『星の王子さま』

東京に来ています。20日は全互連の今年最後の理事会でしたが、21日は全互協の今年最後の理事会で、終了後は忘年会です。今夜も「ウコンの力」を飲んで頑張ります!
さて、「朝日新聞」朝刊に第12回目の「こころの世界遺産」が掲載されました。
最終回ですが、サン=テグジュペリの『星の王子さま』を紹介しました。


朝日新聞」12月21日朝刊



こころの世界遺産」の最後にご紹介するのは、サン=テグジュペリの童話『星の王子さま』です。わたしは、かつて『世界をつくった八大聖人〜人類の教師たちのメッセージ』(PHP新書)という本を書きました。同書で、わたしは、ブッダ孔子老子ソクラテスモーセ、イエスムハンマド聖徳太子といった偉大な聖人たちを「人類の教師たち」と名づけました。彼らの生涯や教えを紹介するとともに、8人の共通思想のようなものを示しました。その最大のものは「水を大切にすること」、次が「思いやりを大切にすること」です。



「思いやり」というのは、他者に心をかけること、つまり、キリスト教の「隣人愛」であり、仏教の「慈悲」であり、儒教の「仁」です。そして、「花には水を、妻には愛を」というコピーが昔ありましたが、水と愛の本質は同じであると述べたのです。
そんな本を書き上げた後、ふと、サン=テグジュペリの『星の王子さま』が読みたくなりました。



じつに30年ぶりに読み返したのですが、大変驚きました。なぜなら、「水は、心にもいいのかもしれないね」という王子さまの言葉が、いきなり目に飛び込んだからです。この本は、8人の人類の教師たちの教えを凝縮したような、ものすごい本でした。『聖書』や『資本論』に次いで人類に広く読まれている大ベストセラーでもあります。



全体に流れるメインテーマは「本当に大切なものは目には見えない」です。わたしは、いま、これをサービス業に携わる者の心得として、いつも、冠婚葬祭業を営むわが社の社員に話しています。自分たちの仕事が、「思いやり」「感謝」「感動」「癒し」といった目に見えない大切なものをお客様にお届けする最高に素敵な仕事なのだと心から思っているからです。



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2016年12月21日 佐久間庸和