大里紫雲閣竣工式

8日の11時から、大里紫雲閣の竣工神事が行われました。
ブログ「大里紫雲閣起工式」で紹介した神事が4月10日でしたから、完成までに7ヵ月かかったことになります。場所は、北九州市門司区梅ノ木町3番1号です。
サンレーグループとして、福岡県内で33番目、全国で59番目(いずれも完成分)の紫雲閣です。ありがたいことです。なお、あと5つの紫雲閣が現在建設中であります。


完成した大里紫雲閣の外観

大里紫雲閣の片峯支配人と

たくさんの花が届いていました

神饌=「おもてなし」の原点



神事の進行役は、サンレー総務課の國行昭年課長が務めました。
神事では、由緒ある戸上神社から是則宗権禰宜にお越しいただきました。
ブログ「和婚に参列しました」に書いたように、今年6月22日、わたしは是則権禰宜の弟である是則慶秀さんの結婚披露宴に参列して、来賓祝辞を述べました。是則権禰宜とお会いするのはそのとき以来です。


竣工神事のようす

一同礼!

お祓いを受ける

神事を司る是則権禰宜



開式の後、修祓之儀、降神之儀、献饌、祝詞奏上、清祓之儀を行いました。
それから、玉串奉奠です。最初にサンレーグループ佐久間進会長、続いて、株式会社サンレーの社長であるわたしが玉串を奉奠しました。


二礼二拍手一礼する佐久間会長

わたしも二礼二拍手一礼しました



それから、株式会社ズズキ設計の鈴木会長、株式会社佐藤技建の佐藤社長、サンレー北九州本部長の橋本常務、紫雲閣推進本部長の東常務が次々に玉串を奉奠しました。その後、撤饌、昇神之儀、そして閉式と、滞りなく竣工清祓神事を終えました。
それから、感謝状贈呈式を行いました。
スズキ設計の鈴木会長、佐藤技建の佐藤社長に感謝状をお渡ししました。
わたしは、金一封を添えて、お二人に心よりの感謝を込めてお渡ししました。


主催者挨拶をしました



そして、主催者挨拶です。わたしは施主として次のように挨拶しました。
「このように立派なホールを建設できて、本当に嬉しく思います。これで、会員様に満足のゆくサービスを提供することができます。ここ大里は、もともと『内裏』という地名でした。1183年(寿永2年)山鹿(芦屋町)から、逃れてきた平氏が、当時柳ヶ浦と呼ばれていたこの大里を仮の御所『内裏』と定め安徳天皇の御所(柳の御所)を造ったことから始まります。現在、御所神社があるあたりが、柳の御所比定地になっています。享保の頃、この地に海賊が出没し、内裏の海に血を流すのは恐れ多いとして『大里』に地名が変更されました。1902年(明治35年)、明治天皇の熊本行幸のさい、御所神社の社殿が明治天皇の休憩場所に使われ、安徳天皇の慰霊が目的だったとされています。わたしは、子どもの頃に児童向けの『平家物語』を読み、「海の底に都がありますよ」という侍女の言葉を信じて海に沈んでいった幼帝・安徳天皇のエピソードに涙を流した思い出があります。その安徳天皇の入水や平家滅亡の悲劇が描かれた『平家物語』は大いなる鎮魂の物語であり、世界に誇りうるグリーフケア文学ではないでしょうか。『平家物語』を読むと、読んでいる自分の魂が癒されていると感じます」


「大里」という地名について説明しました



また、わたしは続けて次のようにも述べました。
「江戸時代に入り街道の整備が進められ、寛永12年(1635年)武家諸法度により参勤交代が始まると、九州の諸大名は本州へ渡海するのに有利な大里の地を利用することになりました。そのため、寛永20年頃から宿場の整備が行われました。大里宿は、小倉から大里までの門司往還に沿って、小規模ですが直線の町並みで、本陣、番所、人馬継所等が建ち並んでいました。慶応2年(1866年)長州軍の上陸により、この宿場は大火災となり焼失しました。宿場のすぐ北側は、関門海峡(大瀬戸)の波打ち際で、現在は国道や工場等によって埋め立てられていますが、宿場内の道路は殆どそのままの姿を残しています」


安徳天皇(ようてい)も平家も悼む大里より新たに出ずる紫の雲



さらに、わたしは「現在の門司駅は、明治24年(1891年)4月1日、九州鉄道の開通とともに、大里駅として開業しました。そして、昭和17年(1942年)、関門トンネルの開通に伴い、大里駅を門司駅に、門司駅門司港駅にそれぞれ改称しました。このような由緒ある素晴らしい土地に素晴らしい施設を建設することができて、本当に喜ばしいことであります」と述べた後、心を込めて以下の歌を詠みました。なお、「安徳天皇」は「ようてい(幼帝)」とお読みしました。



安徳天皇(ようてい)も平家も悼む大里より
        新たに出ずる紫の雲(庸軒)


その後、片峯淳支配人より、この地の方々の人生の卒業式を心をこめてお世話させていただき、地域に愛される会館をめざしますという力強い決意を受け取りました。
決意表明の後は、参加者全員で集合写真を撮影しました。


片峯支配人の決意表明を受ける

直会の冒頭で挨拶する佐久間会長

長く待ったかいがありました!

是則権禰宜の発声で神酒拝戴しました



集合写真を撮影した後は、直会(なおらい)に移りました。
直会の冒頭では、佐久間会長が挨拶しました。会長はニコニコしながら「ずっと大里に土地を探していましたが、なかなか見つからずに困っていました。しかし、こんな素晴らしい土地にこんな素晴らしい施設ができたので、長く待ったかいがありました」と述べました。
会長の挨拶の後は、戸上神社の是則権禰宜の乾杯の発声で宴がスタート。


直会のようす

美味しい松柏園の弁当を楽しみました

最後は、末広がりの五本締めで・・・

禮鐘」が置かれていました



乾杯後は、松柏園ホテルの美味しい弁当を食べながら、みんなで楽しく歓談しました。
最後は、橋本洋介常務がサンレー名物「末広がりの五本締め」を行いました。直会を終えて外に出ると、新時代の儀式イノベーションを実現する「禮鐘」が置かれていました。



この大里紫雲閣の見学会は、11月9日(日)10:00〜18:00、10日(月)10:00〜15:00に行われます。お楽しみ大抽選会も行われますので、ご来場をお待ちしております。
なお、本日の[毎日」「朝日」「読売」「毎日」の各紙朝刊に広告が掲載されました。


「毎日「朝日「読売」新聞11月8日朝刊広告



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2014年11月8日 佐久間庸和