ドラッカー(2)


マネジメントとは、人にかかわるもの




言葉は、人生をも変えうる力を持っています。
今回の名言は、経営学ピーター・ドラッカーの言葉です。
「マネジメント」という考え方は、ドラッカーが発明したものとされています。
それでは、彼が発明したマネジメントとは何でしょうか。
ドラッカーは、大著『マネジメント 課題・責任・実践』(上田惇生訳・ダイヤモンド社)で、「マネジメントは方向づけを行なう。使命を決める。目標を定める。資源を動員する」と定義しています。そして、マネジメントが「ビジョンと資源を成果と貢献に向けて動員する存在である」とした上で、さらには次のように述べています。
「マネジメントは、これらの機能を果たすべく行動する。仕事を組織し、働く人たちに成果をあげさせる。社会に与えるインパクトに責任をもつ。そして何よりも、経済的な業績、学生の教育、患者の治療など、自らの組織が目的とする成果をもたらすことに責任を負う」


マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則

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ドラッカーはまた、『新しい現実』(上田惇生訳・ダイヤモンド社)で、こう述べています。
「マネジメントとは、人にかかわるものである。その機能は人が共同して成果をあげることを可能とし、強みを発揮させ、弱みを無意味なものにすることである」
「マネジメントとは、ニーズと機会の変化に応じて、組織とそこに働く者を成長させるべきものである。組織はすべて学習と教育の機関である」
このように、マネジメントとは一般に誤解されているような単なる管理手法などではありません。反対に、徹底的に人間に関わってゆく人間臭い営みなのです。



ドラッカーの考えるマネジメントとは、徹底して人間に関わるものでした。
『新しい現実』には次のように書かれています。
「マネジメントとは、人にかかわるものである。その機能は人が共同して成果をあげることを可能とし、強みを発揮させ、弱みを無意味なものにすることである」
また、ドラッカーはこうも言っています。
「マネジメントとは、ニーズと機会の変化に応じて、組織とそこに働く者を成長させるべきものである。組織はすべて学習と教育の機関である」
このようにドラッカーのマネジメント思想は、「人が主役」という人間尊重の経営思想でした。


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2013年6月9日 佐久間庸和