佐久間庸和です。
わたしは、いま大いなる高揚感に包まれています。なぜなら、ブログ「ビューティフル・ジャーニー ふたりの時空旅行」で紹介した作品の小倉コロナシネマワールドでの鑑賞をもって、今年は200本の映画を観ることができたからです。同時に、200本の映画レビューも当ブログに書いてきました。いずれも、かなり長文のレビューです!
ついに今年200本目の映画を観ました!
みなさんもご存知のように、わたしは大の映画好きです。それでも、年間で200本の映画を観たのは生まれて初めて。読書は年間700冊というのがわが記録ですが、映画は年間200本。出張先でも早朝や深夜に映画館を訪れ、必死で鑑賞してきました。その努力は、確実に作家・一条真也および経営者・佐久間庸和の感性を豊かにし、発想のスケールを拡大し、思考を深めてきたと思います。しかしながら、もうこれ以上に映画を観る年はないように思います。ちなみに、来年は社長を務めるサンレー創立60周年の年であると同時に、理事長を務める一般財団法人 冠婚葬祭文化振興財団の創立10周年の年であり、これまで以上に多忙となります。
本当は上京して早稲田大学に入学したとき、多くの映画を観ようと思っていました。早稲田の先輩である作家の村上春樹氏(1949年生まれ)は映画のシナリオライターを目指しておられたそうで、そのために演劇科のある早稲田大学第一文学部に入学されたといいます。当然、入学後は多くの映画を鑑賞されました。特に好きな映画はアメリカの西部劇で、ジョン・フォード監督の「静かなる男」(1952年)やフレッド・ジンネマン監督の「真昼の決闘」(1952年)を愛してやまないとか。今でも、それらの作品を再鑑賞するたびに、「自分も頑張らねば!」と思われるそうです。
また、多くの自己啓発系の著作で知られる中谷彰宏氏(1959年生まれ)は、2浪後に早稲田大学第一文学部演劇学科に入学されましたが、大学在学中は映画史を専攻。毎月100本のノルマを課し、4年で4000本の映画を観たそうです。わたしも本当は中谷氏のように多くの映画作品を学生時代に観たかったです。そのために当時流行し始めていたレンタルビデオ店に通って、ひたすら古今東西の映画のビデオを借りてダビングしまくっていました。でも、上京すると同時に六本木に住んだことでディスコ通いに夢中になり、集めた映画のビデオを見る時間もほとんど作れなかったのでした。でも、それはそれで今の自分を形成した大切な経験であり、けっして「黒歴史」などとは思っておりません。(笑)
映画のある人生は幸せです!
還暦を過ぎて、200本の映画を観ることのできる人生は非常に幸せだと思っています。また、それを可能にしてくれている妻にも感謝しています。はっきり言って、休日はいつも映画館をハシゴしているので、妻と過ごす時間は犠牲になっています。せめてもの罪滅ぼしに、来年は映画館に行く回数を抑えて、妻と旅行したり、ゴルフなどもする時間を作りたいと思っています。なんといっても、昨年亡くなった父を献身的に介護してくれた妻には深く感謝していますので。それに、これまでは映画中毒というか、「もっと観なければ!」という強迫観念にも似た心境だったのですが、年間200本を達成すると、気持ちが一変しました。何か憑き物が落ちたかのようになって、「これからは観たい映画だけを、ゆっくり観ようかな」と思えるようになったのです。わたしの映画鑑賞に対する考え方および方法論は、現在執筆中の『映画のみかた』(仮題、オリーブの木)で披露いたします。来年2月に『本の読み方』と同時刊行の予定。お楽しみに!
これから映画館を訪れるペースが落ちるとしても、わたしと映画の関わりは映画鑑賞だけではありません。映画出演もあります。ブログ「国際映画祭2冠『男神』配信開始!」でも紹介したように、わたしの出演映画である「男神」がクロアチアのザグレブで開催された「第3回クロアチア日本映画祭」において、「主演女優賞」と「衣装デザイン賞」の2つの栄冠を獲得しました。同作のエグゼクティブプロデューサーである志賀司氏が手掛ける次回作は、仏教映画「仏師ーBUSSHIー」。世界遺産の法隆寺で撮影される話題作ですが、わたしも出演することになりました。同作の田中綱一監督から連絡があり、来年3月26日に撮影することが正式に決定。恥ずかしながら6本目の映画出演となります。わたしは儀式に関わる重要なシーンに出演しますが、これも「礼」の重要性を伝え、冠婚葬祭文化を振興するためです!
2025年12月21日 佐久間庸和拝