「いい夫婦の日」に思うこと

JR博多駅前の大陥没事故で通行止めになっていた道路が、15日午前5時に通行再開。
早速、これから現地に行ってみたいと思います。とは言っても、野次馬ではありません。今日は全互協の九州ブロック総会が博多で開催されるので、ブロック長として参加するのです。
さて、「サンデー毎日」2016年11月27日号が発売されました。
わたしは、同誌にコラム「一条真也の人生の四季」を連載しています。
第56回目のタイトルは、「『いい夫婦の日』に思うこと」です。


サンデー毎日」11月27日号



11月22日は「いい夫婦の日」です。
じつによくできた語呂合わせですが、1988年に財団法人余暇開発センター(現日本生産性本部)によって提唱された記念日です。その後、落語家の桂文珍さんを名誉会長とする「いい夫婦の日」をすすめる会が設立され、普及を推進。99年からは毎年、アンケートを基に理想の夫婦・カップルにふさわしい「パートナー・オブ・ザ・イヤー」を選出しています。



第1回の99年の江口洋介森高千里夫妻をはじめ、多くの有名人が選ばれていますが、その顔ぶれも多彩です。2000年には中村橋之助三田寛子夫妻、11年には高橋ジョージ三船美佳夫妻(現在は離婚)と、今となってはなかなか考えさせられるカップルも見えます。最近は一般にも認知されるようになり、11月22日に入籍するカップルも増えてきています。



それにしても、いい夫婦とは何でしょうか。かつて、哲学者プラトンは『饗宴』において、元来が1個の球体であった男女が、離れて半球体になりつつも、元のもう半分を求めて結婚するという「人間球体説」を唱えました。本当に自分にふさわしい相手がさがせないなら、あるいは間違った相手と一緒になってしまったのなら、それは、わたしたちが何か義務を怠っているからだ。そして、精力的に自分の片割れをさがし、幸運にも恵まれ、そういう相手とめぐり合えたならば、言うに言われぬ喜びが得られることをプラトンは説いたのです。



結婚相手と出逢うことは奇跡にほかならなりません。そもそも縁があって結婚するわけですが、「浜の真砂」という言葉があるように、数十万、数百万、いや数千万人を超える結婚可能な異性のなかからたった1人と結ばれるとは、何たる縁でしょうか!
わたしたち夫婦は、88年に結婚しました。
いい夫婦の日」が初めて提唱された年であり、大晦日に解散するSMAPが結成された年でもあります。わたしたちは解散しないように頑張りたいと思います。


サンデー毎日」11月27日号の表紙



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2016年11月15日 佐久間庸和