こどもの日


5月5日は「こどもの日」です。わたしにとっての「こどもの日」は「こどもに戻る日」。
毎年、この日には遠い過去に置き去りにした童心を取り戻すようにしています。
そのために、昭和の少年時代にタイムスリップすることができる本を読みます。


今年はこの2冊を読みました!



ここ数年の「こども日」を振り返りますと、2012年にはブログ『昭和ちびっこ未来画報』、13年にはブログ『ぼくらの昭和オカルト大百科』、14年にはブログ「今年の『こどもの日』は『怪獣の日』だった!」、15年はブログ『昭和ちびっこ怪奇画報』で紹介した本を読みました。
昨年は、ブログ「こどもに戻る日」で紹介したように、『日本懐かし10円ゲーム大全』『日本懐かしボードゲーム大全』(ともに辰巳出版)の2冊を読みました。
今年は、『世にも不思議な怪奇ドラマの世界』山本弘著・尾之上浩司監修(洋泉社)、『ウルトラQ画報』円谷プロダクション監修・講談社編(講談社)の2冊を読みました。少年時代に胸をときめかせながら観たTV番組のエピソードが満載で、とても懐かしかったです。
おかげさまで、今年も無事に童心に戻ることができました。


儀式論

儀式論

さて、昨年の「こどもの日」は、『儀式論』(弘文堂)を書いていました。昨年の5月5日のブログには、「不眠不休のおかげで、かなり執筆が進みました。全体の約半分(400字詰め原稿用紙450枚以上!)を書くことができました。もう若くないのでフラフラです。目はかすみ、意識が朦朧としながらも書き続けました」と書かれています。同書は、わたしの誕生日である5月10日に脱稿したので、なんと5日間で残りの半分を書いたことになります。その旺盛な執筆量には自分でも驚きます。今思い起こせば使命感だけで書きましたが、「儀式とはなにか」を突き詰めた書であり、「人間が人間であるために儀式はある」と訴えました。多くの冠婚葬祭会社、神社、寺院、さらには全国の図書館にもご購入いただきました。心より感謝しております。


唯葬論

唯葬論

では、一昨年のゴールデンウィークは何をしていたかというと、『唯葬論』(三五館)を書いていました。同書は、これまでのわが執筆活動の集大成であり、戦後70年記念出版でした。わたしは人類の文明も文化も、その発展の根底には「死者への想い」があったと考えています。人間のすべての営みは「葬」というコンセプトに集約されると考え、「問われるべきは『死』ではなく『葬』である」と訴えました。



執筆三昧だった一昨年、昨年と違って、今年のゴールデンウィークはのんびり過ごしました。じつは、『唯葬論』と『儀式論』の両ライフワークを書き上げて、「どうしても書かなければならないことは書いた」という想いがあります。あとは、本に書いた考えを実践に移すことのほうが大切だと思っています。今年の連休は、次回作の構想ではなく、サンレー第二創業期の発展戦略について、ずっと考えていました。



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2017年5月5日 佐久間庸和