女性部会講演

ブログ「中経協の副会長に就任しました」で紹介したように、今年からわたしは一般社団法人・北九州中経協の副会長を務めています。同協会の「女性部会」の担当副会長です。
21日の18時半から松柏園ホテルで今年度初の女性部会を開催しました。
今回は、初参加ということで、わたし自身が講演することになりました。


最初に紹介VTRが流されました



最初に、女性部会の平真理子部会長(デイ・ケイ・グループ代表)の挨拶の後、わが社を簡単に紹介した動画が流れされました。それから、司会者の谷崎明子さん(ダイナリィ取締役マネージャー)から講師紹介されて、わたしの講演がスタートしました。
登壇前に、わが社を紹介するVTRが流されました。多くの女性会員の方々が参加され、わが社がいろいろとお世話になっているオフィス・アライの新井弘代代表、「マイ・セクレタリー」ことサンレー秘書室の織田祐子さんの姿もありました。


講演がスタートしました

よっしゃ―、つかみはOK!!



VTRの上演後に登壇したわたしは、最初に、「こんなに女性の方ばかりを前にしては緊張します。わたしは中学・高校の6年間、男子クラスで女子との交流が皆無でした。その頃、わたしが会話を交わした女性といえば母親とお店の人ぐらいです。今日は途中でおかしくなってしまうかもしれませんが、よろしくお願いします!」というと、みなさん大いに笑ってくれました。よっしゃ―、つかみはOK!!


ハートフルとは?



わたしの講演テーマは、「ハートフルを求めて」でした。
「ハートフル」は、わたしの考え方を集約する言葉です。いま、あちこちで「ハートフル」という言葉を目にしたり、耳にしたりします。じつは、わたしが約28年前に『ハートフルに遊ぶ』(東急エージェンシー)という本を書き、はじめて生み出した言葉です。約10年間の休筆期間を経て、2005年には『ハートフル・ソサエティ』を上梓、06年には「ハートフル・マネジメント」を副題とする『孔子とドラッカー』、07年には「ハートフル・リーダーシップ」を副題とする『龍馬とカエサル』を三五館から上梓しました。同社からは、本名の佐久間庸和として『ハートフル・カンパニー』も刊行されています。


「ハートフル」について語りました



また、「ハートフル・ティーのすすめ」こと『茶をたのしむ』、「ハートフル・フラワーのすすめ」こと『花をたのしむ』、「ハートフル・ライティングのすすめ」こと『灯をたのしむ』、「ハートフル・フレグランスのすすめ」こと『香をたのしむ』を現代書林から上梓しました。さらには、これまで「ハートフル・ライフ」、「ハートフル・シーズン」、「ハートフル・マネジメント」、「ハートフル・マナー」、「ハートフル・エピソード」、「ハートフル・ブックス」、「ハートフル・メッセージ」、「ハートフル通信」のタイトルで、多くの新聞や雑誌に連載コラムを書いてきました。
まさに、「ハートフル」という言葉はわたしの代名詞だと思っています。


ペンネームの由来を説明しました

天下布礼」について

道家になりたかった!

矢沢永吉への熱い想いを語る



一条真也」というペンネームの由来にも触れ、さらには「天下布礼」について話しました。わたしは、これまで70冊以上の本を、さまざまなテーマで書いてきました。
執筆と経営という営みが両立できるのか? じつに多くの方々から、この質問をいただきます。結論から言いますと、わたしは「できる」と思っています。
いや、わが志を果たすためには両方の営みが不可欠と思っています。


サンレーとは?



わが志とは、心なきハートレス・ソサエティに進みつつある社会を、心ゆたかなハートフル・ソサエティへと進路変更することです。そして、未知の超高齢社会を迎える人々に「老いる覚悟」と「死ぬ覚悟」を持っていただくお手伝いがしたいということです。大風呂敷を広げるようで申し訳ないのですが、心の底から本当にそう思っています。そのためには、本を書いて自分の考えや想いを世に問うことも、事業によってその考えや想いを形にしていくことも、ともに必要なのです。その他にも、わたしは大学の客員教授として教壇に立ったり、ボランティアで老人会などで講演させていただいたり、良い人間関係作りのお手伝いをするべく「隣人祭り」の開催をサポートしたりしています。


「人間尊重」思想を広めたい!



それらはすべて「人間尊重」という思想を世の中に広めるための活動であり、わたしは「天下布礼」の一環だと思っています。そして、わたしのすべての活動は結局のところ「幸福」という山の頂に続いていると信じます。わたしの著書・編著・監修書も、一見すると多様なテーマを扱っているように思われるかもしれませんが、じつのところ、そのすべてが「幸福」についての本です。わたしは、いつも「この本を読んだ人に幸せになってほしい」と考えながら、本を書いています。


「ハートフル・シティ」としての北九州を語る



それから「ハートフル・シティ」としての北九州市について話しました。
北九州市は「思いやり都市」であり、「助け合い都市」であり、「老福都市」であり、「映画都市」であり、「芸術都市」であり、「グルメ都市」であり、「隣人都市」であることを説明しました。わたしは、ブランチ・リーダーのみなさんが縁あって赴任して来られた北九州市の素晴らしさを「これでもか」というほど力いっぱい訴えました。
みなさん、非常に興味を持って下さったようでした。


「思いやりの時代」を語る

孔子ドラッカー」についても語りました



現代は、いわゆる高度情報社会です。IT社会とも呼ばれます。ITとはインフォメーション・テクノロジーの略ですが、重要なのはI(情報)であって、T(技術)ではありません。その情報にしても、技術、つまりコンピューターから出てくるものは過去のものにすぎません。情報社会の本当の主役はまだ現れていません。本当の主役、本当の情報とは何でしょうか。
情報の「情」とは、心の動きに他なりません。本来の情報とは、心の動きを報せることなのです。だから、真の情報社会とは、心の社会なのです。そこで「ハートフル」が出てきます。「ハートフル」とは、思いやり、感謝、感動、癒し・・・・・あらゆる良い心の働きを表現する言葉です。それは仏教の「慈悲」、儒教の「仁」、キリスト教の「隣人愛」などにも通じます。それは自らの心にあふれ、かつ、他人にも与えることのできるものなのです。それから、孔子ドラッカーの共通点を簡単に紹介しました。


「ホスピタリティ」と「礼」について語る

「人間の幸せ」について語る



さらに、「ホスピタリティ」と「礼」についても話しました。
それから、「無縁社会」を乗り越える「有縁社会」についても話しました。
ご先祖さまとのつきあい方』(双葉新書)をもとに血縁の重要性を、また『隣人の時代』(三五館)をもとに地縁の重要性を説きました。
タテ糸とヨコ糸から「人間の幸福」が実現することを述べ、実際にブログ「有縁凧」で紹介した凧を会場で掲げながら「有縁社会」の必要性を訴えました。わが社が取り組んでいる「隣人祭り」についてもお話ししました。


北九州の未来について話しました



そして、そこから北九州市の未来についてお話ししました。
わが社もサポートをさせていただいている「隣人祭り」の開催は年間で500回を超え、日本で最も隣人祭りが盛んな街にもなっています。日本一の「環境モデル都市」となった北九州市は、これから「こころの環境モデル都市」をめざすべきだと思います。暴力のない街、孤独死のない街、そして思いやりにあふれた「助け合い」の街にしたいです。


ご清聴ありがとうございました!



以上、約50分にわたって、わたしの考え方をお話ししました。
話し終えると、盛大な拍手が起こって大変感激しました。
本当は「ダンディ・ミドル」こと大迫益男会長にも聴いてほしかったですが、この日はご欠席でした。わたしは心の中の大迫会長に向かって「大迫さん、今どこですか? わたしは、中経協の女性部会で講演しましたよ!」と語りかけました。
講演の後、参加者のみなさんと一緒に記念撮影をしました。


カンパ〜イ!



講演の後は、会場を移して懇親会が開催されました。
女性部会の前部会長である異島明子さん(異島電設取締役)の音頭で乾杯が行われました。
話は大いに弾み、とても楽しい夜となりました。松柏園の料理もみなさんに気に入っていただけたようで、「美味しいです」という言葉をたくさん頂戴しました。
途中で、平部会長の挨拶があり、わたしの講演へのお礼の言葉も頂戴しました。



それから、女性部会の前部会長である橋本美登里副会長(宝進社長)から前年度の会計報告がありました。その後、メンバーのみなさん全員から自己紹介がありました。みなさん、本当にスピーチがお上手なので驚きました。最後は、奥満子さん(オク会長)の中締めの挨拶でお開きとなりました。わたしが「ああ、もっと早く中経協に入って、女性部会を担当したかった」と思ったことは言うまでもありません。終わりに一言だけ。大迫さ〜ん、今どこですか!?(笑)



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2014年8月22日 佐久間庸和