大里紫雲閣起工式

4月10日の11時から北九州市門司区の梅ノ木町で、新しい紫雲閣の起工式が行われました。北九州で19番目、全国で57番目となる紫雲閣の名前は「大里紫雲閣」です。
設計管理はスズキ設計さん、施工は佐藤技建さんです。スズキ設計さんには、一昨年オープンした飯塚紫雲閣、および昨年オープンした霧ヶ丘紫雲閣も設計・管理をお願いしました。おかげさまで現在、両施設は大変好評です。


起工式のようす

儀式は人の魂を活性化します



神事は、地元を代表する神社である戸上神社の是則宗禰宜にお願いしました。
地鎮祭では、土地の四隅に青竹を立て、その間を注連縄で囲って祭場とします。祭場の中には木の台(八脚台という)を並べ、その中央に神籬(ひもろぎ)を立てて祭壇とします。神籬とは、大榊に御幣・木綿を付けた物です。これに神を呼ぶのです。


佐久間会長による「斎鎌之儀」

わたしは「斎鍬之儀」をしました



さらに祭壇には、酒・水・米・塩・野菜・魚といった「供え物」を供えます。
そして地鎮祭では、「鍬入れ之儀」が行われます。
今日は佐久間進会長が「斎鎌之儀」を、わたしが「鍬入之儀」を、スズキ設計の鈴木社長が「斎鋤之儀」を、佐藤技建の佐藤社長が頭にヘルメットをかぶって「杭打之儀」を行いました。玉串奉奠では、佐久間会長に続いて、わたしも二礼二拍手一礼しました。
その後、戸上神社の是則宗禰宜の乾杯発声で神酒拝戴しました。


最初に佐久間会長が玉串奉奠しました

玉串奉奠で二礼二拍手一礼しました

一同拝礼

神酒拝戴のようす



地鎮祭は、「安全祈願祭」「鎮地祭」「土祭り」「地祭り」「地祝い」などとも呼ばれます。
いつも思うのですが、紫雲閣で行われる葬儀は、いわゆる「仏式葬儀」と呼ばれるものがほとんどですが、これは純粋な仏教儀礼ではありません。
日本の「仏式葬儀」には儒教の要素が大きく入り込んでおり、いわば「仏・儒合同儀礼」ともいえるハイブリッド・セレモニーなのです。しかし、その舞台であるセレモニーホールを建設する際には、神道による「地鎮祭」が執り行われるというのが面白いですね。
やはり、仏教や儒教に関わる儀式の舞台を作る上でも、その土地の神様(氏神)に土地を使わせていただくことの許しを得なければならないのです。ここに、わたしは日本人の「こころ」が神道・仏教・儒教の三本柱によって支えられていることを痛感します。


施主挨拶をしました

安全第一でお願いします!



みんなで神酒を頂いてから、最後はわたしが施主挨拶をしました。
わたしは、「やはり儀式というものは人間の魂を活性化させてくれます。最期のセレモニーである葬儀においても、故人の御魂をお送りさせていただくことはもちろんですが、残された人々の魂にエネルギーを与えてくれると思います。今年は北九州市を中心に8つの紫雲閣をオープンする予定ですが、この大里の地に建設することは長年の念願でした。環境の良い素晴らしい土地柄ですし、何よりも弊社の会員様が多くいらっしゃる地域だからです。
ぜひ、新施設で最高の心のサービスを提供させていただき、この地の方々が心ゆたかな人生を送り、人生を卒業されるお手伝いをさせていただきたいと願っています。最後に、何は置いても、工事は安全第一でお願いします」と述べました。


素晴らしい環境の土地です



大里紫雲閣は、9月30日にオープン予定です。
起工式の終了後、わたしは急いで小倉紫雲閣に駆けつけました。
12時から北九州を代表する企業の会長様の葬儀が行われ、それに参列するためです。
夜も会社の大事な行事が控えており、多忙な一日となりそうです。


9月オープン予定の「大里紫雲閣」イメージ



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2014年4月10日 佐久間庸和