「財界九州」新年号

沖縄から北九州へ戻ってきました。たいそう寒いです。
会社の社長室に「財界九州」の2017年新年号が届いていました。
同誌は九州を代表する経済誌として、非常に影響力を持っています。
例年通りに、九州・沖縄の経営者たちが1ページずつ紹介されています。


「財界九州」2017年新年号



わたしのページは、「創業50年を迎え、さらなる発展へ」というタイトルです。
松柏園ホテルの神殿である「顕斎殿」で、わたしが『儀式論』(弘文堂)を右手に、左手には本名で書いた『ミッショナリー・カンパニー』(三五館)を持った写真が掲載されています。ともに奥付の日付が、サンレー創立50周年の日である2016年11月18日となっています。
記事には以下のように書かれています。
「創業50年を機に、松柏園ホテル別館の建て替え工事に入っており、2017年9月に北九州初のアーバンリゾートホテルとして生まれ変わる予定だ。将来的には本館の改装も視野に入れており、結婚式はもとより法事や長寿祝いなどができる場を提供したい。当社が運営する葬祭会館『紫雲閣』は、17年も積極展開する方針で、同年中には70施設に達する予定だ。特に、福岡地区での展開を本格化する計画で、セレモニーホールとしてだけでなく、元気な高齢者が集い、よろず相談が受けられるコミュニティーセンターとしての役割を果たしたい。
近年、結婚式や葬儀などの儀式が軽視され、神社や寺院が消滅の危機にあるのは嘆かわしい限りだ。決して他人事ではなく、多くの互助会会員を持つ当社が神社や寺院との連携を図り、少しでもお役に立ちたいと考えている。また、儀式の重要性を啓発するために行った小学生を対象にした結婚式体験や、高校生対象の葬儀におけるマナー講座などは大変好評で、こうした活動をさらに広め、儀式の必要性を広く世に訴えていきたい」


「財界九州」2017年新年号



同誌には、例年通りに佐久間進会長も登場しています。佐久間会長の記事は「冠婚葬祭業は天から与えられた使命」というタイトルで、以下のように書かれています。
「2016年11月、サンレーは創業50周年を迎えた。半世紀にわたり婚礼や宴会など多くのお客さまにご利用いただいた松柏園ホテルを、この節目に大改装し、2017年秋に完成する予定だ。私は創業者であるとともに、1973年に業界団体である全日本冠婚葬祭互助会(全互協)の設立に携わり、初代会長を務めた。相互扶助の精神で会員さまの利益を実現するという使命のもと事業に携わってきた結果、今や冠婚葬祭業界は、1兆8000億円を超える市場規模にまで成長した。今こうして振り返って思うことは、今日まで、冠婚葬祭・儀礼文化の継承に携わってきたことは、天から与えられた使命だったということだ。冠婚葬祭を研究の中心に据える民俗学の巨頭・柳田國男折口信夫の両氏は、私の母校國學院大の大先輩であり、民俗学が誕生した35 年は、くしくも私が生まれた年でもある。こうした巡り合わせに驚くと同時に、私と民俗学、そして冠婚葬祭・儀礼文化との間に強いつながりを感じざるを得ない。齢80を超えたが、冠婚葬祭業界がさらに発展するよう、これからも全力投球していきたい」


16年間、親子で登場させていただいています



会長とわたしは、テーマは一見違うようでも、じつはまったく同じことを語っています。
そう、2人とも「人間尊重」の大切さについて語っているのです。
それは「礼」の一字に集約され、その考え方を世に広めることが「天下布礼」です。
1966年の創業時から、わが社は「天下布礼」の旗を掲げてきました。


これからも「天下布礼」に努めます!



わが社は、本業の冠婚葬祭以外にもさまざまな活動に取り組んでいますが、それらはすべて人間関係を良くする、あるいは「有縁社会」を再生する試みなのです。
佐久間会長の著書『人間尊重の「かたち」』(PHP研究所)、わたしの著書『ミッショナリー・カンパニー』(三五館)の内容をお読みいただければ、わたしの考え方のほとんどは父である会長から受け継がれたものであることがわかるでしょう。
サンレーグループは、これからも「天下布礼」に努めていきます。


サンレー創立50周年記念祝賀会にて



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2016年12月18日 佐久間庸和