天道塾

ブログ「春季例大祭」で紹介した神事の後は、恒例の佐久間塾および平成心学塾を統合してリニューアルした新しい勉強会である「天道塾」の第1回目が開催されました。
サンレーグループ第二創業期を拓くために創設された勉強会です。


第1回「天道塾」のようす

最初は、もちろん一同礼!

挨拶する佐久間会長



冒頭に、サンレーグループ佐久間進会長が挨拶しました。
おかげさまで50周年を迎えることができたサンレーですが、創立時には「天動塾」という社内勉強会を開催していました。50周年の節目を機に創業時の志を思い起こして「天動塾」を再開したいという佐久間会長の強い願いがありましたが、よく考えると「天動」は「天を動かす」に通じて不遜です。そこで、このたびは「天動」ではなく、「天道」の文字を採用しました。


発表する玉中取締役

発表する祐徳取締役



それから、サンレー北九州の玉中取締役と祐徳取締役の2人が、それぞれ互助会営業と葬祭サービスの立場から「サンレーにとって必要なこと」をテーマに話をしました。いずれも単なるビジネスの問題にとどまらず、紫雲閣のコミュニティセンター化の具体策、無縁社会を残り越える地域交流イベントの推進、さらには各地の「まつり」への支援など、文化性と公共性を兼ね備えた秀逸なアイデアがたくさん飛び出しました。


わたしが講評を行いました



その後、わたしが登壇して、社長として講評を行いました。
わたしは最初に、創立50周年記念台湾旅行の3班が昨夜無事に帰国したことに触れ、「お疲れ様でした。これだけの大人数での旅行にもかかわらず、事故や怪我もなく本当に良かったです。わたしは1班と2班に参加しましたが、各地から集まってきたみなさんと顔を合わせて話をすることができて嬉しかったですし、社長としても非常に有意義でした。『サンレーはひとつ』と実感することができました。みなさん、お疲れ様でした」と述べました。それから、玉中取締役と祐徳取締役の発表に触れて「2つの発表は今後の冠婚葬祭互助会の進み方を示す有意義な内容でした」と述べ、具体的な提案についての感想を語りました。わたしは「互助会には巨大な修活クラブの側面がある」と考えていますので、そんな話もしました。


「天道塾」への想いを語りました



それから、わたしは「天道塾」への想いを語りました。
「天道」とは何か。日本では、一般的にお天道様(おてんとさま)とも言うように、太陽神としても知られます。サンレーの社名の由来でもある太陽は、日本において神として祀られたのです。信仰心が伴わなくても、日本人は太陽を「お日様」と呼び、「お月様」と同様に自然崇拝の対象でした。天照大神は太陽の神格化であり、仏教の大日如来とも習合しました。


「天道思想」とは何か



佐久間会長の出身地である千葉県では、「天道念仏」と称して、春2月・3月に祭壇を作り、踊り念仏で作物の豊作を祈るなど、農耕儀礼に展開しています。
「天道」には修験道も深く関わっています。祭壇には出羽三山を祀りましたが、中央に湯殿山を拝していたのは太陽崇拝であり、湯殿山は、胎蔵界大日如来を本地、天照大神垂迹としました。さらに注目すべきは、いわゆる「天道思想」が戦国末期の仏教・神道儒教の統一思想に発展したという説があることです。


最後は、もちろん一同礼!



「天道思想」といえば、二宮尊徳の名が思い浮かびます。
尊徳は、常に「人道」のみならず「天道」を意識し、大いなる「太陽の徳」を説きました。それは大慈大悲の万物を慈しむ心であり、この徳の実践が尊徳の「無利息貸付の法」なのです。天道思想は太陽の徳の如く、あらゆる人々、いや人をも超えた万物を慈しむ思想です。ぜひ、この「天道塾」で何事も「陽にとらえる」明るい世直しを推進したいものです。



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2017年3月19日 佐久間庸和