「つくしの里」から感謝状を贈呈されました

昨日の夕方、沖縄から帰ってきました。やはり福岡は寒く、沖縄との気温差が10度以上あるので風邪を引きそうになりました。本日、サンレー本社に障害者施設「つくしの里」御一行が来社され、感謝状を贈呈していただきました。


つくしの里」御一行の訪問を受けました



なぜ、サンレーが感謝状を贈呈されたのか。経緯をご説明したいと思います。
福岡県田川市の勝覚寺副住職のご紹介により、障害者の労働支援の一環として、田川市の障害者施設「社会福祉法人 つくしの里福祉会」の施設で作っているパンやお菓子、豆腐などの販売をわが社の紫雲閣で行われている館内見学会でさせていただきたいというご要望がありました。そこで、田川地区の紫雲閣での販売を快くお引き受けしたところ、館内見学会等で販売することで、地域住民と通所者とがふれ合える素敵なコミュニケーションの場となりました。通所者の方々にとっても大変なやりがいのあるものとなったようです。先方は「通所者や通所者家族にこのような大いなる勉強の場を与えていただいたことに大変感謝をしております」と述べられました。また、このような販売を行うことで、施設運営にとっても大きな勉強になりましたと感謝していただき、今回の感謝状贈呈となった次第です。


みなさんをお迎えしました



「つくしの里」公式HPの「つくしの里のめざすもの」には以下のように書かれています。
「共同作業所つくしの里は、1986年4月に障害のある人たちの「通う場」「働く場」としてスタートしました。当初から障害のある人のことを共に働く仲間という思いを込めて『仲間』と呼び、様々な活動を一緒に創り上げてきました。そのような活動の中、1994年に社会福祉法人つくしの里福祉会を設立し、『身体障害者通所授産施設 つくしの里』を、2002年には『知的障害者通所授産施設 第2つくしの里』を開所しました。2004年にはグループホーム『TUKUSIすまいるホーム』を開所し、地域生活支援の第1歩を踏み出しました」


歓談のようす



また、「つくしの里のめざすもの」には以下のように書かれています。
「私たちは、無認可の開所当初から障害の種別、程度を入所の条件にしないという理念を掲げ、『どんなに障害が重くても地域で暮らしていきたい』『1人の成人として働きながら社会生活を送りたい』という願いを受け止めながら障害のある人たちが主人公となるよう努力してきました。これはつくしの里の原点であり、将来にわたって引き継ぐべき姿勢です。また、青年、成人期の障害のある人たちを中心として通う場、働く場を保障していく活動をすすめる中で、年々高齢期に移行していく人たちも増えてきています。そういった状況を踏まえ私たちは障害のある人たちの要求に合わせた活動をめざしていきます」


歓談のようす



続いて、「つくしの里のめざすもの」には、以下のように書かれています。
「私たちは地域に根ざした作業所をめざし、つくし市の開催を始め廃品回収・地元の祭りへの参加・各学校との交流・文化事業の開催等を通じて、多くの方々と触れ合ってきました。そういった活動を通じて障害のある人たちの『働きたい、暮らしていきたいこの街で』という願いを訴えてきました。また、積極的に地域と関わっていくことでつくしの里の存在もアピールしてきました。そこで『私たちもこの街で生きています』『働くこと通うことに生きがいを感じています』という障害のある人たちの姿に地域、行政の理解も生まれつくしの里活動は広がって行きました。今後も私たちは多くの方々と触れ合いながら、障害のある人たちの願いを実現できるような活動を進めていきます。障害のある人たちが社会参加の機会を保障され、安心で豊かな生活を送ることができる社会は、すべての人にとっても住みよい社会です。しかし現在の状況では、それらが十分に満たされているとはいえません。私たちは、地域の人々と協同しながらすべての人が安心して暮らせる社会をめざしていきます」


歓談のようす



さらに、「つくしの里のめざすもの」には以下のように書かれています。
●私たちは、一人ひとりがライフステージに合わせた要求に基づき安心で豊かな生活をおくる権利を保障します。
●私たちは、障害のある人たち、家族、関係者一人ひとりのニーズを大事にできる民主的な運営・経営をめざします。
●私たちは、日中活動の充実・向上に取り組むとともに地域生活、余暇活動等の充実を図ることで障害のある人たちの生活をより豊かなものとし、その発達を保障します。
●私たちは、誰もが一人ひとりの想いに基づいた支援を、公的責任のもとに受けられる社会を地域と共にめざします。


通所者の方々が作られた「たがたんクッキー」

美しい「さをり織り」のランチョンマット



今日は、勝覚寺の藤田副住職、つくしの里の鶴我常務理事、木村施設長、それに2名の通所者の方が来社して下さいました。まず、施設の通所者の方々が作っておられる「たがたんクッキー」と「さをり織り」の美しいランチョンマットをお土産に頂戴しました。ありがとうございます。そして、みなさんと歓談させていただきました。


著書にサインをさせていただきました

藤田副住職に『永遠葬』をプレゼント



お土産のお礼に、わたしは拙著『隣人の時代』(三五館)と『永遠葬』(現代書林)をみなさんにプレゼントさせていただきました。「ぜひ、サインをお願いします!」と言われたので、わたしは1冊1冊に心を込めてサインしました。


歓談のようす



藤田副住職は、ブログ「荒生田塾講演」で紹介した昨年5月17日に東八幡キリスト教会で開かれた講演会に参加されたそうです。そこで、わたしが「人から『HELP!』と言われたら、『YES!』と答えればいいんです」と発言したのを聴かれて、非常に感動されたとか。
それで、ご自分も「HELP!」と言われたとのこと。望むところです!


藤田副住職とともに合掌しました



藤田副住職はわがブログの大ファンで、毎日読んでおられるそうです。
特に、ブログ「安宅の関」で紹介した弁慶の銅像前でわたしが同じポーズで写った写真が一番のお気に入りだとか。藤田副住職は「あれほど感動的な講演をされる方が、こんなユーモアも持ち合わせておられるとは!」と言って下さいましたが、わたしは単なるオッチョコチョイで銅像の真似をしているだけなので、穴があったら入りたい心境でした。わたしは「何か同じポーズの写真をブログに掲載して下さい」とのリクエストのお応えして、合掌しました。


藤田副住職と歓談



また藤田副住職は、ブログ「今年最初の嬉しいこと」の内容にも触れられ、「お嬢様の小論文は、1万2000人の中から3位になられたんですよね。本当に素晴らしいですね!」と言って下さり、感激しました。さらに「さぞ会社の方々からお祝いの言葉をいただいたでしょう」とも言って下さったのですが、わたしが「いや、それが誰も言ってくれませんでした。うちの社員はわたしのブログなど読んでいないのでしょう」と言うと、驚かれていました。正確に言えば、北九州の人間が誰も言わなかっただけで、他の事業部のみなさんからは言っていただきました。特に、大分事業部の大塚秀樹事業部長、同経営管理室の山秀寛室長、ヴィラルーチェの奥谷裕之副支配人、マリエールオークパイン延岡の山本和子フロントアドバイザー、沖縄本部総務課の横木大輔課長などは心あたたまる言葉をかけてくれました。わたしは、この人たちのことを「ああ、ハートフルな人だなあ」としみじみと思いました。


感謝状を授与されました

つくしの里からの感謝状



わたしは、木村施設長から感謝状を授与されました。感謝状を持ったわたしは、「わが社は人間尊重の精神で、心ゆたかな社会づくりのお手伝いをしたいと考えております。また、紫雲閣はセレモニーホールからコミュニティーセンターへの転換を図っていますので、これからも地域の皆様のお役に立てるようにしていきたいと思います。今日は感謝状を頂戴し、大変嬉しく思っています。どうぞ、ありがとうございました。つくしの里さまのますますのご発展をお祈りいたします」と御礼の言葉を述べました。


感謝状を持って、木村施設長と



心ゆたかな社会は、心ゆたかな会社から!
サンレーは、ハートフル・ソサエティの実現を目指して、これからも前進します。
他にも、紫雲閣でお役に立てることがあれば、何でもご相談していただきたいです。
可能な限り、地域のみなさまのお力になりたいです。ご連絡は各地の紫雲閣までどうぞ!


エレベーターまでみなさんをお見送りしました



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2016年1月27日 佐久間庸和