『庸軒いろは歌』

わたしは、これまで多くのブックレットを刊行してきました。
それらの一覧は一条真也オフィシャル・サイト「ハートフルムーン」の「佐久間庸和著書」で見ることができます。整理をかねて、これまでのブックレットを振り返りたいと思います。


『庸軒いろは歌』(2008年10月刊行)



今回は、『庸軒いろは歌』をご紹介します。2008年10月に刊行したブックレットです。
庸軒は、わたしの歌詠みの雅号です。福島県三春の偉人に佐久間庸軒という方がいたことを知り、わたしの名前と一字違いであることから不思議な因縁を感じました。
それで、わが歌詠みの雅号とした次第です。庸軒の名で短歌を詠みだしてから、「言霊」つまり言葉の持つ不思議な力のせいか、万事が順調に進んでいるような気がします。
なにぶん商売人の身で、なかなか花鳥風月を詠んで風雅の世界に遊ぶというわけにはいかず、もっぱら会社や仕事に関する話材で歌を詠んでおります。



道歌で「いろは歌」を詠みました



このブックレットでは、かの弘法大師の作とされる「いろは歌」にあわせて自作の短歌を揃えてみました。江戸時代に石田梅岩が開き、商人のあいだで盛んになった「心学」では、人の道を説く教訓の歌として「道歌」が多く詠まれました。この「いろは歌」の中には、道歌をめざして作られたものもたくさん入っています。
一条真也オフィシャル・サイト「ハートフルムーン」の「庸軒いろは歌」でも紹介していますが、47首の「いろは歌」は以下の通りです。



い・・・・・癒しとは 欠けた世界を戻すため こころ繕ふ大工仕事よ
ろ・・・・・論語読み 論語知らずとなるなかれ 知行合一めざして行かん
は・・・・・花は咲きやがて散りぬる 人もまた婚と葬にて咲いて散りぬる
に・・・・・人間の関係良くし 世の中を明るくするは われらのつとめ
ほ・・・・・本当におはしましたか知らねども かの聖人を拝むほかなし
へ・・・・・変人と言われながらも 自らの信念通す者は偉人よ
と・・・・・朋ありて遠くより来て語り合ふ 楽しからずや道を説く君



ち・・・・・知恵を出せ 知恵が出ぬなら汗を出せ 汗も出ぬならハイそれまでよ
り・・・・・琉球の翁和となるお手伝い ニライカナイへ導く光
ぬ・・・・・盗人も三分の理あり やみくもに人を責めるな話よく聞け
る・・・・・ルビコンを越えしカエサル 土佐の海超えし龍馬の道にあこがれ
を・・・・・をこがまし おのれの夢を語るとは 口にすべきは志のみ



わ・・・・・別れ際 情かけたる人ならば 別れた後もにくく思はず
か・・・・・神の道 仏の道に 人の道 三つの道を大和で結び
よ・・・・・喜びを分かつ笑顔と 悲しみを癒す微笑ともに求めて
た・・・・・大切なものほど目には見えぬゆえ 心に残る仕事良し良し
れ・・・・・礼すれば人も返せり お互いに相手重んじ心軽やか
そ・・・・・総務とは法を守りて人守り 祭り護りて社を護る



つ・・・・・つらくとも別れの時は笑顔見せ さよなら三角また来て四角
ね・・・・・寝不足も朝の気功で補へり 気がみなぎれば憂ふことなし
な・・・・・七つまで神の内よと愛で育て 背中示せば道は外れず
ら・・・・・ライオンはウサギ追うにも手を抜かず 人事尽くして天命を待て
む・・・・・昔より今へとつづく孝の糸 紡ぎて仰ぐ白山の嶺



う・・・・・宇佐の地で大和の心救はれり 神と仏を結ぶ八幡
ゐ・・・・・井の中の蛙となるな 本を読み 人にも会ふて旅をするべし
の・・・・・野垂れ死ぬ哀れな人も幸せな最期迎へる人も等しき
お・・・・・思いやり形にすれば礼となり 横文字ならばホスピタリティ
く・・・・・苦情言ふ人こそ師なり ありがたや クレーム文はラブレターかな
や・・・・・山でさへ声をかければこだまする 挨拶交はす人に福あり
ま・・・・・摩天楼そびゆる魔都の宴にて 天下布礼の旗を掲げん



け・・・・・経理とは財務にあらず 経営の流れを読みて理を知る
ふ・・・・・不安なく心ゆたかに生きるには 老いる覚悟と死ぬ覚悟持て
こ・・・・・ここちよき耳のごちそう数あれど わが名に勝る良き響きなし
え・・・・・縁により人は出会ひて 縁により人は結ばれ 今日の高砂
て・・・・・天仰ぎ あの世とぞ思ふ望月は すべての人がかえるふるさと



あ・・・・・ありがとう すべてのものにありがとう 君に出会えた奇跡をはじめ
さ・・・・・坂のぼる上に仰ぐは白い雲 旅の終わりは紫の雲
き・・・・・巨星堕つ まぶしき光身に受けて われ月となり世に反射せん
ゆ・・・・・行く年を忘るるも よし来る年を望むるもよし 酒は飲め飲め
め・・・・・名月の下で詩を詠む謙信の こころ偲びて七尾に来たる
み・・・・・身はたとひ地球(ガイア)の土に還るとも 月に留めん心の社会
し・・・・・人事とは人の良き面引き出して 人の振り見てわが振り直せ



ゑ・・・・・笑み浮かべ挨拶述べてお辞儀して 愛語忘れず人に会うべし
ひ・・・・・人は生き老い病み死ぬるものなれど 夜空の月に残す面影
も・・・・・もてなしの文化栄える金沢に もとのもとたる礼を伝えん
せ・・・・・世間とは住みにくきものと言ふなかれ 住めば都と思ひて生きよ
す・・・・・すばらしき人をもてなす人もまた 紳士淑女と知りて励まん



なお、このブックレットは サンレーグループの諸施設にも置いています。
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2013年12月26日 佐久間庸和