共同通信社取材

9日、東京から北九州に戻りました。
夕方、共同通信社の取材を受けました。
テーマは「宇宙葬」を中心に、新しい「葬」のあり方です。
風邪でマスク姿の石田執行役員企画部長も取材に同席しました。


取材のようす



共同通信社の記者である須田浄氏が来社され、インタビューを受けました。
学生時代に東京を代表する「本の街」として知られる神保町に住んでおられた須田氏は古書店で求めたという、『ロマンティック・デス〜月と死のセレモニー』(国書刊行会)の初版本を持参して下さいました。


マスク姿で宇宙葬の説明をする石田執行役員



「どうして、宇宙葬を思いつかれたんですか?」という須田氏の質問に対して、わたしは、そこには、「まなざし」の問題があると答えました。現代の墓について考えると、すべては遺体や遺骨を地中に埋めたことに問題が集約されます。エコロジーの視点から見ても、人間の遺体や遺骨が土に還ることは正しいと思います。しかし問題は、生き残った人間の方にあるのです。死者が地下に埋められたことによって、生者が、人間は死んだら地下へ行くというイメージ、つまり「地下へのまなざし」を持ってしまったのです。


写真撮影のようす



「地下へのまなざし」は当然、「地獄」を連想させます。
いくら宗教家が霊魂だけは天上へ昇るのだと口で言ったとしても、目に見えるわけではありません。実際に遺体を暗くて冷たい地中に埋めるインパクトの方が強くて、そんな言葉は打ち消されてしまうのです。その証拠に、魂の帰天を信じる熱心なキリスト教徒でさえ、屍体がよみがえって生者の血を吸うという吸血鬼伝説に脅えていました。
死後の世界のイメージが地獄と結びつくと、死の恐怖が生まれます。わたしたちは天国へ行くために「地下へのまなざし」を捨て、「天上へのまなざし」を持たなければなりません。そして、月がその鍵となることは明らかです。同じ月を見ることによって、同じまなざしを持つ。まなざしという視線のベクトルは、こころざし=志という心のベクトルにつながります。ともに月を見上げ、天上へのまなざしを持つことによって、人々の心の向きも1つになるのです。


天空葬の遺骨キットを手に乗せて・・・



サンレーグループでは、日本人の「海」「山」「星」「月」という他界観に対応した「海洋葬」「樹木葬」「天空葬」「月面葬」の四大葬送イノベーションを提唱しています。海は永遠であり、山は永遠であり、星は永遠であり、月は永遠です。すなわち、四大葬送イノベーションとは四大「永遠葬」でもあるのです。そんなことをお話しました。なお、この日の取材記事は、12月30日の全国の各紙朝刊に掲載されるそうです。お楽しみに!


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2016年12月10日 佐久間庸和