ゴールデンウィーク中、ずっと『儀式論』を書いていました。不眠不休のおかげで、かなり執筆が進みました。全体の約半分(400字詰め原稿用紙450枚以上!)を書くことができました。もう若くないのでフラフラです。目はかすみ、意識が朦朧としながらも書き続けました。しかし、5月5日は「こどもの日」です。わたしにとっての「こどもの日」は「こどもに戻る日」。
毎年、この日には遠い過去に置き去りにした童心を取り戻すようにしています。
そのために、昭和の少年時代にタイムスリップすることができる本を読みます。
たとえば、2012年の「こどもの日」にはブログ『昭和ちびっこ未来画報』、13年にはブログ『ぼくらの昭和オカルト大百科』、14年にはブログ「今年の『こどもの日』は『怪獣の日』だった!」、そして昨年は、ブログ『昭和ちびっこ怪奇画報』で紹介した本を読みました。今年は『日本懐かし10円ゲーム大全』『日本懐かしボードゲーム大全』(ともに辰巳出版)の2冊を読みました。前者は絶滅寸前の駄菓子屋系“レトロゲーム”を紹介した本で、後者はいわゆる「盤ゲーム」から「野球盤」まで、昭和の家庭にあった“アナログ”なゲームを紹介した本です。
- 作者: 岸昭仁
- 出版社/メーカー: 辰巳出版
- 発売日: 2015/05/22
- メディア: ムック
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ようこそ「懐かし10円ゲーム」の世界へ!
いろんなカテゴリーがありました
こんなのがありました!
こんなのもありました!
『日本懐かし10円ゲーム大全』を開くと、昔の記憶が甦ってきます。
北九州市小倉のわたしの実家の近くには2軒の駄菓子屋さんがありました。たしか「岡村」と「水谷」という店でした。おそらく、その家の人の名字でしょうね。小学校から帰ると、悪ガキ仲間と駄菓子屋に行ってオヤツを買ったり、ゲームをするのが楽しみでした。今では駄菓子屋の姿は消え、代わりにコンビニがチビッ子たちのたまり場になっているようです。
- 作者:
- 出版社/メーカー: 辰巳出版
- 発売日: 2016/01/21
- メディア: ムック
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ようこそ「懐かしボードゲーム」の世界へ!
エポック社の「野球盤」は鉄板でした!
「サッカーゲーム」にも夢中になりました
3つとも持っていましたとも!
ああ、こんなのありましたねぇ!
これで人生をシミュレーションしました
『日本懐かし10円ゲーム大全』以上に懐かしかったのは、『日本懐かしボードゲーム大全』です。ページを開くたびに、こどもの頃の思い出が次々に甦ってきます。もう最高!
不思議なのは、そのゲームで一緒に遊んだ友達の顔まで浮かんできて、しかも遊んだ場所、そのときに交わした会話なども思い出されることです。人間の記憶のメカニズムにおいては、こういった具体的なアイテムが重要な役割を果すのかもしれませんね。
これらのボードゲームや玩具は、誕生日とかクリスマスのプレゼントとして親から買ってもらいました。わたしが幼い頃、小倉の魚町に「モダンヤ」と「おおさかや」という2つの玩具店があり、よくそこで買ってもらいました。今では2店ともなくなってしまいました。わたしが親になって2人の娘たちへのプレゼントを買う場所は「トイザラス」が多かったです。光陰矢のごとし!
ちなみに、わたしはゲームは、この2冊に紹介されているようなアナログ・ゲームとしか縁がありませんでした。わずかに喫茶店でのインベーダーゲーム、自宅のTVを使ったブロック崩しだけは経験しています。ファミコンもプレイステーションも触ったこともありませんし、スマホでゲームをすることはおそらく一生ないでしょう。暇な時間があれば本を読むか、映画が観たい。でも、もっとトシを取ったら、グランドカルチャー教室で囲碁や将棋をしたり、孫とトランプでもしたいですね。というわけで、今年の「こどもの日」も、童心を取り戻すことができました。
*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。
2016年5月5日 佐久間庸和拝