親子で結婚式を体験する

23日から東京に行きます。24日は全互協の総会、25日は互助会保証の株主総会に出席します。その間を縫って、出版関係の打ち合わせなども多数入っています。
さて、「サンデー毎日」2016年9月4日号が出ました。
わたしは、同誌にコラム「一条真也の人生の四季」を連載しています。
第44回目のタイトルは「親子で結婚式を体験する」です。


サンデー毎日」9月4日号



いま、入籍のみで結婚式はしていない、いわゆる「ナシ婚派」が入籍者の約半数を占めています。その3大理由は「経済的事情」「さずかり婚」「セレモニー行為が嫌」だといいます。3位の「セレモニー行為が嫌」については、感謝の「こころ」を「かたち」にして届けるという婚礼本来の意味が伝わっていないからでしょう。



そこでこの夏、わたしが経営するホテルにおいて「婚礼本来の意味」を伝える新プロジェクトが始動しました。タイトルは「親子でウエディング体験会」。地元の小学生とその親を対象に、経験豊かなウエディングプランナーを講師として、結婚式についての「あるあるクイズ」、また「チャペルウエディング」や「披露宴」などを通じ、結婚式の模擬体験を行ってもらいました。



さらにイベントのクライマックスでは、小学生全員に、一緒に参加している親御さんに対して「感謝の手紙」を読んでもらいました。それは感謝の「こころ」を「かたち」にして届けることで、儀式の本質的な意義に、実体験を通じて少しでも触れてほしいと思ったからです。



イベント終了時には、参加いただいた感謝の気持ちを込めて、わたしから、参加者全員に「修了証書」を贈らせていただきました。講師を務めるウエディングプランナーの姿を見て、「この仕事をやってみたい!」というお子さんや、新郎新婦モデルを見て「いつかは、自分も花嫁さんに!」と思ってくれる憧れ派も出てくれたら嬉しいです。



さらにこの機会を通じて、「家族や兄弟、友達との絆」を感じてくれる子どもたちも出てくるかもしれません。非日常的な結婚式だからこそ、今後も実体験を通じて「気づく機会」を提供していく必要があると考えます。今度は、セレモニーホールで小学生を招待した模擬葬儀も行い、「いのち」の意味を問うことも計画しています。日本人の美しい儀式を守るには、それを支える「こころ」のインフラづくりが大切ではないでしょうか。


サンデー毎日」9月4日号の表紙



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2016年8月23日 佐久間庸和