中国葬儀ビジネスの実態


昨夕から東京に来ています。今朝の東京は雨でした。
朝、わたしは神谷町の森ビル40番に入っている冠婚葬祭総合研究所を訪れました。
そこで開催された「アジア冠婚葬祭業国際交流研究会」の勉強会に出席したのです。
平成28年度の第2回の会合ですが、わたしは今年度も副座長を務めています。


今朝の東京は雨でした

張教授が来日されました



前身の「東アジア冠婚葬祭業国際交流研究会」の時代から、これまで韓国、台湾、ベトナムミャンマー、インドを訪問しました。次回は来年4月頃に中国の上海や西安を訪れる予定です。本日は、韓国から大田保健大学校の張萬石教授が来日され、「中国葬儀ビジネスの実態」について話をして下さいました。張教授とわたしは旧知の仲で、現在はともに冠婚葬祭総合研究所の客員研究員を務めています。


本日のレジュメ




張教授はレジュメに沿って話を進めていきました。
レジュメの「中国葬儀ビジネスの実態」の「目次」は以下の通りです。
(1) 序論
(2) 中国伝統葬儀文化の起源
    1.孝経(紀孝行章と喪親章)
    2.二十四孝
(3) 中国 共産政権樹立以後の葬儀産業変遷過程
(4) 最近 中国の葬儀産業 関連実態
    1.葬儀関連売上高
    2.葬儀関連「生前契約」の保険販売動向
    3.葬儀産業の市場開放問題
    4.葬儀職業 資格証明書発行
    5.葬儀企業中代表的な福壽園国際集団の成長
    6.民政部直属101研究所
    7.葬儀教育機関
(5) 中国 葬儀産業の問題
(6) 結論


『孝経』の「紀孝行章」を紹介

『孝経』の「喪親章」を紹介

「孝心」という言葉が使われました

「孝心地図2016版」



張教授のお話はいずれも非常に興味深い内容でしたが、特に親孝行の心としての「孝心」というものが強く印象に残りました。張教授によれば、ビッグデータの分析に誤謬がなければ、孝心と葬儀との相関関係分析を研究する価値があるそうです。葬儀文化は、生者と死者の連結の輪であらわす意識の行為であり、ここでは孝心が重要な要素となるというのです。また、中国の霊園MAPは「中国孝心地図」と表現されていました。この「孝心」という言葉、ぜひ日本でも流行させたい!


4月の中国ミッションの行程表



あと、中国には「福壽園」という葬儀・霊園ビジネスの巨大企業が存在するそうです。香港マーケットで上場も果たしているとのことで、ぜひ訪問したいと思います。
中国視察ミッションは4月20日から始まります。3月はサンレー創立50周年記念旅行で台湾に2回行きますので、この春は中華料理づくしとなります。(苦笑)
15時からは新橋の全互協で開催される「互助会加入者施行支援機構運営委員会」に参加、その後は忘年会です。明日の朝は、オスプレイ不時着で騒然としている沖縄に入ります。
「守礼之邦」の一大事に駆けつけねば! 「天下布礼」に休みなし!



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2016年12月14日 佐久間庸和