佐久間進(8)


太陽はまた昇る




言葉は、人生をも変えうる力を持っています。
今回の名言は、サンレーグループ佐久間進会長の言葉です。
ブログ「創業守礼と天下布礼」にも書いたように、これからの企業には「アップデート」とともに「初期設定」というものが求められます。47年前、佐久間進会長は万人に太陽の光のように等しく冠婚葬祭のサービスを提供したいと願って、サンレーを創業しました。佐久間会長こそは、わが社の「初期設定」を行った本人です。わが社の「初期設定」を確認する上でも、佐久間会長の言葉を振り返る必要があると思っています。
というわけで、今後はしばらく続けて佐久間会長の言葉を紹介していくつもりです。

わが人生の「八美道」

わが人生の「八美道」



佐久間会長は、著書『わが人生の「八美道」』(現代書林)の冒頭で、沖縄在住の写真家である安田淳夫氏の美しい太陽の写真とともに、以下のような文章を記しています。



太陽はまた昇る。
つらい、きつい、きびしさあれど、
太陽が輝く限り、
希望もまた輝く。
希望が続く限り、人は幸せになれる。



わが社の社名は「サンレー」ですが、万人に対して平等に冠婚葬祭を提供させていただきたいという願いを込めて、太陽光線(SUNRAY)という意味を持っています。太陽といえば、佐久間進会長の人生とは、太陽の追求の連続でした。
千葉県の房総半島に生を受けた会長は、少年期、太平洋に面した鴨川市の沖に浮かぶ仁右衛門島から昇る荘厳な日の出に心の底から魅せられたそうです。
その島がかの日蓮上人の修行の地と知りました。 若き日の日蓮は島によく渡っては、洞窟の中に座って朝の光を浴びながら修行したといわれます。 日蓮は我が佐久間一族の祖先とも浅からぬ縁があるようですが、1253年に清澄山頂で、大海原から昇る朝日に向かって、初めて「南無妙法蓮華経」と唱えたといいます。 その日蓮の同郷人として大いに影響を受けた佐久間会長の心は自然と太陽を追い求めるようになったのです。


佐久間会長の一代記『太陽を追う男』



その後、佐久間会長は創業した会社の社名を「太陽の光」を意味する「サンレー」とし、国内で日照時間が一番長い宮崎、逆に一番短く最も太陽を求めている金沢、そしてまさに太陽の国・沖縄など太陽に関連する土地に次々に進出し、人々の心を明るく照らすべくチャレンジしてきました。 佐久間会長は、「私の生涯は太陽、それも美しい日の出を追い求めていたような気がする。石垣島の日の出は世界一だと思うし、九州では門司の青浜から見る日の出が素晴らしい」と、語っています。 わが社は「太陽を追う男」が創業した、いわば「太陽を追う会社」なのです。 2004年には「スポーツ報知」に「現代の求道者」という佐久間会長の一代記が連載され、また単行本にもなりました。 その後、『太陽を追う男』の単行本がスポーツ報知社から出版されました。



天道館訓話する佐久間会長



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2014年7月22日 佐久間庸和