七尾紫雲閣起工式

昨日の午後、東京から飛行機で北陸に入りました。
小松空港に降りたとたん、寒さに凍えましたね。今朝は、石川県の七尾に向かいました。
新しい「七尾紫雲閣」および衣装店「七尾アフロディーテ」の新築工事起工式が行われたのです。地元の本宮神社から櫻井定宗宮司が来られ、神事を執り行っていただきました。


起工式が行われました

起工式の式次第



今日の七尾は、雪が舞って非常に寒かったです。起工式が行われるテントの中にはストーブが何台も置かれていました。
起工式では地鎮祭が行われ、土地の四隅に青竹を立て、その間を注連縄で囲って祭場とします。祭場の中には木の台(八脚台という)を並べ、その中央に神籬(ひもろぎ)を立てて祭壇とします。神籬とは、大榊に御幣・木綿を付けた物です。これに神を呼ぶのです。
さらに祭壇には、酒・水・米・塩・野菜・魚といった「供え物」を供えます。
そして、「鍬入れ之儀」が行われます。今日はわたしが「斎鎌之儀」を、空環計画一級建築士事務所の大田様が「斎鍬之儀」を、牧田組の取締役建築統括責任者である荒谷様が「斎鋤之儀」を行いました。
その後は玉串奉奠です。わたし、地主代表の方、町会長さんや生産組合長さん、空環計画一級建築士事務所の大田様、牧田組の取締役建築統括責任者の荒谷様、そしてサンレー北陸の東常務の順番で玉串奉奠しました。東常務の後に続いて、社員一同も二礼二拍一礼しました。


起工式のようす

「斎鎌之儀」を行いました

玉串奉奠しました



玉串奉奠の後は、本宮神社の櫻井定宗宮司の乾杯発声で一同起立して神酒拝戴しました。
地鎮祭は、「安全祈願祭」「鎮地祭」「土祭り」「地祭り」「地祝い」などとも呼ばれます。
いつも思うのですが、紫雲閣で行われる葬儀は、いわゆる「仏式葬儀」と呼ばれるものがほとんどですが、これは純粋な仏教儀礼ではありません。
日本の「仏式葬儀」には儒教の要素が大きく入り込んでおり、いわば「仏・儒合同儀礼」ともいえるハイブリッド・セレモニーなのです。しかし、その舞台であるセレモニーホールを建設する際には、神道による「地鎮祭」が執り行われるというのが面白いですね。


一同起立して神酒拝戴しました



やはり、仏教や儒教に関わる儀式の舞台を作る上でも、その土地の神様(氏神)に土地を使わせていただくことの許しを得なければならないのです。ここに、わたしは日本人の「こころ」が神道・仏教・儒教の三本柱によって支えられていることを痛感します。
みんなで神酒を頂いてから、最後はわたしが施主挨拶をしました。


施主挨拶をしました



七尾といえば、かつて七尾城を落としに来た上杉謙信が有名な「九月十三夜陣中作」という漢詩を読みました。戦に明け暮れていた謙信は、夜空の美しい月をながめて平和な世界を夢想したのかもしれません。


謙信公のことを話しました



その七尾にわが社は2007年9月、七尾紫雲閣をオープンしました。
その竣工式で、わたしは「名月の下で詩を詠む謙信の心しのびて七尾に来る」、「いにしへに謙信公の落としたる 七尾うつくし われら見参」という2首の歌を詠みました。
その 七尾紫雲閣が少々手狭になってきたので、他の場所に移転することにしました。
その新しい用地は七尾でも最高の立地です。新しい七尾紫雲閣は6月にオープン予定ですが、今から楽しみです。


マリエールオークパイン金沢での直会のようす



起工式の終了後は場所をマリエールオークパイン金沢に移して、直会が行われました。
和食のメッカである金沢の美味しいお弁当を堪能しました。


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2014年1月15日 佐久間庸和