「天下布礼」に休みなし。一昨日、インドネシアのバリ島から帰国しました。
現地では結婚式や葬儀の会場などを視察し、収穫は大きかったです。
早朝に成田空港に到着し、そのまま福岡空港に飛んだので、けっこう疲れました。
ところで、「サンデー毎日」11月29日号が出ました。
わたしは、コラム「一条真也の人生の四季」を連載しています。
第7回目のタイトルは「創立記念日に新しい使命を考える」です。
「サンデー毎日」11月29日号
11月18日、私が社長を務める株式会社サンレーが創立49周年を迎えます。支えて下さったお客様、お取引先のみなさま、そして社員とそのご家族には心より感謝しています。
49年前、つまり1966年はイギリスで音楽革命を起こしたビートルズが来日して、空前の大ブームを巻き起こしました。その影響で日本には多くのグループサウンズが生まれ、若者たちの間では長髪が流行しました。アメリカでは大衆文化の革命を起こしたウォルト・ディズニーが亡くなり、中国では毛沢東がその名も「文化大革命」を起こしました。そんな年に誕生したわがサンレーは、日本で冠婚葬祭の文化大革命を起こすという志をもって船出したのです。
サンレーは冠婚葬祭互助会です。私の父である会長の佐久間進は、一般社団法人・全日本冠婚葬祭互助協会の初代会長も務めました。
今、「無縁社会」などと呼ばれます。「縁」や「絆」が薄れる中で、日本における互助会の持つ社会的使命は大きいものがあったと考えています。戦後に互助会が成立したのは、人々がそれを求めたという時代的・社会的背景がありました。もし互助会が成立していなければ、今よりもさらに一層、「血縁や地縁の希薄化」は深刻だったかもしれません。
つまり、敗戦から高度経済成長にかけての価値観の混乱や、都市部への人口移動、共同体の衰退などの中で、何とか人々を共同体として結び付けつつ、それを近代的事業として確立する必要から互助会は誕生したのです。そして、これまで多くの人々を助けてきたはずです。しかし、成立から半世紀以上を経て、互助会も一種の制度疲労を起こしている可能性があると思います。制度疲労であれば、ここで新しい制度を再創造しなければなりません。
「隣人祭り」をはじめとした各種の高齢者イベントなど、「豊かな老い」を実現するお手伝いをする。互助会のアップデートはこれに尽きるでしょう。さあ、新しい使命が待っています!
「サンデー毎日」11月29日号の表紙
*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。
2015年11月17日 佐久間庸和拝