全互協新年行事


東京に来ています。東京は寒いです。沖縄との温度差があり過ぎて、風邪を引いてしまいました。18日、わたしは四ッ谷から総武線に乗って亀戸に向かいました。亀戸の結婚式場「アンフェリシオン」で、13時から全互協の理事会が開催され、それに参加するためです。
理事会は約2時間にわたって行われ、さまざまな問題が話し合われました。


会場の「アンフェリシオン」の入口

13時から理事会が開催されました



15時15分からは「新春特別講演会」が開催されました。
講演タイトルは「超高齢社会への対応―生涯現役社会の構築を目指してー」で、講師は経済産業省ヘルスケア産業課の江崎課長でした。冒頭に、「誰を幸せにするための介護なのか?」「何のために健康になる必要があるのか?」といった哲学的というか根源的な問いから語られ、非常に内容の濃い講演でした。


新春特別講演会が開催されました



江崎課長は、パワーポイントを使って、「高齢化の進展(平均寿命と高齢化率)」、「日本の人口構造(超高齢社会の意味)」、「社会保障給付費の推移」、「年齢別1人当たりの年間医療費」、「がん治療の効果(患者視点での評価)、「高齢者に対する抗がん剤のがん治療の効果検証」、「主な死因別に見た死亡率の年次推移」、「医療診療費の傷病別内訳」、「重症化のパターン」、「未受診者をターゲットにした予防対策の必要性」、「要介護認定者の認知症割合と、認知症の社会的費用」、「高齢者の健康状態と活動の状況」、「平均寿命と健康寿命」、「自立度の変化パターン」、「高齢化の社会的コストに関する視点」、「医療分野における社会的ニーズと政策の方向性」、「目指すべき姿〜予防・健康管理への重点化〜」、「政策の方向性〜『生涯現役社会』の構築」、「『生涯現役社会』の構築に向けた課題」、「『生涯現役社会』の構築に向けた現状と今後」、「超高齢化社会への対応:政策の全体像」、「ハイブリッド型社会の構築」、「『生涯現役社会』を実現する経済社会システム」などのテーマで、図やグラフも交えながら、わかりやすく話して下さいました。


豊富なデータを使って説明して下さいました



江崎課長の講演を拝聴して、「高齢社会」の定義を初めて知りました。
総人口に対して65歳以上の高齢者人口が占める割合を高齢化率といいます。 世界保健機構(WHO)や国連の定義によると、高齢化率が7%を超えた社会を「高齢化社会」、14%を超えた社会を「高齢社会」、21%を超えた社会を「超高齢社会」という。 日本がはじめて「高齢化社会」となったのは1970年です。ちなみに現在の日本の高齢化率は約26%ですから、「ウルトラ超高齢社会」と呼べるかもしれませんね。


新春特別講演会のようす



また、江崎課長は何度も日本のことを「この国」と言われました。
それを聴いて、わたしはブログ「シン・ゴジラ」で紹介した映画を連想しました。
官僚の方というのは、あの映画のように「この国」という表現を本当によく使われるのですね。江崎課長、今日は大変勉強になりました。素晴らしい御講演をありがとうございました。


冠婚葬祭関連業界の展示コーナー

国際経営コーナー



「アンフェリシオン」の3階では、冠婚葬祭の関連業界の展示コーナーが設置されていました。
ギフト用品の名門企業である国際経営さんのブースもあり、井上会長にお会いしました。国際経営さんといえば、一昨日、拙著『儀式論』(弘文堂)を2冊ご注文いただき、ブログ「沖縄賀詞交歓会」で紹介したサンレー沖縄の新年行事で井上社長に御礼を申し上げたばかりでした。ところが、今日お会いした井上会長は「1ケタ間違っていました。20冊欲しいのですが・・・・・・」と言われ、ビックリ! 井上会長は「業界を、いや日本を救う素晴らしい名著です。ぜひ、うちの幹部には全員読ませたいと思います」とも言って下さいました。ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。


新年賀詞交歓会のようす



そして、17時からは4階のバンケット「シエロ」で新年賀詞交歓会が開催される予定でしたが、総武線で人身事故が発生した関係で時間を遅らせて開宴されました。今年も、多くの国会議員の先生方が駆けつけて下さいました。冠婚葬祭互助会が日本人の「こころ」を守っていることを先生方もよく理解していただいているようです。ありがたいことです。
明日は、わたしが会長を務める全互連の正副会長会議、理事会、新春講演会、賀詞交歓会が行われます。場所は今日と同じ「アンフェリシオン」です。



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2017年1月19日 佐久間庸和