庸軒ごよみ2016

2016年度の「庸軒ごよみ」が完成しました。
わたしが「庸軒」の雅号で詠んだ短歌を掲載したカレンダーです。
1年が過ぎるのは早いもので、もうカレンダーの季節なのですね。


2016年度版ができました!



誕生のきっかけは、2006年のサンレー創立40周年にあたり、記念に作成し、各方面にお配りしたことです。
すると、うれしいことに、予想を超える高い評価を賜りました。さらには、「また作ってほしい」との要望をたくさん頂戴しましたので、翌年からも作ることにした次第です。
明日の11月18日はサンレー創立49周年の記念日です。
松柏園ホテルで開催される「創立49周年記念式典」の終了後に、このカレンダーを紅白饅頭と一緒に社員に配ります。また、互助会の会員様や弊社施設のお客様などで希望者があれば、できるだけお渡しするようにしています。


「庸軒ごよみ」1月〜3月

「庸軒ごよみ」4月〜6月

「庸軒ごよみ」7月〜9月

「庸軒ごよみ」10月〜12月



このカレンダーには、わたしが詠んだ12首の短歌が掲載されています。
いずれも、石田梅岩の「心学」で盛んだった“道歌”を意識して詠んだものです。
12首の道歌は、以下のとおりです。「無縁社会」を吹き飛ばし、「有縁社会」そして「心ゆたかな社会」としてのハートフル・ソサエティの到来を呼び込むための言霊を集めました。



1月  なにごとも陽にとらへて大いなる 節目めざして みなで励まん
2月  大いなる礼の力を知り尽くす われらの出番 世をば直さん
3月  朋ありて遠くより来て語り合ふ 楽しからずや道を説く君
4月  ひとびとの心を定め 幸ひを与ふるかたち儀式と呼べり
5月  守礼とは先祖敬い隣人と 仲良く暮らす幸せの道
6月  礼の道歩むわれらの宝とは 見えないものを見せる魔法よ
7月  人びとが関わり合ひて支へ合ふ 有縁を示す帝釈の網
8月  礼こそはかの聖人が遺したる 平和みちびく人類の道
9月  亡き人を偲ぶよすがのかたちには 海山星月こころのままに
10月  満月の光のごとき慈しみ あふるる礼をわれら求めん
11月  日の光 月の光を わが社仰ぎ求めて 知命迎へり
12月  慈しむこころを礼のかたちとし 人をもてなす慈礼の国へ


「庸軒ごよみ2016」プレゼント



このカレンダーには、「月齢」および「六輝」も入っています。
また、スケジュールなどの記入も自由に出来る仕様になっています。
わたしの短歌は別にしても、「なかなか使いやすい」と好評なんですよ!
明朝よりオフィシャルサイト「ハートフルムーン」でプレゼントのご案内を開始します。
数に限りがございますので、ご希望の方は早めにお申し込み下さい。



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2015年11月17日 佐久間庸和

創立記念日に新しい使命を考える

天下布礼」に休みなし。一昨日、インドネシアのバリ島から帰国しました。
現地では結婚式や葬儀の会場などを視察し、収穫は大きかったです。
早朝に成田空港に到着し、そのまま福岡空港に飛んだので、けっこう疲れました。
ところで、「サンデー毎日」11月29日号が出ました。
わたしは、コラム「一条真也の人生の四季」を連載しています。
第7回目のタイトルは「創立記念日に新しい使命を考える」です。


サンデー毎日」11月29日号



11月18日、私が社長を務める株式会社サンレーが創立49周年を迎えます。支えて下さったお客様、お取引先のみなさま、そして社員とそのご家族には心より感謝しています。
49年前、つまり1966年はイギリスで音楽革命を起こしたビートルズが来日して、空前の大ブームを巻き起こしました。その影響で日本には多くのグループサウンズが生まれ、若者たちの間では長髪が流行しました。アメリカでは大衆文化の革命を起こしたウォルト・ディズニーが亡くなり、中国では毛沢東がその名も「文化大革命」を起こしました。そんな年に誕生したわがサンレーは、日本で冠婚葬祭の文化大革命を起こすという志をもって船出したのです。



サンレーは冠婚葬祭互助会です。私の父である会長の佐久間進は、一般社団法人・全日本冠婚葬祭互助協会の初代会長も務めました。
今、「無縁社会」などと呼ばれます。「縁」や「絆」が薄れる中で、日本における互助会の持つ社会的使命は大きいものがあったと考えています。戦後に互助会が成立したのは、人々がそれを求めたという時代的・社会的背景がありました。もし互助会が成立していなければ、今よりもさらに一層、「血縁や地縁の希薄化」は深刻だったかもしれません。



つまり、敗戦から高度経済成長にかけての価値観の混乱や、都市部への人口移動、共同体の衰退などの中で、何とか人々を共同体として結び付けつつ、それを近代的事業として確立する必要から互助会は誕生したのです。そして、これまで多くの人々を助けてきたはずです。しかし、成立から半世紀以上を経て、互助会も一種の制度疲労を起こしている可能性があると思います。制度疲労であれば、ここで新しい制度を再創造しなければなりません。
隣人祭り」をはじめとした各種の高齢者イベントなど、「豊かな老い」を実現するお手伝いをする。互助会のアップデートはこれに尽きるでしょう。さあ、新しい使命が待っています!


サンデー毎日」11月29日号の表紙



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2015年11月17日 佐久間庸和