産霊魂

28日(土)は、朝から夕方までサンレーグループの役員会でした。
今年のわが社は、売上・利益ともに大きな目標を掲げています。
その目標を各事業部がいかにして達成するかについて、議論を重ねました。佐久間進会長は風邪をこじらせて体調を崩したため、欠席。社長のわたしが議長を務めました。


サンレーグループ役員会の懇親会のようす



会議の終盤、各事業部の責任者から「このようにして、目標を達成する」という報告がなされました。いずれも具体的かつ情熱に溢れるプランばかりでしたが、沖縄本部の小久保事業部長のレポートには、稲盛和夫氏の著書『生き方』が引用されていました。


生き方―人間として一番大切なこと

生き方―人間として一番大切なこと


稲盛氏が若い頃、「経営の神様」と呼ばれた故・松下幸之助氏の「ダム式経営」発言に衝撃を受けたというくだりです。講演会で聴衆から「どうやったらダム式経営ができるかやり方を教えてくれ」という質問に対し、松下氏はポツリと「そんな方法は私も知りませんのや。知りませんけども、ダムをつくろうと思わんとあきまへんなあ」と語ったといいます。
聴衆は失笑を漏らしましたが、この言葉に稲盛氏は大きな衝撃を受けました。経営の神様のつぶやきに、稲盛氏は「まず思うこと」の大切さを学んだというのです。寝ても覚めても強烈に思い続けることが大切だというのです。



わたしは会議の最後に、「稲盛和夫先生の言葉を引用して、小久保事業部長が『まず思うこと』の重要性を訴えましたが、その通りです。みなさんは、こうすれば目標は達成できるという具体的な筋道を脳の中に描いてしまったわけですから、もう半分以上成功したも同然。あとは、『思い』という脳内イメージを具現化すればいいだけです」と述べました。


これがサンレー特製の「産霊魂」だ!!

「産霊魂」を手に、みんなで雄叫びをあげました



会議後は、松柏園ホテルに場所を移して、懇親会を開きました。
参加者全員に、佐久間会長からプレゼントがありました。「産霊魂」というわが社のオリジナル清酒です。ブログ「天道館の竣工式」で紹介した施設の竣工記念に配った酒です。
「産霊魂」は「むすびだましい」と読みますが、「サンレーだましい」とも読めます。
サンレー魂で目標を完達するぞ!」という高橋相談役の音頭にあわせて、みんなで酒瓶を持って「えい、えい、おーっ!!」の雄叫びをあげました。



その後は、楽しい歓談タイム。松柏園の心づくしの料理に舌鼓を打ちながら、みんなで情報交換、意見交換を行いました。くだんの小久保事業部長は、わたしの目の前の席に座っていました。わたしは、「稲盛先生の『生き方』とは、良い本を読むのですね」と言ったら、小久保事業部長ははにかんだような表情でモジモジしていました。



最後は、松田取締役による「三本締め」が行われました。
わが社の懇親会の最後に「末広がりの五本締め」が行われなかったのは久々です。
何はともあれ、志のみ持参・・・みんなで心をひとつにすれば、目標は完達できるでしょう。



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2013年9月29日 佐久間庸和