入社式

4月1日の朝一番、サンレー本社で4月度総合朝礼が行なわれました。社長訓示において、わたしは3班にわたって行われた台湾旅行を振り返り、50周年という大きな節目に台北孔子廟を参拝した話をしました。わたしたちは、孔子の「礼」の精神をしっかりと守っていこうと訴え、最後に「美しき礼の島にて誓ひ合ふ 天下布礼をさらに進めん」という道歌を詠みました。


総合朝礼で話しました

美しき礼の島にて誓ひ合ふ 天下布礼をさらに進めん



10時からは、松柏園ホテルサンレーグループ入社式が行われました。
司会は、サンレー人事課の佐野匠磨さんが務めました。
今年も多くのフレッシュマン&ウーマンが入社してきました。


最初の新入社員が入場してきました

最初は、もちろん一同礼!



入場してから席に着くまで、一糸乱れぬリズミカルな歩行でした。また、挨拶といいお辞儀といい、気合が入っていて礼儀正しいです。さすがは、「社員教育の達人」である人事課の甲木課長が指導しただけのことはあります。素晴らしい「礼」を示した新入社員に対して、入社式に参列した役員・幹部一同は心より歓迎の意を表しました。


社歌斉唱のようす

辞令交付のようす

1人づつ、心を込めて名前を読み上げました



入社式では「開式の辞」でスタートし、「社歌斉唱」の後で「入社発令」をしました。
社長であるわたしは、すべての新入社員に辞令を交付しました。
わたしは1人づつ名前を読み上げ、心を込めて交付しました。


社長訓示を述べました



その後、社長訓示を述べました。
わたしは、新入社員たちに以下のようなメッセージを伝えました。
入社、おめでとうございます。みなさんを心より歓迎いたします。
いつもこの時期になると、社長として、新入社員のみなさんの人生に関わることに対して大きな責任を感じてしまいます。そして、世の中の数多くある会社の中から、わがサンレーを選んで下さって感謝の気持ちでいっぱいです。お会いできて嬉しいです。


心からの歓迎の意を伝えました



わが社のミッションは「人間尊重」であり、それは「礼」の精神に通じます。
具体的には、「冠婚葬祭を通じて、良い人間関係づくりのお手伝いをする」ということ。
冠婚葬祭は目に見えない「縁」と「絆」を可視化して、目に見せてくれます。
究極の「おもてなし」とは、魂に働きかけること、魂のお世話をすることです。
その意味で、冠婚葬祭業は最高の「おもてなし産業」です。結婚式とは新郎新婦の魂を結ぶ「結魂」の儀式であり、葬儀とは故人の魂をあの世へとお送りする「送魂」の儀式なのです。結んで、送る。わたしたちは、魂のお世話をしているのです。
声を大にして言いますが、冠婚葬祭業ほど素晴らしい仕事はありません!


冠婚葬祭業の素晴らしさを語りました



みなさんは、これまで就職活動、すなわち「修活」をされてきたことと思います。
いま、「終末活動」として「終活」という言葉をよく聞きます。しかし、わが社では「修活」という言葉を使っています。人生を修める活動として「修活」です。
考えてみれば、「就活」も「婚活」も広い意味での「修活」です。
学生時代の自分を修めることが就活であり、独身時代の自分を修めることが婚活なのです。そして、人生の集大成としての「修生活動」があります。


「人生の修め方」について述べました



かつての日本には死生観というものがしっかり存在していたと思います。「直葬」や「0葬」など最近の一連の薄葬化に見られるように、死者を軽んじることもありませんでした。自らの死に様、遺された家族の人生についても、きちんと考えていました。
どうも、今の日本人は「修業」「修養」「修身」「修学」という言葉で象徴される「修める」という覚悟を忘れてしまったのです。
老いない人間、死なない人間はいません。死とは、人生を卒業することであり、葬儀とは「人生の卒業式」にほかなりません。老い支度、死に支度をして自らの人生を修めるという覚悟が人生を美しくするのです。わたしたちは、互助会の会員様やお客様が有終の美を飾り、人生を修められるお手伝いをしたいものです。


冠婚葬祭で多くの人を幸せに!



本日、松柏園の桜が咲きました。昨日まで咲かなかった桜が、まさに今日、みなさんを祝福するかのように咲きました。わたしは桜の花を見るたびに、「散る桜残る桜も散る桜」という良寛の辞世の句を思い出してしまいます。人の人生も桜のようなもので、満開のときに結婚式をあげ、散ったときに葬儀をあげるのかもしれません。わたしは毎日、「儀式」について考えています。そして、冠婚葬祭という儀式を行わなければ人は人生というものを認識できないということに気づきました。まさに「儀式なくして人生なし!」です。若き桜であるみなさんは、ぜひ冠婚葬祭業という仕事で多くの人々を「おもてなし」し、1人でも多くの日本人を幸せにして下さい。今日は、そういったことを話しました。



社長訓示の後は、左右に分かれた役員たちが自己紹介を行いました。
役員のみなさんも、自分の新人時代の思い出に触れたりしながら、新入社員たちにエールを送っていました。そして、心から歓迎の意を述べていました。


決意表明を受け取りました

最後は、もちろん一同礼!



それから、「新入社員紹介」「新入社員決意表明」と続きます。
わたしは、若さいっぱいの新入社員決意表明を受け取りました。そして、全員で「経営理念」「S2M宣言」を唱和しました。大きな声で、非常に気合が入りました。


歓迎昼食会のようす



入社式の閉会後は、写場に移動して「記念集合写真」を撮影しました。
それから、「歓迎昼食会」が開かれました。最初に佐久間進会長が挨拶し、「みなさんは、さすがに元気がいい。そして、やる気を感じる。やる気のある社員が会社を伸ばします。先程から見ていたが、お辞儀も全員が上手だった」と褒め称えました。


佐久間会長が挨拶しました



また佐久間会長は、「みなさんには大きな可能性があります。何事も陽にとらえることが大切です。ポジティブ思考で立派な社会人になって下さい」と話しました。さらには、「礼」と「縁」という言葉も何度も使って、サンレーの経営理念を丁寧に説明しました。その後、全員で「いただきます」の挨拶をし、役員・幹部一同と新入社員一同で松柏園ホテルの美味しい松花堂弁当をいただきました。



いつもながら、新入社員のみなさんは未来への希望を感じさせてくれます。
緊張感とやる気でいっぱいの新入社員を前にすると、こちらまで身が引き締まるような思いです。そして、人生の一部をわが社に託してくれたことに対して、限りない感謝と親愛の念を抱きます。彼らが幸せな人生を歩めるように、社長も頑張らないと!


本日、ついに松柏園の桜が開花しました!



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2017年4月1日 佐久間庸和