４日は金曜日なので、わたしは 小倉ロータリークラブの例会に参加しました。
ロータリーは６月いっぱいで年度が終了し、７月からは新年度となります。
つまり、今日は新年度最初の例会ということになります。
第３１１７回例会で新年度がスタート！
ランチはビーフカレーでした
大幅な席替えがあって、わたしはＡテーブルという最前列左端の席になりました。
これまではずっと最後列中央のＥテーブルでしたので会場の俯瞰写真なども撮影しやすかったのですが、これからは左側からのショットが多くなると思います。どうぞ、御了承下さい。また、この年度からわたしは会報委員会の副委員長になりました。
今日のソングリーダーは、ご存知、瑞松寺の末廣住職でした。なお、今日のランチは、リーガロイヤルホテル小倉特製のビーフカレーでした。
また月初の例会ということで、誕生日祝いと結婚記念祝いが行われました。
まずは、７月に誕生日を迎える会員さんたちが前に出て、みんなで「誕生日の歌」を歌いました。代表して、西鉄バス北九州の前川社長が挨拶をされました。前川社長は「誕生日を祝っていただくなんて、小学校以来の経験です。生まれてきて良かったです！」と語って、笑いを誘っていました。
それから、結婚記念祝いです。今日の結婚記念祝い対象者は、角南雅徳法律事務所の角南所長お一人でした。「結婚記念祝い」の歌を斉唱した後、必然的に角南所長が挨拶をされました。角南所長は「みなさん、どうか７月生まれの新会員を紹介して下さい」と言って、これまた笑いを誘っていました。ロータリーのみなさんは、どの方もユーモア満点で、それも上品なユーモアに溢れているので、本当に勉強になります。
最初の「会長の時間」で話す小島新会長
それから、新年度最初の「会長の時間」がありました。今日から、 ブログ「叙勲祝賀会」で紹介した小島会員が会長を務められます。小島公認会計士事務所の代表である小島会長は永年にわたる公認会計士功労により、春の受勲において旭日小綬章を受章されました。小島会長は、全国に３万人以上もいる公認会計士の全国団体の副会長を務められているそうです。公認会計士という知的集団の中での副会長とは素晴らしいですね！
その後、会員卓話の時間となりましたが、これも小島会長がお話しになりました。
テーマは「粉飾決算と公認会計士監査」。これは楽しみなテーマです！
小島会長は「粉飾決算という言葉を入れたほうが興味を引くと思って、あえて入れてみました」と言われていました。確かに、「公認会計士監査」だけよりも興味を引かれますね。
卓話は「日本の公認会計士制度のスタート」「公認会計士試験と日本公認会計士協会の発足」「二つの粉飾決算について」の３つの柱がありました。公認会計士法が昭和２３年７月６日に成立されたとか、同時に計理士法が廃止されたとか、公認会計士のことを英語で「ＣＰＡ（Ｃｅｒｔｉｆｉｅｄ Ｐｕｂｌｉｃ Ａｃｃｏｕｎｔ）」というとか、まったく知らなかったことを色々と学びました。これだから、ロータリーの卓話はこたえられません。１年間、卓話をしっかりと聴くだけでも、相当な知識と情報を得られるはずです。
「二つの粉飾決算について」では、昭和４０年３月に倒産した山陽特殊製鋼、平成２３年２月に倒産した林原の２つの事件が取り上げられました。特に興味深かったのが、岡山の有力な同族会社であった林原のケースです。法律上は大会社でありながら、同族会社ゆえに「ウチは大会社ではないから」という甘えから取締役会も満足に開催しなかったとか、同社の会長が日経新聞の「私の履歴書」に連載したり、社長がテレビ東京の「カンブリア宮殿」に出演したりして、倒産直前までかなり順調なイメージがあったという話には考えさせられました。昔から「マスコミによく取り上げられる企業は危険」などと言われますが、それにしても、あまりにもお粗末だよ、日経グループ！（苦笑）
小島会長いわく、同族会社には良い点もあるが、最大の弱点はワンマンの経営者が多いため外部からのチェックが弱いことだそうです。まったく、その通りですね。勉強になりました。
小島会長は「弁護士、税理士、そして公認会計士といった『士』のつくサムライ業の中でも、公認会計士はクライアントの意に沿うというよりも、社会の側に立たなければならない。他のサムライ業よりも独立性、倫理性が求められると思います」と語り、最後に「これまでの会計士人生の中で、粉飾決算をするような企業を担当しなかったことは幸運だったと思います」と述べられました。今日の卓話で、企業の公共性、そして公認会計士という仕事の高い倫理性を学ぶことができました。サムライ業の矜持に感動しました。
小島会長、素晴らしい卓話をありがとうございました。
＊よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。
２０１４年７月４日 佐久間庸和拝
