佐久間進(3)


対話こそ人生




言葉は、人生をも変えうる力を持っています。
今回の名言は、サンレーグループ佐久間進会長の言葉です。
佐久間会長の信条の1つに「対話こそ人生」があります。これは、“人生・会う人皆我が師”という謙虚にして驕らない求道者の信条を端的に表現した言葉だと言えるでしょう。


対談集『しきたり文化の再発見』(1981年)

対談集『はあと対談集』(1982年)



佐久間会長は、昭和10年(1935年)生まれ。北九州市で義父の経営するホテルを補佐するかたわら、儀礼文化の事業化に取り組み、昭和41年(1966年)、北九州市冠婚葬祭互助会(現在のサンレー)を設立。昭和48年(1973年)には38歳の若さで社団法人・全日本冠婚葬祭互助協会(現在は一般社団法人)の初代会長に就任し、業界の発展に尽力しました。現在は日本儀礼文化協会会長、宗教法人世界平和パゴダ代表役員をはじめ、公益的な事業にも積極的に取り組んでいます。




















その佐久間会長は、「いろいろな方と出会い、そして話を聞くときが至福のとき」と述べています。人との出会いによる対話が人生を心豊かにしていくことを自ら体現してきたことが、この言葉に凝縮されています。三笠宮寛仁親王殿下、高松宮憲仁親王殿下という皇族の方々に始まり、國學院大学教授・樋口清之氏、講道館柔道十段・三船久蔵氏、読売新聞社中興の祖・正力松太郎氏、小笠原流礼法三十二宗家・小笠原忠統氏など、政財界の要人、文化人やスポーツ選手など、佐久間会長は数々の一流の方々と対話をしてきました。


対話の集大成『この成熟の時代をどう生きるか』(1988年)



東京大学名誉教授・木村尚三郎氏は、「佐久間さんを一言でいえば、笑顔と意思の達人である。佐久間さんに見られる笑顔と人情と強い意思こそ、今の日本にもっとも必要な、それでいてもっとも欠けているものである」と述べています。
木村氏は人好きの心を持たなければ、たんなる作り笑いになってしまうと述べ、テレビ・アナウンサーの笑顔が往々にして不自然なのは、目の前にあるのがカメラだけだからだろうと推論されています。その上で「佐久間さんには、人を前にしての、人好きの笑顔がある。それが、いい。」と語っています。名のある人物にだけでなく、あらゆる人に向けられる佐久間会長のニコニコ笑顔こそ、対話の基本なのでしょう。「経営の神様」と呼ばれた松下幸之助翁が大事にしていた「衆知を集める」とは、まさに対話から生まれるものなのかもしれません。



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2014年3月3日 佐久間庸和