サンレー創立49周年式典

今日は、株式会社サンレーの49回目の創立記念日です。
朝から松柏園ホテルの顕斎殿で、役職者参加の神事が執り行われました。
戸上神社から是則神職にお越しいただき、滞りなく神事を行いました。
玉串奉奠をするとき、わたしは会社の発展と社員の健康を祈念しました。


今朝の神事のようす

柏手を打つ佐久間会長

わたしも柏手を打ちました

一同拝礼!



その後、500名を超える社員が参集して、「創立記念式典」が開催されました。
最初に、佐久間進会長とわたしが入場しました。



会長とともに入場しました

渕上副支配人による「ふれ太鼓」



まず、北九州紫雲閣の渕上副支配人による「ふれ太鼓」で幕を明け、総務課の國行課長による「開会の辞」に続いて全員で社歌を斉唱し、それから徳力営業所の大野智舟所長によって「経営理念」「S2M宣言」が読み上げられ、全員で唱和しました。


創立49周年記念式典のようす

会長訓示のようす


それから、佐久間進会長の訓示です。まずは、「49周年を一緒に迎えることができて嬉しく思います」と述べました。それから、会長は「会社はもうすぐ50年ですが、わたしは80歳になりました。80になって改めて気づいたことがあります。それは、何事も陽にとらえる『陽転力』、何事にも感謝する『感謝力』、そして、誠心誠意という『忠実力』が大切であるということです。これから施設も大いに増やして、ますますお客様にご満足いただけるサービスの提供に取り組みたいと思います」と述べました。


わたしも社長訓示をしました



続いて、わたしの「社長訓示」の時間となりました。
わたしは、以下のような内容の話をしました。
今日、無事に49周年を迎えることができました。
社員のみなさんとそのご家族には心より感謝しています。


49年前の出来事を話しました



49年前、つまり1966年はイギリスで音楽革命を起こしたビートルズが来日して、空前の大ブームを巻き起こしました。その影響で日本には多くのグループサウンズが生まれ、若者たちの間では長髪が流行しました。アメリカでは大衆文化の革命を起こしたウォルト・ディズニーが亡くなり、中国では毛沢東がその名も「文化大革命」を起こしました。そんな年に誕生したわがサンレーは、日本で冠婚葬祭の文化大革命を起こすという志をもって船出したのです。


互助会誕生の意義について語りました



いま、「無縁社会」などと呼ばれます。血縁や地縁が薄れる中で、日本における互助会の持つ社会的使命は非常に大きいものがあったと考えています。戦後に互助会が成立したのは、人々がそれを求めたという時代的・社会的背景がありました。もし互助会が成立していなければ、今よりもさらに一層、「血縁や地縁の希薄化」は深刻だったかもしれません。つまり、敗戦から高度経済成長にかけての価値観の混乱や、都市部への人口移動、共同体の衰退などの中で、何とか人々を共同体として結び付けつつ、それを近代的事業として確立する必要から互助会は誕生したのです。


新しい使命について語りました



そして、これまで多くの人々を助けてきたはずです。しかし、成立から半世紀以上を経て、互助会も一種の制度疲労を起こしている可能性があると思います。制度疲労であれば、ここで新しい制度を再創造しなければなりません。「隣人祭り」「ともいき倶楽部」「お隣りさん、いらっしゃい」などの各種の高齢者イベントなど、「豊かな老い」を実現するお手伝いをする。互助会のアップデートはこれに尽きるでしょう。高齢者の方々に「生きがい」を与えて、「豊かな老い」を迎えていただくお手伝いをすることが互助会の新しい使命ではないでしょうか。


礼を求めて・・・・・・



わが社は、これまで、さまざまな理念を求めてきました。まずは「礼」を求めてきました。
この壇上に掲げられている「創業守礼」の礼であり、「天下布礼」の礼です。わが社のミッションである「人間尊重」とは、すなわち「礼」のことです。冠婚葬祭の根本精神です。
49年前、中国で「文化大革命」が起こったと言いました。そのとき、「批林批孔」運動が盛んになり、孔子の思想は徹底的に弾圧されました。世界から「礼」の思想が消えようとしていたのです。まさに、そのとき日本でサンレーが誕生したわけです。とても運命的なものを感じます。


わが社は一貫して「礼」を追求



その後、わが社は一貫して「礼」を追求、2012年には一般社団法人・世界孔子協会より、わたしは「孔子文化賞」を受賞しました。そして、今年は佐久間会長が「孔子経営者賞」、天道館が「孔子伝播賞」を受賞しています。1つの組織で3つもの賞を受賞するなど前代未聞ではないでしょうか。それだけ、わが社が「礼」を求めてきた証であると思います。
「礼」の精神を広めることが「天下布礼」ですが、今年さらに加速しました。
というのも、日経電子版産経デジタル、そして日本最初の総合週刊誌サンデー毎日」への連載がスタートし、日々、わが社の理念が全国に発信されているのです。


慈を求めて・・・・・・



それから、わが社は「慈」を求めてきました。「慈悲」の慈です。
ブッダが説かれた仏教の根本理念、それが「慈」です。わが社は、北九州市門司区の和布刈公園にある日本で唯一のミャンマー式寺院「世界平和パゴダ」の支援をさせていただいています。ミャンマーは上座仏教の国です。上座仏教は、かつて「小乗仏教」などとも呼ばれた時期もありましたが、ブッダの本心に近い教えを守り、僧侶たちは厳しい修行に明け暮れます。わたしは、ミャンマーこそは世界平和の鍵を握る国ではないかと思っています。ミャンマーでは総選挙が終了し、ついに政権交代が起きようとしています。アウンサウンスーチーさんの指導のもと、新しくなったミャンマーで、わが社の出番が来る日は近いです。



「礼」も大事ですが、「慈」も大事です。仏教における「慈」の心は人間のみならず、あらゆる生きとし生けるものへと注がれます。そこで、「慈礼」という新しいコンセプトが必要となります。「慇懃無礼」という言葉があるくらい、「礼」というものはどうしても形式主義に流れがちです。また、その結果、心のこもっていない挨拶、お辞儀、笑顔が生れてしまいます。逆に「慈礼」つまり「慈しみの心に基づく人間尊重の形」があれば、心のこもった挨拶、お辞儀、笑顔が可能となります。サンレーの経営理念「S2M」の1つである「お客様の心に響くサービス」が実現するわけです。今後も、わが社は「慈礼」を追求していきたいと思います。


そして、和を求めて・・・・・・



そして、わが社は「和」を求めてきました。
「和」は日本文化のキーワードです。聖徳太子の十七条憲法の冒頭には「和を以て貴しと為す」と書かれています。聖徳太子は、まさに宗教における偉大な編集者でした。儒教によって社会制度の調停をはかり、仏教によって人心の内的不安を解消する。すなわち心の部分を仏教で、社会の部分を儒教で、そして自然と人間の循環調停を神道が担う。3つの宗教がそれぞれ平和分担する「和」の宗教国家構想を説いたのです。この太子が行った宗教における編集作業は日本人の精神的伝統となり、鎌倉時代に起こった武士道、江戸時代の商人思想である石門心学、そして今日にいたるまで日本人の生活習慣に根づいている冠婚葬祭といったように、さまざまな形で開花していきました。



十七条憲法の根幹は「和」です。しかもその「和」は、横の和だけではなく、縦の和をも含んでいるところにすごさがあります。上下左右全部の和というコンセプトは、すこぶる日本的な考えです。それゆえに日本では、多数少数に割り切って線引きする多数決主義、いわゆる西欧的民主主義流は根付かず、何事も根回しして調整する全員一致主義の国なのです。
先のパリ同時多発テロにおけるイスラム教とキリスト教の対立を見ても、日本の「和」の思想がいかに素晴らしいかがよくわかります。まさに、『和を求めて』(三五館)の帯に大きく書かれているように「日本の心が、世界を救う!」のではないでしょうか。
和は「大和」の和であると同時に「平和」の和でもあるのです。


縁により集ひし人と手をつなぎ 和のこえ上げて社(やしろ)栄えり



じつは「和」はメイド・イン・ジャパンではありません。
聖徳太子の「和を以って貴しと為す」は太子のオリジナルではなく、『論語』に由来するのです。「礼の用は和を貴しと為す」が学而篇にあります。「礼のはたらきとしては調和が貴いのである」の意味です。聖徳太子に先んじて孔子がいたわけですね。
天下布礼」に取り組んでいるサンレーグループは「和」を実現する企業なのです。
そして、神道の「和」、仏教の「慈」、儒教の「礼」を一致させる企業でもあるわけです。
そのシンボルがこの式典の最後に行われる「和のこえ」です。
これからも「和」の精神を大切にして、サンレーグループは歩んでいきたいと考えています。
いよいよ、あと1年で創立50周年を迎えます。「縁によってここに集ったみなさん、どうか最高の50周年を迎えようではありませんか!」と訴えた後、最後に「縁により集ひし人と手をつなぎ 和のこえ上げて社(やしろ)栄えり」という道歌を披露しました。


心を込めて表彰状と記念品をお渡ししました

和のこえ」のようす



「社長訓示」の後は、各種表彰が行われました。
表彰されたみなさん、おめでとうございます! 
本当に、人こそが、わが社の宝です。
それから、全員で手をつないでのサンレー名物「和のこえ」です。
松田取締役が音頭を取り、「がんばろー」を3回連呼し、記念式典がめでたく終了。
松柏園ホテルの写場へと移動し、役員一同と表彰者のみなさんで記念撮影しました。



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2015年11月18日 佐久間庸和