「サンデー毎日」で連載開始

東京に来ています。これからスターフライヤーで北九州に帰ります。
今日の「毎日新聞」朝刊に第39回目の「北九州発 ハートフル通信」が掲載されました。
今回のタイトルは、「『サンデー毎日』で連載開始」です。



毎日新聞」10月23日朝刊



このたび、日本最初の総合週刊誌である「サンデー毎日」でコラムを連載することになりました。「一条真也の『人生の四季』」のタイトルで冠婚葬祭や年中行事などの日本人のココロのカタチを毎週取り上げるつもりです。儀式というものには人間を幸せにするさまざまな仕掛けが込められています。それらの秘密を解き明かしながら、人生を豊かに生き、人生を美しく修めるヒントのようなものを書き記していきたいと思っています。



サンデー毎日」は1922年(大正11年)に大阪毎日新聞社の新社屋落成の記念に創刊されました。ちなみに、日本最初の日刊紙は1870年(明治3年)に創刊された「横浜毎日新聞」で、72年には「東京日日新聞」(現在の毎日新聞)が創刊されています。
サンデー毎日」の現在の連載執筆陣には五木寛之なかにし礼椎名誠保阪正康牧太郎泉麻人中野翠青木理阿木燿子といった、そうそうたる方々が名を連ねています。このような方々の仲間入りをさせていただけるとは夢のようで、身の引き締まる思いです。



とはいえ、わたしの使命は単に面白いコラムを書くことではなく、儀式文化の素晴らしさを多くの読者に伝えることでしょう。わたしは織田信長の「天下布武」をもじって「天下布礼」を掲げています。「礼」とは「人間尊重」のこと。天下に広く礼、すなわち人間尊重思想を広めることがわが企てなのです。冠婚葬祭互助会の経営も、大学で教壇に立つのも、講演活動も、本を書くのも、さらには週刊誌にコラムを連載するのも、すべては「天下布礼」の一環です。



日本には「春夏秋冬」の四季があります。
わたしは、冠婚葬祭は「人生の四季」だと考えています。七五三や成人式、長寿祝いといった儀式は人生の季節であり、人生の駅です。セレモニーも、シーズンも、ステーションも、結局は切れ目のない流れに句読点を打つことにほかなりません。わたしたちは、季語のある俳句という文化のように、儀式によって人生という時間を愛でているのかもしれません。そして、それはそのまま、人生を肯定することにつながります。




未知の超高齢社会を迎えた日本人には「老いる覚悟」と「死ぬ覚悟」が求められます。それは、とりもなおさず「人生を修める覚悟」でもあります。多くの方々がその覚悟を得るきっかけとなる文章が書ければ嬉しいです。北九州の話題も書く予定です。これからは北九州の地で感じたこと、考えたことを全国に向けて発信したいと思っています。


毎日新聞」10月8日朝刊



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2015年10月23日 佐久間庸和