熊本へ!

弥生晦日となる4月30日の朝、わたしは、ブログ「九州新幹線全線運転再開!」で紹介したように全線で運転を再開したばかりの九州新幹線みずほ605号に小倉駅から乗り込みました。
そして、このたびの地震で大きな被害を受けた熊本に向かいました。


今朝の小倉駅前にて

小倉駅構内の土産物店も熊本・大分を応援!

小倉駅のホームで(背後の人は誰?)

九州新幹線みずほ605号が小倉駅に到着



大型連休が始まって小倉駅はものすごい人かと思ったのですが、予想に反してガラガラでした。翌5月1日から小倉でG7エネルギー大臣会合が開催され、駅周辺の警備が厳重でした。なぜ、北九州市でのG7エネルギー大臣会合が開催されることになったのか。開催地の決定にあたり、経済産業省は2015年7月3日に宮澤洋一経済産業大臣(当時)の発言として「北九州市八幡製鉄所の創業以来、重化学工業地帯として発展し、日本の産業近代化や高度経済成長を牽引してきた。現在では、世界に先駆けるエネルギー政策を掲げており、エネルギー大臣会合の開催地としてふさわしい」と発表しています。


熊本駅に到着しました

熊本駅のホームのようす

全互連の2人が出迎えてくれました

熊本駅エスカレーターは停止



そんな熱気溢れる北九州市を後にして、わたしは熊本へ向かったのです。
全国冠婚葬祭互助会連盟(全互連)の会長として、仲間の互助会であるユウベル熊本さんが甚大な被害に遭われ、その支援について現地で打ち合わせをするとともに、義捐金をお届けするのが一番の目的でした。東京から全互連の小泉専務理事(日冠社長)から来熊し、熊本駅で待ち合わせて一緒にユウベルさんの結婚式場である「ユウベルプラザ」を訪れました。ユウベルの石原常務がおられ、被害の状況を詳しくお聞きしましたが、想像以上の甚大な被害に言葉を失いました。


ユウベルプラザに到着しました

義捐金を持ってまいりました

義捐金をお渡ししました

よろしくお願いいたします

ユウベルの石原常務と

有明冠婚葬祭互助会の荒木社長と



この日は、同じ熊本県の互助会である有明冠婚葬祭互助会の荒木社長も駆けつけてくれました。荒木社長はご自身の会社も地震の被害に遭ったにもかかわらず、地震直後から何度も被災地へ支援物資などを届けられたそうです。その姿勢は、まさに「相互扶助」をコンセプトとする互助会の経営者のあるべき姿であり、心より敬意を表したいと思います。この日は、ユウベルの石原常務に全互連からの義捐金をお渡ししましたが、有明冠婚葬祭互助会さんにもお見舞金をお渡ししました。


ユウベルプラザの前で

ユウベルプラザのレストラン看板



じつは、わたしが熊本へ行くことについて、わが社の社員などが心配していました。
というのも、今でも地震が続いているからです。熊本地震の発生から2週間が経過し、震度1以上の有感地震の発生数は1000回を超えました。同じ内陸型の阪神大震災新潟県中越地震と比べても異常に速いペースです。14日と16日に震度7地震が連続して発生し、その影響が広範囲に及んでいることが要因とされるそうです。活断層にはまだ「割れ残り」も指摘されており、予断を許さない状況が続いています。


熊本城をバックに・・・

甚大な被害を受けた熊本城

甚大な被害を受けた琴平神社

熊本市内のようす



なんとか、地震が発生した月に熊本に入ることができました。
東日本大震災のときは、早々に被災地を訪れる予定でしたが、尾道で足を骨折してしまい、叶いませんでした。足にギプスをはめ、松葉杖をつきながら、悶々とした日々を過ごしました。怪我が治ってから被災地入りしたときは、「こんなに遅くなって申し訳ない」という思いでいっぱいでした。ですから、今回はいち早く熊本入りしたかったのですが、道路も閉鎖されたところが多く、九州新幹線も運転を休止しており、地団駄を踏んでいたのです。しかし、ようやく新幹線も運転再開し、義捐金の額も決定しましたので、今回の訪問が実現した次第です。


サンレー本社前のお見舞い看板



本当は最大の被害を受けた益城町も訪れたかったのですが、GW期間中で大量のボランティアが活動しており、かえって今行くと現地に迷惑がかかるというので断念しました。また日を改めて訪問したいと考えています。最後に、このたびの地震により、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された方々の不安や心配や苦悩が少しでも軽減されることを心からお祈りいたします。
なお、このブログ記事を読まれた方から以下の道歌が届きました。
「揺れ動く 熊本の地にゆきてこそ 人の道なり礼の道なり」
とても有難く、勇気を頂戴しました。ありがとうございます!



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2016年4月30日 佐久間庸和