイエーが見た夢の跡」にも書きましたが、以前わたしは井筒屋さんの社外相談役をやらせていただきましたが、「百貨店は不条理産業である」と当時の中村眞人社長が述べられたことが強く印象に残っています。一般的な商売の観点から見れば、明らかに無理なこと、理不尽なことでもお客様は当然のように百貨店に対して要求してこられる。でも、そういった要求を無視するのではなく、しっかりと受け止めて、業務に反映させない百貨店は生き残っていけず、ましてや勝ち残ってはいけない。そのようなことを中村社長はおっしゃっておられるのだと思います。



わたしは、「ホテルもまったく同じで、不条理産業ですよ」と中村社長に申し上げました。
ホテルも百貨店も顧客のいわば不条理な要求に正面から取り組まなければならないビジネスだと言えます。そして、ホテルと百貨店にはサービス業と流通業という業種を超えた大きな共通点があります。それは、ともに人々に「夢」を与え、「文化」を発信する存在であるということです。都市における夢と文化の城と言ってもよい。その意味で、ホテルと百貨店は資本主義の華だと言えるでしょう。



人々の夢、ゆとり、あこがれ、ロマンといったものが凝縮した場所であり、ホテルと百貨店ほど文化的な産業はないと言えます。そう、不条理産業とは文化産業の別名なのですね。しかし、それだけに経営的視点から見ると、非常に難しい部分がある。それは何よりも、わが国におけるホテルおよび百貨店の多くが経営に苦しんでいるという事実が雄弁に物語っています。おかげさまで、北九州でも屈指の伝統を持つわが松柏園ホテルは新館の新築工事の最中です。グランド・オープン後には、多くの北九州の方々にご愛顧いただけることを願っています。最後に、いつか、わたしも「写真で見る北九州のホテルの変遷」という卓話をしてみたい!



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2016年9月9日 佐久間庸和