50周年新体制発足!

今日から9月です。月日の流れは本当に速いですね。
この日の朝、サンレー本社で総合朝礼が行われました。
ラジオ体操、社歌斉唱に続いて、社長訓示の時間となりました。
わたしは、「あと78日、いよいよ50周年の日が近づいてきました」と述べました。


総合朝礼のようす



わたしは、先日、宗教学者島田裕巳氏と対談したことを話しました。
島田氏は、葬式無用論の代表的論者として有名ですが、わたしは葬式必要論者の代表のようにみられることが多いです。そんな二人が共著を出すということに驚く人も多いようです。しかし、意見が違うからといって、いがみ合う必要などまったくありません。意見の違う相手を人間として尊重した上で、どうすれば現代の日本における「葬儀」をもっと良くできるかを考え、そのアップデートの方法について議論することが大切だと思っています。


島田氏との対談について話しました



東京の六本木ヒルズで行われた対談では、葬儀をめぐるさまざまなテーマについて、島田氏とわたしは数時間にわたって縦横無尽に語り合いました。島田氏とは意見の一致も多々あり、まことに有意義な時間を過ごすことができました。弁証法のごとく、「正」と「反」がぶつかって「合」が生まれたような気がします。それも非常に密度の濃いハイレベルな「合」です。
最近、原発や安保の問題にしろ、意見の違う者同士が対話しても相手の話を聞かずに一方的に自説を押し付けるだけのケースが目立ちます。ひどい場合は、相手に話をさせないように言論封殺するケースもあります。そんな大人たちの姿を子どもたちが見たら、どう思うでしょうか。間違いなく、彼らの未来に悪影響しか与えないはずです。わたしたちは、お互いに相手の話をきちんと静聴し、自分の考えもしっかりと述べました。当事者のわたしが言うのも何ですが、理想的な議論が実現したのではないかと思います。


持論が間違っていないことを再確認しました



けっして馴れ合いではなく、ときには火花を散らしながら、ある目的地に向かっていく。今後の日本人の葬送儀礼について、じつに意義深い対談となったように思います。
島田氏から「もちろん、葬式は必要ですよ」「結婚式はもっと必要ですよ」との言葉も聞くことができて、大満足です。対談を終えて、わたしは「葬儀は人類の存在基盤である」という持論が間違っていないことを再確認しました。


考への違ふ者とて礼示し対話したれば光見えたり



わたしを島田氏に紹介して下さった宗教哲学者の鎌田東二先生は「ムーンサルトレター」第135信で、「対極的な異論のある人と心置きなく論議し尽くせるなんて、『自由民主主義』の極意・極地・極道ですよ。すばらしい! お二人に心から敬意を表します」と書いて下さいました。最後に、わたしは「みなさんも考えの違う人を毛嫌いせずに、語り合ってみて下さい。きっと新しい発見があるのではないでしょうか」と述べ、最後に以下の道歌を披露しました。



考への違ふ者とて礼示し
       対話したれば光見えたり(庸軒)



社長訓示の後は、総務部の國行部長より人事発令が行われました。
この日から常務取締役 北九州本部長[兼]大分事業部担当[兼]グループ紫雲閣推進本部長となる東常務に辞令を交付しました。その他、小久保(取締役北陸本部長[兼]マリエールオークパイン金沢総支配人)、祐徳(取締役 紫雲閣事業部部長[兼]大分事業部担当)、玉中(取締役 営業推進部部長)といった方々の役員人事が発表されました。東常務からは、「1+1は2になるのが当たり前ですが、より良いコミュニケーションで1+1が3の成果が上がるよう今後も頑張っていきたいと思います」との力強い挨拶がありました。



さらに北九州本部では石田(執行役員 企画開発部部長)、山下格執行役員 冠婚事業部部長[兼]松柏園ホテル総支配人[兼]グループ冠婚推進本部長)、槇(経営管理部部長)、久保田(財務部部長[兼]大分事業部経理指導担当)、北陸本部では岸(営業推進部部長[兼]MSセンター部長)、沖縄では黒木(沖縄事業部長[兼]紫雲閣事業部部長)、宮崎事業部では尾崎(執行役員 宮崎事業部長[兼]冠婚事業部部長)という方型の大幅な人事発令が行われました。はっきり言って、わたしが社長に就任した2001年10月1日以来の大規模な体制改革です。いわば「50周年新体制」とでも呼ぶべきでしょうか。
この50周年新体制で、サンレーグループはさらに飛躍発展いたします!



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2016年9月1日 佐久間庸和