東アジア冠婚葬祭業国際交流研究会

台風直撃の北九州を離れて、東京に来ています。
8日の午後から、神谷町にある互助会保証株式会社を訪れました。
第2次東アジア冠婚葬祭業国際交流研究会がスタートしたのです。


互助会保証の入る第40森ビル



第1次の研究会にも、わたしは参加させていただきました。中国・台湾・韓国の冠婚葬祭について研究し、韓国と台湾へはミッションとして訪問を果たしました。現地の冠婚葬祭施設を視察、また現地の冠婚葬祭業者とも交流し、満足のゆく報告書も作成することができました。


互助会保証株式会社



今回の第2次研究会では、ベトナムミャンマーの冠婚葬祭を研究することになっています。その目的は、以下の通りです。
(1)アジアの調査対象国の冠婚と葬祭の文化の実態を調べる。
宗教とのかかわり、儀式のあらましや流れと意味づけ、参加者の範囲と人数、我が国との共通点と相違点をまとめる。お互いに取り入れられる部分があるかを分析し、今後のわが国業界のビジネスの高度化に資するものがないかを探る。
将来的には、年1回程度、国際冠婚葬祭文化交流会を催すことを目指す。
(2)我が国で独自に発展してきた冠婚葬祭互助会業界が、今後国内での需要の伸び悩みに対処するための1つの対応策として、海外、特にアジアへビジネス展開する可能性があるかをそのリスクを含めて調査する。
(3)第1次研究会で実施した韓国および台湾の調査のフォローアップを行う。



また、調査の対象は以下の通りです。
(1)業態として、1.冠婚サービス、2.葬祭サービス(エンバーミングの技術移転を含む)、3.冠婚葬祭互助システムとする
(2)対象地域として、アジア、特に、韓国、台湾、中国、ベトナムミャンマーシンガポール等とする。今回は、ベトナム及びミャンマーについて調査することとする。
(3)日本のブライダル企業の海外進出状況、動機、海外での業績を分析する。
(4)関連法律、業界団体、リーディング企業を調べる。



さらに、調査の方法は以下の通りです。
(1)文献・インターネット調査及びヒアリング。
内外の文献を集め、各国の冠婚と葬祭の実態、前払い式割賦の商慣習の有無、エンバーミングの需要の可能性等を調べ、まとめる。各種文献は、関係者の意見を聞き、広く集める。並行して、学識経験者の意見をヒアリングする。
(2)現地調査
文献調査等の結果を踏まえ、現地調査をする。
あらかじめ十分に事前準備をして、重点的に効率よく調査を進める。


挨拶する寺坂座長



今度の研究会にも、豪華なメンバーが集まりました。
石井研士氏(國學院大學教授、神道文化学部長)、小谷みどり氏(株式会社第一生命経済研究所 主任研究員)、山田慎也氏(国立歴史民俗博物館 准教授)らの学識経験者、互助会保証の方々、そして冠婚葬祭互助会の経営者がメンバーとして名を連ねています。
座長は、互助会保証の寺坂信昭顧問です。寺坂顧問は経産省のご出身で、商務流通審議官、取引信用室長なども務められ、互助会には精通しておられる方です。
また副座長には小谷みどり氏、そして不肖わたしの2人が就任しました。
メンバーの中には業界の先輩方がおられるのに、わたしのような若輩が副座長とは大変恐縮しております。でも、拝命されたからには全力で頑張る所存です。


現地の冠婚葬祭を動画で研究しました



第1回目の研究会では、互助会保証の藤島安之社長の挨拶に始まって、メンバーの自己紹介、調査方法とスケジュールの説明、研究会の進め方の説明などが行われ、ベトナムの冠婚葬祭についての報告がされました。動画も使った報告で、非常に興味深かったです。
また、来年4月度から開講予定の國學院大學公開講座の説明もありました。
「人生儀礼」をテーマにした公開講座ですが、藤島社長やわたしも講師として登壇することになりそうです。儀式文化の殿堂である國學院の教壇に立てるなんて夢のようです。
正直言って、わたしは心から楽しみにしています。


懇親会の締めの挨拶をしました



研究会の終了後は、近くの日本料理店で懇親会が開かれました。美味しい料理とお酒をいただきながら、研究会の今後の方向性、業界の未来について大いに意見を交換しました。神道がご専門である石井先生と伊勢神宮出雲大社のお話ができたのも楽しかったです。
最後は、わたしが締めの挨拶をさせていただきました。
わたしは、もちろんサンレー名物の「末広がりの五本締め」をしました。
学識経験者、互助会保証幹部、そして互助会経営者の「こころ」がひとつになりました。
前向きに冠婚葬祭の研究に取り組む、われらが業界の未来は明るいです。



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2013年10月9日 佐久間庸和