世界同時「隣人祭り」

6月7日は、世界同時「隣人祭り」の日でした。
そう、フランス・イギリス・ドイツ・イタリアをはじめとした世界各国で「隣人祭り」が同時に開催される日です。日本では、北九州のサンレーグランドホテルなどで開催されました。


今年もやってきました!

書籍販売コーナーの前で

「主催者あいさつ」を聴きました



11時のスタートでしたが、会場には200人以上の方々が集まりました。
最初に、今回の「隣人祭り」開催の主催者であるNPO法人・ハートウェル21の首藤哲哉事務局長が「主催者あいさつ」をしました。
それから、パワーポイントを使って「隣人祭り」の歴史と意義についての説明が行われました。みなさん、まったく私語をしないで、真剣に聞いておられました。


隣人祭り」についての説明がありました



隣人祭り」は、今やヨーロッパを中心に世界30カ国以上、1000万人もの人々が参加するそうです。その発祥の地はフランスで、パリ17区の助役アタナーズ・ペリファン氏が提唱者です。きっかけは、パリのアパートで1人暮らしの女性が孤独死し、1ヵ月後に発見されたことでした。ペリファン氏が駆けつけると、部屋には死後1ヵ月の臭気が満ち、老女の変わり果てた姿がありました。同じ階に住む住民に話を聞くと、「1度も姿を見かけたことがなかった」と答えました。大きなショックを受けたペリファン氏は、「もう少し住民の間に触れ合いがあれば、悲劇は起こらなかったのではないか」と考えました。そして、NPO活動を通じて1999年に「隣人祭り」を人々に呼びかけたのです。


世界同時開催でした



第1回目の「隣人祭り」は、悲劇の起こったアパートに住む青年が中庭でパーティーを開催し、多くの住民が参加し、語り合いました。そのとき初めて知り合い自己紹介をした男女が、その後、結婚するという素敵なエピソードも生まれました。最初の年は約1万人がフランス各地の「隣人祭り」に参加しましたが、2003年にはヨーロッパ全域に広がり、2008年には約800万人が参加するまでに発展しました。同年5月にはついに日本にも上陸しました。4日間、新宿御苑で開催され、200人以上が集まったそうです。その後、10月15日に北九州市八幡西区のサンレーグランドホテルで開催された「隣人祭り」のサポートをさせていただきました。


今日も200人以上が集まりました



サンレーグランドホテルの恒例行事である「秋の観月会」とタイアップして行われたのですが、これが九州では最初の「隣人祭り」となりました。
日本で最も高齢化が進行し、孤独死も増えている北九州市での「隣人祭り」開催とあって、マスコミの取材もたくさん受け、大きな話題となりました。
その後も、わが社はNPO法人ハートウェル21と連動しながら、「隣人祭り」を中心とした隣人交流イベントのお手伝いを各地で行ってゆくことにしました。
今年も、500回以上の開催サポートを予定しています。


SIONコンサートのようす



隣人祭り」の説明が終わった後は、「SION」のコンサートが開かれました。多彩な音色が魅力の“サクソフォーン”とダイナミックな“ピアノ”による豊かなハーモニーに多くの人びとが酔いました。SIONは、2004年、ふるさと北九州市の紫川河畔での「リバーサイドコンサート」実現のために結成されました。2005年には“第1回リバーサイドコンサート”を実現し、それ以降「NPO法人北九州リバーサイドミュージックBOX」のメインアーティストとして「リバーサイドコンサート」を中心的に活動しています。「生演奏の素晴らしさ」や「音楽を通したコミュニケーション」といったメッセージを発信中です。


ラテンダンスステージのようす

「恋チュン」をみんなで踊る!



続いて、恒例の「ラテンダンスステージ」では、マンボ、サルサ、サンバ、ジルバの華麗なダンスが披露されました。客席の人たちも我慢できずに踊り出すほど、大いに盛り上がりました。インストラクターの方がAKB48の「恋するフォーチュンクッキー」の振り付けを指導され、会場のみんなで一緒に踊りました。かなり高齢の方もおられましたが、みなさんお元気ですね。まさに「超・大人AKB]ですな。(笑)


フラダンスステージのようす



それから、「フラダンスステージ」です。おなじみのグランドカルチャー「フラガールズ」が見事な舞いを見せてくれました。舞台狭しと踊る美女たちのパフォーマンスに会場は熱気ムンムン!サンレーグランドホテルがハワイアン・センターに変わったようでした。


復興支援ソング「花は咲く」を踊ってくれました


ハワイアンといえば、ブログ「フラガール・ショー」で紹介したように、昨年の今頃、わたしは福島県いわき市のホテルハワイアンズで有名な福島のフラダンスを観ました。そのとき、本場のフラガールたちが踊ってくれた「花は咲く」という曲があります。東日本大震災の復興支援ソングですが、この歌を今日は踊ってくれました。まさに「隣人祭り」にぴったりの名曲です。
フラダンスが終わった後、わたしは大人フラガールたちから綺麗なレイをかけていただきました。嬉しくて、思わず「アロハ〜」のポーズをしましたね。その後、演奏を終えて着替えたSIONの2人が通りかかったので、一緒に記念撮影をしました。


大人フラガールたちと

SIONの2人と



そして、「隣人大歌声喫茶」です。歌声喫茶倶楽部講師の川上きよこ氏のリードで、なつかしいメロディーをみんなで歌いました。みなさん、最初から大きな声で歌われていました。今日は、「あの丘越えて」「ミネソタの卵売り」「りんごの唄」「青春サイクリング」「ピクニック」「花嫁」などが歌われ、最後は全員で「手のひらを太陽に」を大合唱しました。


「隣人大歌声喫茶」で歌う人びと

最後は「手のひらを太陽に」を大合唱♪


「手のひらに太陽を」を歌うと、ブログ「エンディング・ノート」で紹介した演劇のカーテンコールで劇団青春座のみなさんが総出で歌った光景が甦ります。歌がイベントをつなぎ、歌が人をつなぐのです。「隣人祭り」では、「いま」「ここに」居合わせた人が“となりびと”だという実感がしますね。「いま」「ここに」居合わせるだけで、大いなる「縁」を感じるのではないでしょうか。来年も、この場所で世界同時開催「隣人祭り」を実施いたします。


「隣人の時代」をめざして・・・・・

隣人の時代―有縁社会のつくり方

隣人の時代―有縁社会のつくり方

*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2014年6月7日 佐久間庸和