思い出作文入選作

ブログ「作文コンクール審査会」に書いたように、わたしは北九州商工会議所創立50周年記念「思い出作文コンクール」の審査委員長を務めました。10月12日の最終審査会で会頭賞をはじめ各賞を決定しましたが、このたび、入選作品集の冊子が送られてきました。


「思い出作文コンクール」の入選作品集




このコンクールは大変話題になり、大量の応募作品が集まりました。先日、東京から北九州へ帰るスターフライヤー機内で北九州商工会議所の利島康司会頭とご一緒だったのですが、利島会頭も「素晴らしい作品揃いで、嬉しいことです」とおっしゃっていました。


委員長の講評も掲載されています



入選作品集には、わたしの審査委員長講評も以下のように掲載されています。
「今回の審査を終えて思ったことが2点あります。50年前を振り返るわけですから、いずれの作文にもノスタルジーが漂っていましたが、その種類は大きく分けて『誇り』と『人情』でした。
まず50年前には世界初の5市合併をはじめ、東洋一の若戸大橋などが大きな話題でした。八幡製鉄所はフル稼働し、人口も増加する一方でした。
当時の北九州市に住んでいた人々は、みな誇りに満ちていました。
それから、50年前の北九州には貧しさも残っていました。市内の各地にはバラックも残っていましたが、貧しくとも互いに助け合い、支え合って暮らす人々の姿がありました。
かつての北九州市民の『誇り』と『人情』に触れ、元気をたくさん頂きました」



会頭賞作品は「誇り」についての作文で、副会頭賞は「人情」についての作文でした。
ところで、応募作品は名前や性別や年齢などの個人情報が一切わかりませんでした。
入選作品集では、初めて入選作の作者名が記されていましたが、それを見てビックリ!
なんと、副会頭賞の受賞者がわたしのよく知っている人だったのです。
その人はコンクールに応募したことなど、ひと言も言いませんでした。
それだけに、本当に驚きました。これほど読む人の心を打つ文才のある人だったとは!
わたし自身、今回は「思い出作文コンクール」の審査委員長として、多くの作文に目を通させていただきましたが、まことに良い経験をさせていただきました。
そして、以前よりももっと北九州が好きになりました!



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。