むすびびとのミッション

ビッグダディが7回目の結婚をし、川谷絵音は離婚したそうです。
なにかと「結婚とは何か」について考えさせられる今日この頃です。
サンデー毎日」2016年5月29日号が出ました。表紙は、なんと、ウルトラセブン
わたしは、同誌にコラム「一条真也の人生の四季」を連載しています。
第31回目のタイトルは「むすびびとのミッション」です。


サンデー毎日」2016年5月29日号



今回は結婚式の話をしたいと思います。わたしは冠婚葬祭会社を経営しており、各地の直営ホテル・結婚式場で結婚式のお世話をさせていただいています。そこで、わたしたちは「結婚は最高の平和である」という言葉を大切にしています。



赤の他人同士であるにもかかわらず、人と人とが認め合い、愛し合い、ともに人生を歩んでいくことを誓い合う。まさに結婚とは「最高の平和」ではないでしょうか。わたしは、日々お世話させていただくすべての結婚式が、「世界平和」という崇高な理念を実現する営みであるととらえ、わが社の婚礼スタッフ、すなわち「むすびびと」一同が心からのサービスに努めています。



そんな大切な「結婚式」が最近は軽視されているようです。ここでは気になる2つのデータを紹介したいと思います。まず1つ目は入籍をしたが結婚式はしていない、いわゆる「ナシ婚」についてのデータです(みんなのウェディング「ナシ婚」に関する調査2015)。これによると、入籍者の実に約半数が結婚式をしていないことのこと。ちなみにナシ婚の三大理由は「経済的事情」「さずかり婚」「セレモニー的行為が嫌」と続いています。



そして2つ目は「結婚式を実施した理由について」(ゼクシィ結婚トレンド調査2015)、その回答では「親・親族に感謝の気持ちを伝えるため」「親・親族に喜んでもらうため」「友人など親・親族以外に感謝の気持ちを伝えるため」と続きます。興味深いのは、「ナシ婚」の理由が自分たちの都合であるのに対し、「した派」の理由は親族・友人へとベクトルが向いているところ。



あえていうなら、「利己的理由」と「利他的理由」の違い、と言うことができないでしょうか。
それでは「ナシ婚派」は、本当に感謝の気持ちを届ける必要性はないと考えているのだろうか。答えは「NO」です。ナシ婚三大理由を克服し、「感謝の気持ちを届ける」きっかけ作りをしていくことも、むすびびとたちの新たなミッションでしょう。


サンデー毎日」2016年5月29日号の表紙

むすびびと―こころの仕事

むすびびと―こころの仕事


*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2016年5月17日 佐久間庸和