ベルギーの思い出

ブログ「オランダの思い出」に書いたように、昨年9月4日から7日まで、冠婚葬祭互助会業界の仲間たちとヨーロッパ視察に行ってきました。訪問国は、オランダとベルギーです。プロテスタントの国・オランダの人口は1669万人で、カトリックの国・ベルギーの人口は1095万人です。この両国は、もともとルクセンブルクを加えて「ネーデルラント王国」を形成していました。「ネーデルラント」とは「低地地方」という意味ですね。


ブリュッセルの街で



6日の午後、ベルギーの首都ブリュッセルに入りました。
ブリュッセルには、EC(ヨーロッパ共同体)の本部も置かれています。
いわば、ヨーロッパの中心都市であると言えるでしょう。
翌7日の朝、ベルギー大使館を訪問し、大使にもお会いしました。
今回の欧州ミッションの団長である互助会保証の藤島社長は元パナマ大使を務められていたので、そのルートで訪問させていただいたのです。


ベルギーのセレモニーホール

ホール内のようす

重厚なホールの扉

音響に凝ったというホール



それから、ベルギーの葬儀関連施設を視察しました。
オランダと同じく、DELA社の施設も訪れました。DELA社は現在では300万人以上の会員を有しています。オランダで3000件、ベルギーで18000件、合計48000件の葬儀施行を誇るヨーロッパ最大手の葬儀社にまで発展しました。
ベルギーにはアメリカ最大手の葬儀社SCIが進出していたのですが、数年前に撤退し、代わりにDELAがベルギー市場に参入したそうです。 ガリバーの参入を恐れたベルギーの葬儀業界は国を挙げてDELAの成長に歯止めをかけているようです。


ベルギーの火葬場(空にUFOが!?)

ベルギー火葬場の内部

ベルギーの霊園



その最たる例がベルギーの火葬場で、広大な敷地に現代芸術の美術館かと錯覚するようなモダンな建物にSF映画に登場するようなスタイリッシュな焼却場を視察しました。
しかも、写真には火葬場の上空にUFOのようなものが写っていました!
このオシャレな火葬場で葬儀を挙げる人々が増えているそうですが、その費用はなんと日本円で10万円程度だというのです。このような火葬場で10万円で葬儀ができるとなれば、DELAを含む既存の葬儀社にとっては大きな脅威となるでしょう。
ベルギーはカトリックの国ですが、教会で葬儀を挙げずに火葬場で行う人は増えているというのは驚きでした。この国でも、明らかに宗教離れが進んでいるようです。


ベルギーのシャトーホテル

ガーデン・パーティーが開かれていました

シャトーホテル内のバンケット


ベルギーでも、葬儀だけでなく冠婚施設も視察しました。まずは、わたしたちも宿泊したブリュッセル中央駅の前に位置するホテル「LE MERIDIEN BRUSSELS」。
それから、シャトー(古城)ホテルの「Chateau Gravenhof」に行きました。
ここではガーデンパーティーが開催されていましたが、日本人と違ってこちらの人はやはり様になりますね。女性のドレス、男性のタキシードもよく似合っていました。


「グラン=プラス」にて

打ち上げで挨拶しました

二次会でカラオケを歌う♪



ブリュッセルでは、毎晩、「グラン=プラス」で夕食を取りました。ここは、ブリュッセルの中心地にある大広場で、ヴィクトル・ユゴーが賛嘆したことでも知られます。世界で最も美しい広場のひとつと見なされており、1998年にユネスコ世界遺産に登録されました。
最後の夜は、日本料理店で打ち上げが開かれました。
その席で、ミッションのメンバー全員が感想を含めた挨拶をしました。わたしは、「この欧州視察に参加しなかった互助会は、きっと後で後悔することでしょう」と述べました。
二次会はカラオケに行き、大いに盛り上がりました。
わたしは、矢沢永吉の「時間よ止まれ」を歌いました。
世界中どこにいても、永ちゃんの歌を歌うとハッピーになれます。



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2013年3月28日 佐久間庸和