中国4日目  


「アジア冠婚葬祭業国際交流研究会」のミッションで中国に来ています。
23日は日曜日ですが、この日も午前中からスケジュールが詰まっています。
朝起きると、部屋に魚の顔をした兵士がいてギョッとしました。


朝一番、魚の兵士にギョッとしました

ロビーの時計もモダン・アート?

モダン・アートなレストラン

今朝の朝食です



ロビーに置いてある時計は、12本の手が印を結んでいます。
朝食を取ったレストランも、どことなくモダン・アート風です。
芸術家でもあるオーナーの趣味だそうですが、ずいぶんと変わったホテルですね。
わたしたちは、9時50分にホテルロビーに集合しました。そして10時から会議室でホテルのオーナーとお会いし、事業展開についてのレクチャーを受けました。


レクチャーのようす

VIP用の会談室

VIPの会談用ソファーに座りました

バンケットを見学しました



このホテルのオーナーは台湾の人で、なんとブログ「テレサ・テン紀念墓苑」で紹介した霊園のオーナーでもありました。
先月訪れたばかりなのに、世間は狭いですね。
iPadでブログの写真を見せながら、そのことを告げると、オーナーは大変喜んで下さいました。このオーナー、テレサ・テンの公式ファンクラブの会長さんだったそうです。
また芸術家にして、モダンアートのコレクターにして、事業家でもあります。
政府にも強いパイプを持っており、上海月湖館は基本的に政府の高官専用だとか。
わたしたちは、VIPのための会談用のソファーに座らせていただきました。
それから、ホテル内のバンケットを見学しました。バンケットはまったくモダン・アートではありませんでしたね。


庭園のオブジェ

庭園のオブジェ

月湖珍大厨小菜

カニが美味でした



その後、わたしたちはカートに乗って庭園を見学。
そこにも奇妙な、もといユニークなオブジェがたくさん置かれていました。
11時からは、「月湖珍大厨小菜」で昼食を取りました。
昼食後は専用車に乗って、本日のメインイベントに出発です。
中国最大の葬儀社である「福寿園国際集団」の施設を視察するのです。


青浦殯儀館を視察しました

福寿園を視察しました



まずは、13時から「青浦殯儀館」を視察しました。
「殯儀館」というのは、セレモニーホールのことです。
それから14時からは、世界最大級の霊園である「上海福寿園」を見学しました。
その後は、「人文博物館」を見学しました。非常に興味深かったです。


交流会のようす



それから、交流会に参加しました。わたしたちは、福寿園国際集団の会社紹介や中国葬祭業についてのレクチャーを受けました。質問タイムで、わたしは「さまざまなお墓のスタイルを見せていただいたが、最近好まれている傾向は? 今後はどのような方向に向かうとお考えですか?」と質問しました。すると、総経理の趙小虎氏から「この事業を23年間やってきましたが、トレンドは中国伝統→芸術的→小型化→環境にやさしい・・・・・・このような傾向になっています。今後も、芸術的・小型化・環境型の流れが続くと思います」との答えが返ってきました。


交流会のようす

永遠葬

永遠葬

  • 作者:一条 真也
  • 出版社/メーカー: 現代書林
  • 発売日: 2015/07/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

また、CBOである伊華女史からは、福寿園国際集団の企業理念についてお伺いしました。創業者は、「人間の寿命は200年。身体的生命は100年だが、文化的生命も100年」という信念を持たれていたそうです。同グループの理念は「生命尊重」です。霊園事業によって、命を自然に返すことを重視しています。樹木葬花葬なども含めて、「時空を超えて永遠に亡くなった人を忘れさせない」こと。そして、「生命は永遠に続く!」がコンセプトだとか。それを聴いたわたしは、「おお、永遠葬ではないか!」と思いましたね。


福苑山荘

いきなり、カエル料理が出ました

水ギョーザが美味しかったです!




そして、17時40分から、福寿園グループのレストラン「福苑山荘」にて最後の夕食会が開かれました。わたしたちは、今回の中国ミッションで学んだことについて語り合いましたが、わたし自身、とても勉強になりました。沖縄の冠婚葬祭ビジネスで、ぜひ中国人相手のサービスを提供したいと考えています。


これが上海の「隣人祭り」だ!!

隣人の時代―有縁社会のつくり方

隣人の時代―有縁社会のつくり方

  • 作者:一条 真也
  • 出版社/メーカー: 三五館
  • 発売日: 2011/03/18
  • メディア: 単行本

夕食を終えて、レストランの外に出ようとすると、先に出ていた博全社の松丸社長が「佐久間さん、隣人祭りをやっていますよ!」と叫ぶではありませんか。見ると、レストランの前の駐車場に数十人の人々が集まってダンスを踊っていました。近所の住民の方々がいつも集まって、さまざまなレクリエーションを楽しむそうです。霊園や葬儀だけでなく、博物館にレストラン、さらには隣人祭りまで行うとは・・・・・・うーむ、福寿園国際集団、恐るべし!!
なお、それぞれの訪問場所について詳しく知りたい方は、ブログ「青浦殯儀館」ブログ「福寿園」ブログ「人文博物館」をお読み下さい。



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2017年4月24日 佐久間庸和